函館車両基地と小樽駅見学ツアー3日間 ジャルパック×JR北海道

2023年7月11日(火) 配信

9月2日(土)出発限定

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、北海道旅客鉄道(JR北海道)の協力で、9月2日(土)出発限定の「JAL&北海道新幹線で行く 函館車両基地・小樽駅見学へGO! 函館・札幌・小樽3日間」を売り出した。

 JALダイナミックパッケージで航空便と宿泊は選択でき、そこにJR新幹線・特急列車の乗車券や特急券が付く商品。臨時新幹線に乗車して、北海道で唯一の函館新幹線総合車両所へ。JR社員の案内で普段入ることができない新幹線の現場を間近で体験する。

 このほか、小樽駅も社員の案内で一般公開されていない、「旧駅長室」などを見学する。予約は20人限定の先着順。募集定員になり次第、販売を終了する。申し込みはジャルパックホームページから。

日本旅行トムソーヤクラブ23年サマーキャンプ新商品 「宇宙キャンプ」は8月12(土)~15日(火)

2023年7月10日(月) 配信

日本旅行派このほど23年サマーキャンプ商品「宇宙キャンプ」を売り出した

 日本旅行(小谷野悦光社長)はこのほど、子供向け自然体験プログラム「トムソーヤクラブ」の2023年サマーキャンプ商品を売り出した。新たなコースとして、宇宙のまちづくりを推進する北海道・大樹町を舞台にした「宇宙キャンプ」を設定した。

 大樹町は、アジア初の民間にひらかれた宇宙港・北海道スペースポートを擁しており、民間宇宙ビジネス研究開発の最前線にある。

 現在は、人工衛星用ロケットの射場整備や滑走路の拡充を進め、世界の宇宙産業に貢献するべく町をあげた宇宙の町づくりを推進している。

 同プログラムでは、ロケット製造工場や、発射場を見学できる。このほか、JAXAの航空宇宙実験場が隣接する滑走路で、学んだことを生かしながらのペットボトルロケット打ち上げ大会も開く。

 「宇宙キャンプ~北の大地で自然と宇宙を感じる子どもだけの冒険の旅~」は、8月12(土)~15日(火)の3泊4日。料金は、小学生が6万8500円、中学生7万4500円。国内旅行傷害保険込み。

秋田県大館市など4カ所をグランプリに選出 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構が交流会開く

2023年7月10日(月)配信

秋田県大館市

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構(涌井史郎会長)は7月3日、3年ぶりとなる交流会を東京都内で開いた。

 同機構協賛企業やイベント開催自治体の関係者約70人が参加。2022年に開催された48イベントから選ばれる「ONSEN・ガストロノミーウォーキング表彰」も行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で20年から22年開催イベントの表彰式が開けなかったことを踏まえ、今年は4つの開催地にグランプリを授与。秋田県大館市、鳥取県・湯梨浜町、大分県大分市、長崎県・波佐見町の4カ所が選出された。

鳥取県・湯梨浜町
大分県大分市
長崎県波佐見町

 冒頭涌井会長は、「ウィズコロナの日本経済は、既存の自然資本財を磨き上げ、提供することが効果的。我々がその筆頭に立ち、こうした状況造り、地域振興のお役に立てれば」と語り、引き続きの支援を呼び掛けた。

 そのほかの各賞は、次の通り。

ホスピタリティ賞=三重県・菰野町▽ガストロノミー賞=高知県四万十市、熊本県上天草市、長崎県雲仙市▽初開催特別賞=奈良県・川上村、香川県・小豆島町▽旅行新聞新社賞=群馬県前橋市▽特別賞=岐阜県

□社員総会開き事業計画など説明

社員総会を開く

  ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構は交流会に先立ち、定時社員総会を行った。

 そのなかで、2020年9月25日に設立したネーチャーホスピタリティ協会と同機構を今後一体的に運営していくことを報告。これに伴い、ネーチャーホスピタリティ協会理事の石井貞德氏(旅行新聞新社代表)と、西村典芳氏(流通科学大学人間社会学部観光学科教授)が同協会の理事に就任した。

 23年の事業計画では、全国50カ所でのイベント開催を目指すことや、温泉ファンであるONSEN騎士団向け会員サイトのリニューアルなどについて説明した。

KKday、国内外レジャー施設最大79%引き 台湾・ハワイなど14カ国・地域約50商品に

2023年7月10日(月) 配信

通常1628円の国立故宮博物院(台湾)のチケットを697円から売り出す
 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するKKday Japan(大淵公晴支社長、東京都新宿区)7月10日(火)から、国内外のレジャー施設やアクティビティのチケットを最大79%引きで販売する「夏どまんなかセール」をスタートした。
 
 今回は、特設サイトで台湾と韓国、香港、タイ、ベトナム、ハワイなど14の国と地域の約50商品を特別価格で売り出した。
 
 具体的には、アメリカ・ロサンゼルスのユニバーサル ‧ スタジオ ‧ ハリウッド1日入場チケットについて、1日分の一般入場チケットの購入で、もう1日分のチケットをプレゼントする。さらに、通常1628円で販売する国立故宮博物院(台湾・台北)の入場チケットを697円から販売する。
 
 国内については、4200円で発売中の東京スカイツリー天望デッキ・天望回廊と東京メトロに24時間乗車できるTokyo Subway 24-hour Ticketをセットにしたスカイツリーエンジョイパックを2350円から提供。家族向けに設定したマザー牧場(千葉県富津市)と鴨川シーワールド(同鴨川市)を巡る観光バスツアーは、通常1万円を4600円に割り引く。
 
 同社は「円安を気にせずに海外旅行を思いっきり楽しみましょう」と利用を促している。

天燈上げ特別貸切イベント 海外需要拡大へ(台湾観光局・JATA・阪急交通社)

2023年7月10日(月) 配信

阪急交通社・台湾観光局・JATAはこのほど「天燈上げ特別貸切イベント」を実施する

 阪急交通社(酒井淳社長)は10月22日(日)、台湾観光局と日本旅行業協会(JATA)と共同で、「天燈上げ特別貸切イベント」を開く。海外旅行需要喚起を目的として、台北から約30㌔離れた新北市平渓区で実施する。

 同イベントは、台湾・新北市平渓区の菁桐國小学校の校庭で行われる。獅子舞歓迎ショーや、大天燈上げなどを実施するほか、参加者それぞれが自分の天燈に願いを記して空へ浮かべることができる。

 同社は、このイベントを組み込んだ台湾の周遊型旅行商品を売り出す。「憧れの圓山大飯店(本館)に泊まる(3泊目)! 光が織りなす感動の台湾4日間」(ツアーの一例)は、東京・成田空港発着。出発日は10月20(日)~21日(月)。2人1室利用時大人1人当たり8万9800円。

 このほかにも、羽田・関西・中部・福岡・新千歳・仙台・広島の各空港発着の商品も用意している。

プリンセス・クルーズ、メルマガ登録10人に「ミニスタンリーキーホルダー」

2023年7月10日(月)配信

キャンペーン期間は7月10日~31日(月)

 プリンセス・クルーズは7月10日(月)~31日(月)まで、マスコットキャラクター「スタンリー」のキーホルダーが当たるプレゼントキャンペーンを実施している。期間中、メールマガジン「プリンセス・メール」に新規登録された人の中から抽選で10人に、船内でしか購入できない「ミニスタンリーキーホルダー」が当たる。

 詳細は公式ホームページ内の「メールマガジン登録」ページから。当選発表は賞品の発送をもって発表にかえるとしている。

鉄道写真家・南正時氏寄贈の写真を展示「ブルートレイン 夢の旅路へ」 9月25日まで開催中(鉄道博物館)

2023年7月10日(月) 配信

南正時氏(会場の前で記念撮影)

 鉄道写真家の南正時氏が、鉄道博物館(埼玉県大宮区)に寄贈した膨大な写真の中から、ブルートレインの写真を紹介する鉄道博物館新収蔵資料展「鉄道写真家南正時作品展 ブルートレイン 夢の旅路へ」が2023年9月25日(月)まで、同館本館2階のスペシャルギャラリーで開催されている。

 

 会場壁際に飾られた「あさかぜ」の写真をはじめ、上野駅発の「あけぼの」など約60点が展示され、中ほどには1977(昭和52)年発行の「機関車電車大百科」に掲載された「ブルートレイン富士同乗記」や、ブルートレインに乗車した子供たち、食堂車の作業風景、車掌のりりしい仕事風景などの写真など約20点も展示されている。このほか寝台車のモックアップも展示されている。

 

 7月16日(日)、17日(月・祝)には南正時氏による「展示作品ガイドツアー」が行われるほか、7月23日(日)、8月13日(日)には子供限定の「ブルートレインで寝てみよう! ナハフネ22形寝台体験」も実施される。期間中、車両ステーション内に展示されているEF58形89号機、EF66形、ED75形、ナハフネ22形などにヘッドマークも取り付けられる。

津田令子の「味のある街」「亀まんじゅう」――かめや本店(静岡県御前崎市)

2023年7月9日(日) 配信

かめや本店の「亀まんじゅう」小サイズ378円▽静岡県御前崎市池新田4110–4▽☎0537(86)2125。

 東海道新幹線がすべるように掛川駅に到着したのは、午後1時を少し回っていた。掛川駅から御前崎市内へはバイパスを使えば45分ぐらいで着くことができる。いくつものお茶畑を過ぎるとやがて海が見えて来る。「御前崎に来た」という実感がわいてくる瞬間だ。南国ムード漂うヤシの木通りは、以前と何も変わらない。海沿いのカーブを走り白い波を眺め白亜の灯台(御前埼灯台)に辿り着く。

 

 20年ほど前、NHK総合テレビ「こんにちはいっと6けん」や、NHKラジオ第一の「ローカル線の旅」の取材をはじめ、講演会にも呼んでいただいたのがきっかけでこの町を深く知ることになった。多い年は年間10回近く訪ねていただろうか。

 

 今回のお目当ては、1948(昭和23)年に創業した「かめや」の「亀まんじゅう」だ。それを買いに来たというわけだ。当時「かめやパン店」というパン屋さんだったというこの店の名物。49年の正月に初代店主が、御前崎市は赤ウミガメが産卵のために訪れる土地柄もあり、「おめでたい」という理由で「亀の形をしたおまんじゅう」を作り、正月の飾りとしてお店に飾っておいたのが始まりだという。その後「亀のまんじゅう」を求める人で「かめやパン店」は連日行列ができるほどの賑わいとなり、それがきっかけとなり本格的に「亀まんじゅう」を作り始めたというのだ。

 

 亀まんじゅうはミニ、小、中、大、特大のサイズがあり、特別注文も受けてくれる。ミニサイズは機械での製造だが、他のサイズは一つずつ丁寧に作る拘りようだ。ベテラン職人が頭、手足、胴体を別々に作り、 頭にも餡を詰め、型押しで甲羅の模様をつけていく。工芸品を作るかのように手際よく製作している。原材料になっているこしあんと粒あんは、北海道十勝産の小豆を100%使用した“自家製餡”で、美味しさと愛情たっぷりだ。さらに縁起の良い「鶴まんじゅう」。お祝い事に用いられる亀まんじゅうとセットの「鶴亀まんじゅう(受注生産)もお薦めだ。結婚式・出産祝い・七五三・上棟式・快気祝いなどさまざまなお祝い事に最適だ。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「観光革命」地球規模の構造的変化(260) 男女不平等と観光産業

2023年7月9日(日) 配信

 スイスのシンクタンクWEF(世界経済フォーラム)は先日、世界各国の男女平等度を示す「ジェンダーギャップ指数」の最新版を公表した。WEFは2006年から毎年、政治・経済・教育・健康の4分野で国別の男女格差を数値化し、順位付けを行っている。

 政治では国会議員や閣僚や行政府首長の男女比、経済では労働参加率や勤労所得、管理職の男女比および同一労働における男女の賃金格差、健康では出生時の性比や健康寿命の男女比、教育では識字率や教育就学率の男女比など。

 日本は総合ランキングで146カ国中125位。先進国では最下位、全体でも底辺近くだ。女性が大活躍している北欧諸国などが最上位を占めた。アジアでは、フィリピン16位、シンガポール49位、ベトナム72位、タイ74位などが上位。日本は韓国105位、中国107位よりも下位。

 現在の日本が抱える最も深刻な課題の1つは少子化であるが、その大きな原因は男女不平等にある。女性の平均賃金は男性の約7割、しかも非正規雇用は女性の方が多い。非正規の場合、出産後の離職率が高いために出産・離職後にシングルマザーになれば貧困に陥る可能性が大。要するに出産は経済的なリスクとなっている。

 そのため日本の若い世代は結婚や出産をためらいがちだ。安定した雇用が少なく、男尊女卑的文化が残る地域から女性が都市部に流出し、賃金が上がらない日本からチャンスを求めて海外への移住が増加している。

 6月下旬に栃木県日光市で先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合が開催され、賃金格差など経済面での男女不平などの解消が喫緊の課題だとする共同声明が採択された。また女性の就労分野を広げ、労働移動を促すため、デジタルなどの成長産業に参入できるように教育やリスキリング(学び直し)の機会を増やすことも提言された。

 観光分野は、女性が大活躍できる領域である。しかし、現実には低賃金の非正規雇用が多く、コロナ禍の際には真っ先に雇い止めされ、不安定な雇用が常態化している。観光立国が推進されるなかで、観光産業は率先して男女不平などを無くし、女性が安定した雇用と収入を得ることができ、安心して子育てができる環境の実現を真摯にはかるべきである。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(150)期待にないサプライズに感動 幸せな思い出が増幅

2023年7月8日(土) 配信

 

 コース料理の途中で、「お腹はいっぱいになられましたか」と声を掛けられ、「既に満腹に近い状態です」と応えると、「次がメインで、あと2品ほどですが、少し量を調整しましょうか」と提案され、ポーションを落としてもらうようにしました。

 最後には、かまどで炊いた、美味しそうな炊き込みご飯でした。若いころであれば、お替りをお願いするのですが、今は1杯で十分でした。残念な気持ちと悔しさもありましたが、もうお腹は破裂しそうなほど、いっぱいになっていました。

 その後、会計をしてお店を出るときです。店主の料理人が見送りに出てこられて、私に紙袋を手渡されたのです。「明日の朝食によろしければどうぞ」と、先ほどの炊き込みご飯をおむすびにして、手土産を用意していただいたのです。

 今まで、記憶に残るレストランは、どの店も食事は美味しく、楽しい時間を過ごせましたが、共通していたのは、持ち帰り用のデザート土産を用意していただけたことです。

 食事の最後に、美味しいデザートはもちろんありますが、それとは別に持ち帰り用にと焼き菓子などが用意されていたのです。まったく予想しなかったので、本当にうれしいサプライズとなりました。

 あるとき、ホテルの朝食付き宿泊プランを、1カ月程前に予約しました。ただ、当日の予定が変わり、チェックアウトを早くして移動することになりました。

 翌朝のチェックアウト時に、朝食券が入ったままのルームカードケースをフロントに返しました。ホテルスタッフは、朝食券を手にして「お食事はこれからでしょうか」と声を掛けてくれたのです。

 当たり前ですが、ルームキーを抜き取り機械にかざして、追加の精算がなければチェックアウト完了、という流れがこれまで多くの体験でした。私が「これから新幹線で移動しなければならないので」と応えると、「そうですか。それでは少しだけお待ちいただけますか」と一旦フロント奥のオフィスに移動して、すぐに紙袋を持って戻って来ました。

 「お荷物になるかもしれませんが、よろしければお持ちください」と、パンとフルーツと飲み物といった簡単な朝食バスケットを持って来てくれたのです。夜遅くにホテルにチェックインして、朝早い出発に変更したため、朝食を買っていなかったので、本当にうれしいお弁当となりました。

 人は期待していなかったサービスに出逢うと、とても感動します。さらに、ホテルやお店を出る最後の瞬間のサービスは、楽しかった思い出を増幅させる効果があるとともに、強く心に残るものとなるのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。