都市観光に意欲、星野佳路氏が語る、“星野”第4の市場へ

星野佳路社長
星野佳路社長

 星野リゾート(星野佳路代表)は10月13日、東京都内で定例記者発表会を開き、「ファミリー」「ハイクラス」「温泉」に続く第4の市場「都市観光」への意欲を語った。

 同社が都市観光市場に可能性を見出したのは、2005年に松本市で始めた温泉旅館(現・界 松本)の再生事業。浅間温泉の需要が低下するなか、松本エリアの宿泊需要が落ちていないという案件で、原因は過去20年で現れた市内のビジネスホテルに宿泊客が集まっていることだった。ビジネスホテルを選ぶ理由は「安い」「食事が必要ない」「ビジネスのほうが良い立地」などさまざまで、星野氏は「都市観光市場は大きく、温泉地では宿泊客を取り戻せない」と考え、この経緯から温泉保養そのものを目的とする宿泊客をターゲットとした「界」ブランドを立ち上げた。

 同時に「かつては温泉地でサービスをしっかりと提供させていただいていたお客様が都市ビジネスホテルにとられている」という事態が気がかりとなり、調査も進めてきた。

 「いわゆるビジネスホテルに泊まっているお客様を調査すると東京は別として、地方に行くほど地方都市のビジネスホテルに観光客が多い。『ビジネスホテル』と名がついているので我われ観光宿泊事業者は油断してしまったが、実は『都市観光ホテル』だった」。

 また、旅行目的を聞いたアンケートは温泉が1位だったが、それ以外は都市観光のニーズが多かったことにも注目し、「都市観光需要にサービスを提供できていないという課題を解決したかった」という。

 同社は再生事業を中心に宿泊事業を進めているが、都市の再生案件は少なく、土地代も高額で権利も複雑。このため、長期スパンで施設とサービスを提供できるよう、すでに動き始めており、7月にはANAクラウンプラザ4施設の取得も発表した。星野氏は「チャンスに足掛かりを作り、4番目の市場に星野リゾートのサービスを提供したい」と語った。

田村観光庁長官「2千万人の次段階へ」、訪日累計1500万人超える

 観光庁の田村明比古長官は10月21日に開いた会見で、10月9日時点で15年の訪日外国人旅行者数が累計1500万人を突破したことを発表し、訪日外国人旅行者2千万人目標の次のステージへの移行について方針を考える旨を語った。

 9月の訪日外国人旅行者数は前年同月比46・7%増の161万2千人、今年累計で前年比48・8%増の1448万8千人となった。また、10月9日時点で1500万人を突破(1505万1800人)したことも合わせて発表した。田村長官は「外的要因が無ければ『1900万人に届く勢い』という評価は変わらない。また、『2020年に2千万人』の目標から次のステージに向かって準備を進めていこうと、石井国土交通大臣に言われたところだ」と述べた。

 訪日外国人の7―9月の旅行消費額は、前年同期比81・8%増の1兆9億円と1四半期で初めて1兆円を突破。中国人の旅行消費額が同152・4%増の4660億円で、構成比でみると、46・6%を占める。訪日外国人1人当たりの旅行支出は同18・3%増の18万7165円。田村長官は消費動向の変化について「国によって支出の中身は違う。また、子細にみていくと中国の旅行の内容も単なる買い物からアクティビティにお金を使う動きも出てきている」と述べた。

 規制改革実施計画は既存・新規とのバランス

 規制改革実施計画に盛り込まれた、着地型観光推進に関わる3つの検討項目(第3種旅行業者の範囲拡大、地域限定旅行業等の登録容易化、旅行業務取扱管理者試験の見直し)については「旅行者のニーズは変化している。観光で地域経済を活性化する機運も高まっており、着地型の推進環境を作っていかなければいけない。他方で、単純に野放しで何でも緩めればいいわけではない」と、既存・新規のバランスを保ちながら、制度設計を進める方向性を示した。

全国から3人認定、コンシェルジュ・スタッフ(日旅)

(左から)松本氏、中村氏、佐藤氏
(左から)松本氏、中村氏、佐藤氏

 日本旅行は創業110周年を機に、店頭でのコンサルティングスキルが高い社員を「コンシェルジュ・スタッフ」として認定するプログラムをスタートさせた。10月14日には初のコンシェルジュ・スタッフとして3人を選出した=写真

 インターネットによる販売が大きく拡大し、ネット専業の旅行会社が存在するなかで、情報をネットで収集し、「旅行商品を選択する相談や、申込みは店頭がいい」という消費者も多い。また、旅行市場においては熟年層が重要な顧客層であることもあり、同社は「店頭店舗を持つ強みを生かした販売を展開し、お客様に安心して旅行相談をしていただける店舗づくり」を目指していく考えだ。

 「コンシェルジュ・スタッフ」は、優秀な店頭スタッフを育成・選出することで、質の高い接遇を提供し、店頭販売の付加価値の向上をはかることを目的としており、このプログラムをスタートすることで、スタッフのモチベーションの向上やスキルアップ、ロールモデルの明示などにもつなげていきたい」としている。

 初の「コンシェルジュ・スタッフ」選考会は、全国83店舗、約500人の同社店頭スタッフのなかから、地方予選を勝ち抜いた社員や、推薦を受けた社員10人が参加。「どのようなビジョンを持っているか」といった質疑応答や、実際の接遇をイメージしたロールプレイング形式で、役員をはじめ、店頭、CS関連部署の責任者、外部講師ら審査員が評価を点数化、ロールプレイング終了後の評議会を経て、3人を選出した。次年度以降も継続してコンシェルジュ・スタッフの輩出を予定している。認定者は、氏名を刻んだゴールドのネームプレートを着用し、専用の名刺入れも付与される。名刺には「コンシェルジュ・スタッフ」であることを示して、来店者にアピールしていく。

 今回認定された3人は次の各氏。

 中村圭吾(新宿支店)▽佐藤紫乃(TiS博多支店)▽松本裕子(名古屋栄支店)

天龍源一郎 革命終焉

 今年プロレス生活40周年を迎える天龍源一郎選手が11月15日の両国国技館を最後に、プロレスから現役引退する。

 大相撲からプロレスに転向した天龍。1964年1月場所で初土俵を踏んだ思い出の地、両国国技館で現役最後の試合を飾る。対戦相手は新日本プロレスのオカダ・カズチカ、60分1本勝負のシングルマッチだ。最後の最後まで天龍らしいカードが組まれた。

 最終興行には長州力、獣神サンダー・ライガー、藤原喜明、高山善廣、鈴木みのる、ザ・グレート・カブキ、越中詩郎、藤田和之らも参戦して引退試合に華を添える。

 プロレス人生で記憶に残る思い出は「馬場さんと猪木さんからフォールを取れたことが誇り」と振り返る天龍。ラストマッチで天龍源一郎というプロレスラーの生きざまを見届けたい。

【古沢 克昌】

第41回プロが選ぶ『100選』、中間集計 3回目、12月11・21日合併号で最終発表

本紙HPでは12月11日発表

 旅行新聞新社が主催する新春恒例のイベント「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」。41回目の投票が今年も10月1日から始まり同31日に締め切られました。今回は中間集計の3回目。投票にご協力いただいた多くの旅行会社の皆様に感謝します。「100選」は全国の旅行会社からの投票に基づき、「ホテル・旅館100選」と「観光・食事、土産物施設100選」および「優良観光バス30選」をそれぞれ選出し、表彰いたします。「ホテル・旅館100選」で投票のあった施設を、中間集計の3回目(10月26日現在)として発表します。(順不同)なお、最終発表は12月11・21日合併号紙上、および当社ホームページで12月11日に発表します。

 【北海道】
 あかん遊久の里鶴雅・あかん湖鶴雅ウイングス▽登別石水亭▽知床第一ホテル▽知床グランドホテル北こぶし▽十勝川温泉第一ホテル▽第一滝本館▽観月苑▽ニュー阿寒ホテル▽ホテル鹿の湯花もみじ▽知床プリンスホテル風なみ季▽しこつ湖鶴雅リゾートスパ水の謌▽湯元名水亭▽望楼NOGUCHI登別▽海の別邸ふる川▽定山渓ビューホテル▽THE LAKE VIEW TOYA 乃の風リゾート▽ラビスタ大雪山▽大江本家▽星野リゾートトマム▽竹葉新葉亭▽湯宿だいいち▽川湯観光ホテル▽ランプの宿森つべつ▽あかん鶴雅別荘鄙の座▽望楼NOGUCHI函館▽緑の風リゾートきたゆざわ▽定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌▽北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート▽サロマ湖鶴雅リゾート▽阿寒の森鶴雅リゾート花ゆう香▽ルスツリゾートホテル&コンベンション▽丸駒温泉旅館▽かなやま湖ログホテルラーチ▽湖のオーベルジュチミケップホテル

 【青森県】
 ホテルグランメール山海荘▽星野リゾート青森屋▽海扇閣▽南田温泉ホテルアップルランド▽浅虫観光ホテル▽稲垣温泉ホテル花月亭▽花禅の庄▽酸ヶ湯温泉旅館▽下風呂観光ホテル三浦屋▽ホテル十和田荘▽八甲田ホテル▽不老ふ死温泉▽星野リゾート奥入瀬渓流ホテル▽ランプの宿青荷温泉▽ホテルニュー薬研▽ホテル竜飛▽奥入瀬森のホテル▽椿館▽野の花焼山荘

 【岩手県】
 結びの宿愛隣館▽ホテル森の風鶯宿▽ホテル紫苑▽浄土ヶ浜パークホテル▽ホテル志戸平▽瀬美温泉▽悠の湯風の季▽グリーンピア三陸みやこ▽ホテル対滝閣▽愛真館▽南部湯守の宿大観▽滝の湯いつくし園▽大沢温泉山水閣▽佳松園▽ホテル千秋閣▽矢びつ温泉瑞泉閣▽八幡平リゾートホテル▽長栄館▽四季亭▽ホテル羅賀荘▽ホテル龍泉洞愛山▽松川荘▽八幡平ロイヤルホテル▽優香苑▽ホテル紅葉館▽山人▽游泉志だて▽ホテル森の風沢内銀河高原▽渡り温泉ホテルさつき・別邸楓▽三陸花ホテルはまぎく▽藤三旅館▽松楓荘▽ホテル安比グランド▽峡雲荘▽ホテル加賀助

 【宮城県】
 ホテル松島大観荘▽伝承千年の宿佐勘▽鷹泉閣岩松旅館▽松島一の坊▽篝火の湯緑水亭▽鳴子観光ホテル▽ホテルきよ水▽名湯の宿鳴子ホテル▽南三陸ホテル観洋▽ゆづくしsalon一の坊▽遠刈田ホテルさんさ亭▽岩沼屋▽小松館好風亭▽ホテルニュー水戸屋▽ホテル華乃湯▽花ごころの湯新富亭▽松島佐勘松庵▽湯主一條▽湯の原ホテル▽秋保グランドホテル▽ホテル瑞鳳

 【秋田県】
 結いの宿別邸つばき▽ホテル鹿角▽秋田温泉さとみ▽妙乃湯▽鶴の湯▽男鹿観光ホテル▽湯瀬ホテル▽栗駒山荘▽駒ヶ岳グランドホテル▽プラザホテル山麓荘▽花心亭しらはま▽都わすれ▽男鹿桜島リゾートHOTELきららか▽ホテル森の風田沢湖▽セイコーグランドホテル▽姫の湯ホテル▽海と入り陽の宿帝水

 【山形県】
 日本の宿古窯▽萬国屋▽蔵王国際ホテル▽天神の御湯あづま屋▽たちばなや▽八乙女▽月岡ホテル▽上杉の御湯御殿守▽ほほえみの宿滝の湯▽河鹿荘▽游水亭いさごや▽蔵王四季のホテル▽深山荘高見屋▽おおみや旅館▽亀や▽展望露天の湯有馬館▽葉山館▽仙峡の宿銀山荘▽いきかえりの宿瀧波▽ホテル王将▽高見屋別邸久遠▽龍の湯▽海辺のお宿一久▽桜桃の花湯坊いちらく▽愉海亭みやじま▽天童ホテル▽名月荘▽丸屋旅館▽天童荘▽竹屋ホテル▽華夕美日本海▽ホテル満光園▽ホテル ル・ベール蔵王▽湯杜匠味庵 山川▽高見屋 最上川別邸 紅▽花明りの宿月の池

 【福島県】
 ホテル華の湯▽匠のこころ吉川屋▽八幡屋▽丸峰観光ホテル▽大川荘▽庄助の宿瀧の湯▽風望天流太子の湯山水荘▽スパリゾートハワイアンズ▽四季彩一力▽旅館玉子湯▽陽日の郷あづま館▽金蘭荘花山▽櫟平ホテル▽裏磐梯高原ホテル▽芦ノ牧グランドホテル▽鏡が池碧山亭▽いづみや▽離れの宿よもぎ埜▽雨情の宿新つた▽御宿東鳳▽くつろぎ宿新滝・千代滝▽祭屋湯左衛門▽原瀧・今昔亭▽ホテルグランデコ▽熱塩温泉山形屋▽芦ノ牧プリンスホテル

 【茨城県】
 五浦観光ホテル別館大観荘▽袋田温泉思い出浪漫館▽筑波山江戸屋▽大洗ホテル

 【栃木県】
 あさや▽花の宿松や▽鬼怒川グランドホテル夢の季▽きぬ川ホテル三日月▽鬼怒川温泉ホテル▽日光千姫物語▽ホテルエピナール那須▽ホテルニュー塩原▽小槌の宿鶴亀大吉▽湯ったりの宿松楓楼松屋▽彩り湯かしき花と華▽鬼怒川温泉山楽▽若竹の庄▽鬼怒川観光ホテル

 【群馬県】
 草津白根観光ホテル櫻井▽四万やまぐち館▽源泉湯の宿松乃井▽舌切雀のお宿磯部ガーデン▽福一▽ホテル木暮▽旅館たにがわ▽万座温泉日進舘▽猿ヶ京ホテル▽別邸仙寿庵▽望雲▽香雲館▽ホテル一井▽法師温泉長寿館▽温泉三昧の宿四万たむら▽ホテル天坊▽草津ナウリゾートホテル▽奈良屋▽辰巳館▽草津ホテル▽柏屋旅館▽古久家▽かやぶきの郷薬師温泉旅籠▽かやぶきの源泉湯宿悠湯里庵▽季の庭▽岸権旅館▽汪泉閣▽ホテル高松▽ホテル軽井沢1130▽ホテルグリーンプラザ軽井沢▽ホテル聚楽▽お宿玉樹▽やまびこ荘▽仙郷▽千明仁泉亭▽ホテルきむら

 【埼玉県】
 湯の宿和どう▽ナチュラルファームシティ農園ホテル

 【千葉県】
 満ちてくる心の宿吉夢▽鴨川館▽鴨川ホテル三日月▽鴨川ヒルズリゾートホテル▽勝浦ホテル三日月▽鴨川グランドホテル▽蓬莱屋▽ANAクラウンプラザホテル成田▽海の湯宿花しぶき▽グランドホテル太陽▽千里の風▽ぎょうけい館▽宿中屋▽絶景の宿犬吠埼ホテル▽龍宮城スパホテル三日月▽滝見苑▽鴨川シーワールドホテル▽犬吠埼観光ホテル

 【東京都】
 水月ホテル鴎外荘▽帝国ホテル▽ザ・リッツカールトン東京▽浅草ビューホテル

 【神奈川県】
 海石榴▽箱根吟遊▽強羅花壇▽ホテル河鹿荘▽強羅花扇▽箱根高原ホテル▽箱根ホテル小涌園▽鶴井の宿紫雲荘▽箱根水明荘▽富士屋ホテル▽天成園▽和心亭豊月▽料亭旅館いちい亭

 【山梨県】
 銘石の宿かげつ▽ホテル鐘山苑▽ホテルふじ▽若草の宿丸栄▽全館源泉かけ流しの宿慶雲館▽湖山亭うぶや▽秀峰閣湖月▽下部ホテル▽華やぎの章慶山▽富士野屋夕亭▽湖南荘▽石和名湯館糸柳▽風のテラスKUKUNA▽富士レークホテル▽ホテル八田▽常盤ホテル▽坐忘▽ホテル新光▽ホテル石風▽京水荘

 【長野県】
 ホテル翔峰▽明神館▽旅館花屋▽上林ホテル仙壽閣▽藤井荘▽あぶらや燈千▽ホテル白樺荘▽立山プリンスホテル▽緑翠亭景水▽ホテルやまぶき▽一茶のこみち美湯の宿▽ぬのはん▽白樺リゾート池の平ホテル▽RAKO華乃井ホテル▽白船グランドホテル▽双泉の宿朱白▽ユルイの宿恵山▽昼神グランドホテル天心▽旅の宿滝の湯▽七草の湯▽浪漫の館月下美人▽上高地ルミエスタホテル▽山野草の宿二人静▽ホテル清風園▽野沢グランドホテル▽ホテル阿智川▽石苔亭いしだ▽ホテル椿野▽ホテル紅や▽ホテル木曽路▽鷺の湯▽菊之湯▽安曇野穂高ビューホテル▽歴史の宿金具屋▽よろづや▽ラ・ネージュ東館▽横谷温泉旅館▽笹屋ホテル▽帝産ロッジ▽リゾートイン菅平スイスホテル▽天空の城三宜亭本館▽常盤館▽ホテル玉の湯▽星のや軽井沢▽浜の湯▽玉屋旅館▽軽井沢万平ホテル▽たてしな藍▽スカイランドきよみず▽渓谷美の宿風景館▽泡の湯

 【新潟県】
 白玉の湯泉慶・華鳳▽ホテル清風苑▽水が織りなす越後の宿双葉▽夕映えの宿汐美荘▽風雅の宿長生館▽四季を彩る湯沢グランドホテル▽ゆもとや▽四季の宿みのや▽ホテル小柳▽ホテル摩周▽赤倉ホテル▽岬ひとひら▽大観荘せなみの湯▽ホテル國富アネックス▽よもぎひら温泉和泉屋▽国際佐渡観光ホテル八幡館▽ロイヤルホテル小林▽ホテル秀山七つの扉▽汐彩の湯みかく▽ひなの宿ちとせ▽湯沢ニューオータニ▽越路荘▽寺泊岬温泉ホテル飛鳥▽越後のお宿わか竹▽高志の宿高島屋▽鷹の巣館▽ホテル大佐渡▽ほてる大橋館の湯▽ホテルみかわ▽嵐渓荘▽ホテル瀬波観光▽湖畔の宿吉田屋▽伝統と風格の宿ホテル万長▽龍言▽著莪の里ゆめや▽赤倉観光ホテル▽ひなの宿千歳▽ホテルニューあけぼの▽ほてる木の芽坂▽グリーンプラザ上越▽源泉湯の宿かいり▽ホテル吾妻▽SADO二ツ亀ビューホテル▽かぶせの湯相川やまき

 【静岡県】
 稲取銀水荘▽堂ヶ島ニュー銀水▽いなとり荘▽季一遊▽ホテル九重▽ABBA RESORTS坐漁荘▽ホテルカターラRESORT&SPA▽柳生の庄▽観音温泉▽稲取東海ホテル湯苑▽桂川▽ホテル伊豆急▽ホテルサンハトヤ▽堂ヶ島温泉ホテル▽ホテルアンビア松風閣▽ホテルウェルシーズン浜名湖▽里山の別邸下田セントラルホテル▽ラビスタ伊豆山▽嵯峨沢館▽西伊豆クリスタルビューホテル▽熱川プリンスホテル▽瑞の里○久旅館▽星野リゾート界 遠州▽赤沢温泉ホテル▽楽山やすだ▽舘山寺サゴーロイヤルホテル▽焼津グランドホテル▽杜の湯きらの里▽ホテルミクラス▽海辺のかくれ湯清流▽花のおもてなし南楽▽熱海後楽園ホテル▽山水館欣龍▽あさば▽ホテル暖香園▽古屋旅館▽熱海大観荘▽新かどや▽三養荘▽川奈ホテル▽食べるお宿浜の湯▽やまだ荘▽ホテルニューさがみや▽松濤館▽うみのホテル中田屋▽たたみの宿湯の花亭▽ホテルアクーユ三四郎▽望水▽靑山やまと▽創作料理の湯宿あづまや▽落合楼村上

 【愛知県】
 旬景浪漫銀波荘▽ホテル東海園▽ホテル竹島▽源氏香▽伊良湖シーパーク&スパ▽風の谷の庵▽はづ別館▽平野屋▽粛 海風▽ホテル明山荘▽ホテル三河海陽閣▽竜宮ホテル

 【三重県】
 戸田家▽風待ちの湯福寿荘▽ホテル花水木▽サン浦島悠季の里▽鳥羽シーサイドホテル▽賢島宝生苑▽浜の雅亭一井▽ばさら邸▽日の出旅館▽海幸の宿なかよし▽鳥羽国際ホテル▽鯨望荘▽芭新翆▽湯元榊原館▽御宿ジ・アース▽志摩観光ホテル▽鳥羽グランドホテル▽石鏡第一ホテル神倶良

 【岐阜県】
 水明館▽本陣平野屋花兆庵▽岐阜グランドホテル▽穂高荘山月▽ひだホテルプラザ▽ホテルくさかべアルメリア▽十八楼宝生閣▽高山グリーンホテル天領閣▽吉泉館竹翠亭▽奥飛騨ガーデンホテル焼岳▽八ツ三館▽ホテルパーク▽飛騨亭花扇▽水鳳園▽穂高荘やまがの湯▽紅葉館わん泊亭▽旅館むら山▽穂高荘山の庵▽望川館▽穂高荘山のホテル

 【富山県】
 延楽▽金太郎温泉▽宇奈月国際ホテル▽ホテル立山▽延対寺荘▽宇奈月グランドホテル▽つるぎ恋月▽ゆめつづり▽砺波ロイヤルホテル▽磯はなび▽ホテル森の風立山▽弥陀ヶ原ホテル▽宇奈月国際ホテル

 【石川県】
 加賀屋▽瑠璃光▽ゆのくに天祥▽日本の宿のと楽▽法師▽海游能登の庄▽辻のや花乃庄▽花紫▽お花見久兵衛▽ホテル高州園▽茶寮の宿あえの風▽花つばき▽たちばな四季亭▽みどりの宿萬松閣▽ゆ湯の宿白山菖蒲亭▽佳水郷▽まつさき▽宿守屋寿苑▽ゆけむりの宿美湾荘▽厨八十八▽雄山閣▽日本の宿山留花▽旅亭懐石のとや▽翠明▽天空の宿 大観荘▽和田屋▽かよう亭▽白鷺湯たわらや▽湖畔の宿森本▽多田屋

 【福井県】
 まつや千千▽清風荘▽グランディア芳泉▽美松▽つるや▽ホテルせくみや

 【滋賀県】
 びわ湖花街道▽里湯昔話雄山荘▽湯元舘▽琵琶湖グランドホテル京近江▽びわこ緑水亭▽暖灯館きくのや

 【京都府】
 松園荘保津川亭▽おもてなしの宿渓山閣▽ドーミーインPREMIUM京都駅前▽油屋▽文珠荘▽天橋立ホテル▽海花亭花御前▽晴鴨楼

 【大阪府】
 不死王閣

 【兵庫県】
 ホテルニューアワジ▽ホテル金波楼▽佳泉郷井づつや▽淡路インターナショナルホテルザ・サンプラザ▽西村屋ホテル招月庭▽有馬グランドホテル▽朝野家▽月光園游月山荘▽西村屋本館▽神戸メリケンパークオリエンタルホテル▽夢乃井▽中の坊瑞苑▽神戸北のホテル

 【奈良県】
 さこや▽ホテル昂

 【和歌山県】
 かつうら御苑▽ホテル中の島▽ホテル浦島▽白良荘グランドホテル▽紀州・白浜温泉むさし▽花いろどりの宿花游▽浜千鳥の湯海舟▽休暇村南紀勝浦▽ホテルやまゆり

 【鳥取県】
 皆生つるや▽華水亭▽依山楼岩崎▽皆生グランドホテル天水▽三朝薬師の湯万翆楼▽花屋別館▽湯喜望白扇▽旅館大橋▽望湖楼▽斉木別館▽白扇

 【島根県】
 玉造グランドホテル長生閣▽曲水の庭ホテル玉泉▽佳翠苑皆美▽白石家▽湯之助の宿長楽園▽旅館樋口▽星野リゾート界出雲

 【岡山県】
 湯郷グランドホテル▽鷲羽ハイランドホテル▽八景▽清次郎の湯ゆのごう館▽ゆのごう美春閣▽ホテル山桃花▽ホテル備前屋甲子

 【広島県】
 ホテル鴎風亭▽景勝館漣亭▽みやじまの宿岩惣▽オリエンタルホテル広島▽ホテルみや離宮▽汀邸遠音近音▽宮島グランドホテル有もと

 【山口県】
 大谷山荘▽萩観光ホテル▽西の雅常盤▽錦帯橋温泉ホテルかんこう▽松田屋ホテル▽ホテル西長門リゾート▽北門屋敷

 【香川県】
 湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭▽琴平グランドホテル桜の抄▽ことひら温泉琴参閣▽喜代美山荘花樹海▽小豆島国際ホテル▽味わうもろみの島宿真里▽庵治観光ホテル海のやどり

 【徳島県】
 和の宿ホテル祖谷温泉▽ホテルかずら橋▽ホテル祖谷温泉

 【愛媛県】
 大和屋本店▽道後プリンスホテル▽宝荘ホテル▽ホテル椿館▽ふなや▽大和屋別荘▽カドヤ別荘▽道後館

 【高知県】
 土佐御苑▽城西館▽三翠園▽足摺国際ホテル▽土佐ロイヤルホテル

 【福岡県】
 六峰舘

 【佐賀県】
 和多屋別荘▽萬象閣敷島▽大正浪漫の宿京都屋▽大正屋▽和楽園▽ホテル龍登園▽椎葉山荘▽なかます

 【長崎県】
 東園▽ゆやど雲仙新湯▽雲仙宮崎旅館▽雲仙福田屋▽ホテル東洋館▽平戸千里ヶ浜温泉蘭風▽九州ホテル▽ホテルマルゲリータ▽弓張の丘ホテル▽旅亭半水蘆▽えび屋▽ホテルパサージュ琴海

 【熊本県】
 清流山水花あゆの里▽杖立観光ホテルひぜんや▽湯峡の響き優彩▽阿蘇の司ビラパークホテル&スパリゾート▽阿蘇プラザホテル▽山鹿温泉清流荘▽黒川荘

 【大分県】
 九重悠々亭▽杉乃井ホテル▽ホテル白菊▽由布院玉の湯▽花菱ホテル▽ことぶき花の庄▽庄屋の館▽べっぷ昭和園▽潮騒の宿晴海

 【宮崎県】
 酒泉の杜綾陽亭▽シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート▽宮崎観光ホテル

 【鹿児島県】
 いぶすき秀水園▽指宿白水館▽指宿海上ホテル▽霧島国際ホテル▽指宿フェニックスホテル▽霧島いわさきホテル▽城山観光ホテル▽霧島ホテル▽指宿シーサイドホテル▽摘み草の宿こまつ▽霧島山上ホテル▽吟松

 【沖縄県】
 カヌチャベイ&リゾート▽ホテル日航アリビラ▽沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパ▽ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート▽ルネッサンスリゾートオキナワ▽リザンシーパークホテル谷茶ベイ▽ザ・ブセナテラス▽ラグナガーデンホテル▽ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー▽はいむるぶし▽宮古島東急リゾート▽サイプレスリゾート久米島▽星野リゾートリゾナーレ小浜島▽ネストホテル那覇▽サザンビーチホテル&リゾート沖縄▽JALプライベートリゾートオクマ▽百名伽藍▽沖縄残波岬ロイヤルホテル

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「インバウンド3.0」へ、全産業が訪日に関わる将来(観光立国フォーラム)

パネルディスカッションのようす
パネルディスカッションのようす

 ドン・キホーテグループの訪日事業部門「ジャパンインバウンドソリューションズ」(中村好明社長)は10月7日、東京都内で「観光立国フォーラム」を開いた。「観光立国革命!~インバウンド3.0の衝撃!~」をテーマに据え、すべての産業が訪日客と関わる観光の将来について語った。

 中村氏は、小泉内閣が観光立国のコンセプトを打ち出した2000年代を「インバウンド1.0」の開始とし、当時を「狭義の観光の時代」と位置付けた。運輸・宿泊・旅行会社など、観光振興が狭い範囲で注目されてきたことに起因する。

 「広義の観光」化したのは免税制度改正の昨年10月からで、この変化を「インバウンド2.0」とした。「2.0」は「爆買い」で代表されるショッピングツーリズムのように、観光が商業者など広い業種に影響を与えるようになり、同時に都市中心の観光が地方にシフトした時代を指す。

 中村氏は観光の今後あるべき姿を「インバウンド3.0」とし、「日本のすべての産業がインバウンドに関わる時代」と定義した。「観光による不動産投資が進めばさまざまな業種が潤う。行政も全部署が関わるようになり、全地域がインバウンドの対象になる。最終的にプロのおもてなしだけでなく、全国民のおもてなしも必要になる」と持論を展開した。

 観光庁の大石英一郎観光戦略課長は基調講演で「新3本の矢では『成長』に注目する。その成長戦略の大きな要が観光政策だ」と述べた。大石氏は過去に鉄道事業課で地域鉄道、海事局内航課で離島航路やフェリーなどを担当。「どの部署でも観光に関わる仕事がある。とくに公共交通分野は人口減少のなか、交通を維持するために交流人口を考えていかなければならない」とし、観光政策の重要性を強調した。

「日本版DMO」「本質的な交流」――、インバウンドが日本を変えるために必要なもの。

 フォーラム後半は「インバウンドが日本を変えていくために必要なものは何か?」をテーマに、観光の最前線に立つ人物らがパネルディスカッションを行った。

 地域連携事業を進める感動創造研究所プロジェクトマネージャーの岡本淳芳氏は、地域の訪日誘客について「各地域が持つ物語は小さなものが多く、インバウンドの心を揺さぶるほどの物語を作るには地域連携は必須。資源を開拓し、磨き上げて商品を作りつなげていき、さらに宿泊やショッピングにもつなげ、『集中と選択』の投資を戦略的に進めなくてはならない」と語った。

 一方で現状の地域連携は「横並びの状態で、共同でプロモーションするにとどまっている」と述べた。これを打破するには日本版DMOが必要で、「戦略的に鳥の目で広域を見ながら、かつ虫の目で地域の価値を汲み上げていく受け皿が求められる」と強調した。

 ゲストハウス運営や開業支援コンサルティングを行う宿場JAPAN社長の渡邊崇志氏は、「(交流が無ければ)高級ブランドが目的の買い物客は、ほかにお店ができると流れてしまい、金銭に余裕が無くなれば来なくなる」と、訪日対応に本質的な交流の質が高められているかを会場に問いかけた。渡邊氏が館長を務めるゲストハウス品川宿は「利用客との交流の質を高めた結果、ファンが増え、店や人を尋ねてくるほど交流が深まり、街に対しての感謝のメッセージを送ってくれる人もいる。今は広告なしで人が集まるようになった」と語った。

卒業旅行 92%がネット予約、3分の2は「できれば贅沢を」(宿泊予約経営研究所調べ)

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 宿泊施設のデジタルマーケティングを総合プロデュースする「宿泊予約経営研究所」(末吉秀典社長)はこのほど、首都圏在住の旅行に関心がある大学生40人を対象に、「卒業旅行に関する意識調査」を実施した。これによると、「誰と行くか」では、「大学の友人」「友人」と回答した学生が84・9%を占めた一方で、「家族」「恋人」はそれぞれ7・6%にとどまり、卒業旅行は仲の良い友人グループで行くことが主流となっていることがわかった。

 また、「どのように予約するか」では、9割を超える92・5%の学生が「インターネット」経由と回答した。

 1回の卒業旅行にかける旅費、ホテル代について最も多かったのは、「5―6万円」で約4割の39・3%を占めた。次いで「3―4万円」が28・6%、「4―5万円」が14・3%と続き、「6万円」以上は14・3%にとどまった。

 さらに、旅費のなかでホテルや旅館などの「宿泊費」のみに絞ると、最も多かったのが「1万円―1万5千円」が41・7%。「1万円以下」が25・0%で、65%以上の学生が宿泊費は「1万5千円以内で納めたい」ことがわかった。

 「どんな卒業旅行にしたい?」では、「とにかく贅沢したい」「できれば贅沢したい」「できれば安くしたい」「とにかく安くしたい」の4つの選択肢から選んでもらったところ、「できれば贅沢したい」が66・7%で全体の3分の2を占めた。「できれば贅沢したい」と「できれば安くしたい」と回答した学生の旅費について比較したところ、「できれば贅沢したい」と回答した学生の平均旅費は5万6千円に対し、「できれば安くしたい」と回答した学生は4万円と、1回の旅行につき約1万6千円の差が出た一方、宿泊費の平均は前者が1万2千人に対し、後者は1万1千円と、宿泊費に対する費用感に大きな差はなかった。

 実際に旅行した際、「あったらうれしい!」ものやサービスについては、周辺観光地や飲食店などの「クーポン」が13・6%を占め、トップとなった。

大田区が「民泊」特区認定受ける、年内に条例制定、1月に解禁予定

 安倍晋三首相は10月20日、首相官邸で第16回国家戦略特別区域諮問会議を開き、東京都大田区の「旅館業法の特例」などの区域計画を認定した。年内に条例を制定し、来年1月から民泊解禁の予定。14日の区域会議で松原忠義大田区長は「旅館業法に抵触する恐れのあるものもあり、安全性や衛生面に配慮した環境を整えるために特例を活用したい」とコメントしている。

 実施地域は建築基準法でホテルや旅館の建築が可能な用途地域を予定する。また、今後は区民の意見を踏まえて、条例案を固める。

高校生がデザイン、高速バス「ブルーライナー」(広栄交通バス)

高校生デザインの「ブルーライナー」
高校生デザインの「ブルーライナー」

 広栄交通バス(若野廣義社長、埼玉県坂戸市)は9月29日から、高校生がデザインした夜行高速バス「ブルーライナー」の運行を開始した。埼玉県立新座総合技術高等学校と連携し、デザイン学科の生徒がデザインを担当。2台の車両が完成した。教育機関との連携で生徒や学生がバス車両をデザインするのは全国的に珍しい取り組み。

 同社は2013年8月から埼玉県、東京都、神奈川県の首都圏と京都府、大阪府、兵庫県の関西を結ぶ高速乗合バス「ブルーライナー」を運行している。同バスの顧客層は若い女性が多いことから今回、高校生の視点で「安心・安全」をイメージしたデザインを導入。同社の若野社長は「現実の顧客層に近い高校生の皆さんのアイデアを反映できた。これは、競争の激しい首都圏―京阪神路線で、ビジネスの観点から大きなアドバンテージ」と意義を語った。

 また、新座総合技術高校の赤羽弘雄校長は「生徒たちは、実際に事業に携わる広栄交通バスの皆様から市場環境や顧客層などについてアドバイスをいただきながらデザインを進めたことで、本校が目指す『社会に貢献できるスペシャリスト』の姿について理解を深め、自らのデザインが現実のバス車両として実現したことに自信を持ったはずだ」とコメントした。

 現在、第2弾として来年1月完成予定の夜行高速バス2台について、同校のデザイン科・総合ビジネス科の生徒が、開発コンセプトから内外装デザインまでを手掛ける商品開発を進めている。同事業は埼玉県教育委員会から15年度実践的職業教育グローバル事業の指定を受けている。

海外通貨の決済と両替端末、「G Pay」、導入時のコストはゼロ

店舗側の画面
店舗側の画面

 アクリーティブ(菅原猛社長)はこのほど、既存のレジに取り付けるだけで、海外の通貨での決済と両替ができる支援端末「G Pay」を開発した。導入時のコストはかからず、為替変動のリスクも同社が負担するため、小さな店舗でも手軽に始められるのが利点。

 支援端末「G Pay」は、米ドルやユーロ、中国元など120カ国の通貨に対応しており、このなかから12カ国通貨を選んで設定できる。端末のなかには「通貨自動判別機能」と高精度の真贋鑑定を判定する「偽札鑑定機能」を搭載。また、投入された紙幣は端末内のカセットに入り、直接紙幣に触れられない構造になっているため、レジスタッフが責任を負うことはなく、万が一、カセットに偽札が混入しても同社が負担する。端末には毎日最新の為替レートを配信し、そのレートで同社が買い取りを確約するため為替リスクもない。

 端末はレンタルで、費用は月に約1―2万円。利用に応じてインセンティブもあり、外貨利用が多ければレンタル費用をまかなうことも可能。徹底的に導入時の負担を軽減しているのが特徴だ。

顧客は自国通貨を自ら投入
顧客は自国通貨を自ら投入

 決済の流れは、店舗側は商品をレジに打ち込み、その金額を日本円で端末に入力。顧客は顧客側の画面で自ら、日本語と英語、中国語、韓国語から言語選択後、レートとともに表示される通貨から利用したい通貨を選び、端末に紙幣を投入すると日本円でつり額が表示される。店舗側も表示されたつり銭を日本円でレジから支払うため、計算などの手間はない。カセットには約500枚の紙幣が投入でき、利用状況に応じて1―2週間に一度、そのまま送付すると約2週間で日本円に両替して送金される。

 同社は数年前からインバウンドの取り組みを開始。そのなかで地方では両替できるところが少なく、クレジットカードも利用できない店舗が多い点に着目。社長室の小林洋史室長は「地方の土産店などはクレジットカード導入だけでも負担が大きい。両替機になると1ケタ違うほど高額だ。これらに比べ、G Payは決済のインフラとして導入のハードルは低い」と話す。端末は既存のレジとインターネットで接続するが、単体でも利用できるため「極端にいえば手打ちの計算をしているような駄菓子屋などでも導入できる」。また、決済では利用せずに、両替機として設置することも可能だ。

 現在、大手小売店で導入が進んでいるほか、宿泊施設にも導入実績がある。グループ店であれば1施設でトライアル導入してから検討してもいい。小林室長は「海外のお客様は日本で自国通貨が使えるとは思っていないため、満足度は高い。これからインバウンドに取り組む地域でも呼び込むためのサービスになり得る」と売り込む。