名阪近鉄旅行、バス座席生地を使用 クッションなど限定発売

2021年10月1日(金)配信

背当てクッション(左)とイス用座布団(右)

 名阪近鉄旅行(田端英明社長、名古屋市中村区)は10月1日(金)、名阪近鉄バスが運行する観光バスと同じシート生地で仕上げた「背当てクッション」「イス用座布団」を各50個限定で売り出した。同商品は、バスのシート生地メーカー「住江織物」との共同企画で、名阪近鉄バスオリジナル商品の第2弾。自宅でバス座席気分を味わえる。

 今回の柄は、第1弾の「トートバッグ」と異なるシート生地で、名阪近鉄バスオリジナルの柄。名阪近鉄バスでは、約10年を目途にバス車内のリニューアル工事を行っており、その際に新しく張り替えた生地の余りを再利用し、今回のクッションと座布団に仕立てた。

 サイズは、クッションが縦横43㌢、座布団が同40㌢。商品はすべて、職人が1点ずつ仕上げるハンドメイドとなる。

 価格はクッションが5500円(税込)、座布団が4400円(同)。あわせて4点以上を購入の場合、商品合計金額から1000円引きのまとめ買い特典もある。発送希望の場合、別途送料・代引き手数料が掛かる。

 購入申し込みは、名阪近鉄旅行Webサイト内の注文フォームから。

【共立リゾート×札幌観光バス】 高級リムジンバスで北海道を周遊する宿泊プランを販売

2021年10月1日(金)配信

チャーターリムジン車内(9人乗りだが、5-6人程度までの利用を推奨)

 全国37カ所にリゾートホテル「共立リゾート」を展開する共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は、札幌観光バス(福村泰司社、北海道札幌市)とタイアップし、高級リムジンバス「チャーターリムジン」で北海道の観光地を周遊する宿泊プラン「空港からリゾートへ北海道直幸往復便」を2021年9月中旬から販売している。

 この企画はコロナ禍でも安心して旅行を楽しみたい家族などに向けて、2泊3日で北海道の観光地と宿泊施設を送迎する旅行プランだ。新千歳空港に高級リムジンバス「チャーターリムジン」で出迎え、道内では他者と接することなく、感染対策を講じたラグジュアリーな車内で快適に移動することができる。

ラビスタ阿寒川

 観光ルートは、札幌観光バスが地元企業のノウハウを生かした3プランを用意。同行するアテンダントスタッフが、有名店から地元で人気の穴場スポットまで、天候や当日の気分に応じて立ち寄り先などを提案する。宿泊は、函館や大雪山、阿寒川エリアにある共立リゾート「ラビスタシリーズ」3棟から、観光エリアに合わせて選択できる。

【特集No.592】「観光ルネサンスの現場から」200回記念 地域づくりと文化観光とは

2021年10月1日(金) 配信 

丁野 朗氏(観光未来プランナー・日本観光振興協会総合研究所 顧問)に聞く

 2005年の2月21日号から本紙にて連載を開始した、観光未来プランナー・日本観光振興協会総合研究所顧問の丁野朗氏によるコラム「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~」が、前号(9月21日号)で連載回数200回を達成した。これを記念して、9月7日に丁野氏へのインタビューを行った。新たな旅の受け皿や仕組み、ビジネスモデルを構築しようとする「観光ルネサンス」の現場を追い掛けてきたなかで感じた、地域の文化観光の変化や今後の在り方について伺った。

【聞き手=後藤 文昭、構成=長谷川 貴人】

観光の究極の資源は文化財、保全と活用の好循環が必要

 ――200回の連載を重ねるなか、日本遺産制度の創設や文化財保護法改正など、文化財行政もさまざまな変化を遂げました。この間、地域や文化財行政の変化をどのように感じていますか。

 文化財を活用しながら保全していくことへの理解と取り組みが、前向きに進んできていると感じます。文化財を活用して稼ぎ、そこで得た資金で文化財を保全する。こうした好循環の創出に、行政が舵を切り始めたことが大きいです。いま地域活性化を進めるうえで、文化に光が当たり始めたというのは間違いないし大きな変化ですね。

 そのきっかけになったのは、2016(平成28)年度に政府が策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」。このなかで、日本が観光先進国となるため、「3つの視点」と「10の改革」が打ち出されました。その改革の1つとして、文化財に対する新たな施策と観光目標が制定されました。振り返ると、それが文化財を生かした観光施策の転換にもなったと感じます。

 もちろん、そのなかで地域の文化・伝統をストーリーとして認定する、文化庁の「日本遺産」制度が創設されたことも大きかった。ここから現在の文化観光につながります。行政が文化財の保全と活用の制度をつくり、民間が制度を生かし活用していくという官民連携のカタチが出てきました。

 また、昨年5月には、文化についての理解を深める観光を「文化観光」と定義し、地域における文化観光を推進するための拠点計画や、地域計画などを認定する「文化観光推進法」が施行されました。

 日本遺産と文化観光はともに、文化の活用に軸足がおかれています。文化(財)を活用するうえでは、観光が一番わかりやすい。そこから「文化を保全するためには活用が大切」という考え方が明確に出てきました。

 日本遺産と並行して、文化庁による市町村の文化財の保存・活用に関する基本的なアクション・プラン「文化財保存活用地域計画」の作成の支援も始まりました。地域社会全体で、未指定文化財も含めた地域の文化財を継続的に保存・活用していくことを目的としたものです。

 この策定の委員会に参加した際に、お寺の住職さんからお寺の維持の困難さを聞きました。重要文化財に指定されている由緒正しいお寺でも、行政からの補助金が少なく、残りは自己負担。その負担に四苦八苦しているといったお話でした。昔は檀家が多く、地域の皆さんが地域の文化財を保全するという仕組みがありました。それができなくなっているのが現状です。

 ――文化資源の維持については、各地域が抱える大きな課題です。

 この10年間で、文化財の破却スピードがものすごく早くなってきていると感じています。1980年代や90年代までは、文化と観光というテーマでさまざまな議論が重ねられました。しかし、もう議論を重ねている段階ではなく、そもそも文化財そのものが維持できない状況まできている。国としても活用しながら文化財を保全していく。つまり、保全と活用を好循環させることをやらざるを得なくなっています。

 また過去には、元文化庁長官の青柳正規氏が「文化財で稼ぐ」と発言されたことがありました。当時は、文化財を保全するために稼ぐとか活用することはあり得ないとの認識がありましたが、現在そういう時代になってきたということでしょう。……

【全文は、本紙1843号または10月7日(木)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

〈観光最前線〉鬼滅の刃はブーム再来となるのか

2021年10月1日(金) 配信

テレビアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」のキービジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 アニプレックスは、テレビアニメ「鬼滅の刃」の続編となる「無限列車編」と「遊郭編」の放送スケジュールを発表した。

 無限列車編は映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を元に制作、10月10日より全7話で放送する。第1話は煉獄杏寿郎が鬼殺隊本部を旅立ち無限列車へと向かう道中の任務を描いた完全新作エピソード。第2話から第7話は、劇場版の映像に約70の新規カットや新規BGMを追加して再構成。主題歌も一新した。

 当初予定になかった無限列車編の追加であるが、竈門炭治郎立志編、遊郭編につながるエピソードである無限列車編をテレビアニメというかたちで再構築することで一時的なブームではなく息の長い作品に昇華させるのが狙いだろう。遊郭編は12月5日からの放送となる。

【古沢 克昌】

クラツー、サブスク「クラブツーリズムパス」提供開始 KDDIと業務提携

2021年9月30日(木) 配信

サービス提供開始は10月1日午前10時

 クラブツーリズム(酒井博社長)は10月1日(金)から、趣味を探求できるオンライン講座や、会員限定の旅行特典などを提供するサブスクリプションサービス「クラブツーリズムパス」(月額利用料550円)の提供を始める。KDDI(髙橋誠社長)と業務提携契約を結び、スマートフォンを起点とした旅行や趣味の新たな楽しみ方を提案する。

 同サービスは、「趣味」と「旅行」の2つを軸に、共通の趣味を持つ仲間と楽しみ、趣味の理解を深めることができる。趣味は実践的なオンライン講座をはじめ、著名人がゲスト出演するオンラインライブイベント、オフ会などを実施する。また、日本や海外の旅行ガイドブックや、趣味に特化した月刊雑誌の最新号の読み放題サービスもある。

趣味は多彩なカテゴリーを用意

 趣味を「歴史」や「鉄道」、「登山」、「写真」などのカテゴリーに分類し、それぞれの趣味のテーマにおいて新しい講座が毎月アップデートされる。初期のラインナップは100本以上を予定している。

 旅行は、クラブツーリズムの旅行・ツアーにおいて、会員限定の割引や特典がついた旅行サービス「推しタビ」を提供。ツアーの取消料が免除される「国内旅行取消料安心サポート」(一定の条件あり)も付く。

 毎月15日には、特選ツアーの販売や割引、人気ツアーの先行販売を24時間限定で行うほか、会員のみ申込めるツアーもある。また、間際申込割引として、出発7日前以降の日帰りバスツアーと現地集合ツアーを2000円引きする。

 今後は、他企業や自治体とのタイアップによるコンテンツ開発にも取り組む。

 サービスの提供開始は、10月1日(金)午前10時で、利用料は月額550円(税込)となる。来年3月までの申込者には、入会から翌日末日まで最大2カ月間を無料になるキャンペーンも実施する。

 同社では、幅広い年齢層を取り込むことよる旅行事業の伸長に加え、新たなライフスタイルを提案する「新・クラブ1000事業」を開始し、相乗効果による成長を目指していく。

官民連携のワーケーションツアー、一部が延期に ワーケーション自治体協議会

2021年9月30日(木) 配信

8月26日と9月29日の2回に分け、8地域がオンラインでプレゼンを行った(司会は和歌山県企画部企画政策局情報政策課課長の桐明祐治氏)

 ワーケーション自治体協議会(会長=仁坂吉伸和歌山県知事)は9月末から、2021年度の「ワーケーション・コレクティブインパクト(WCI)」を実施する予定としていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、9月と10月の開催を延期した。

 WCIは全国8地域でワーケーションツアーを行う。幅広く参加者を募り、官民の垣根を越えて地域の抱える課題を議論し、各分野の新しいモデルを全国へ発信するのが狙い。日本経済団体連合会と日本観光振興協会、日本テレワーク協会が共催する。

 スタートを切る予定だった和歌山県の延期日程は未定。福井県は22年3月9(水)~11日(金)に延期し、開催する予定。一部、嶺南地区のツアーは10月7日(木)、午後8時からのオンライン開催へ変更する。参加費は無料。

 北海道は来年度への延期が決まっている。鳥取県は約2カ月延期とし、12月14(火)~17日(金)に開催予定だ。

 また、当初から11月に実施を予定していた、岡山県と長野県、三重県は予定通りの日程で行う見通し。滋賀県のみ延期を決定しているが、日程は決まっていない。

 詳細は、日本観光振興協会のホームページから確認できる。

信玄公生誕500年 オープントップバス利用の定期観光バス実証(日本旅行)

2021年9月30日(木) 配信

オープントップバス イメージ

 日本旅行(小谷野悦光社長)は11月3(水・祝)~4日(木)、山梨交通(雨宮正英社長、山梨県甲府市)と協業で、オープントップバスとJR東日本の臨時列車を利用したモニターツアーを実施する。

 モニターツアー「リゾートやまどりで行く紅葉の昇仙峡と信玄公誕生500年の甲府」は、観光拠点再生計画における「周遊促進ツアー造成事業」の一環として行われる。

 2021年に信玄公生誕500年という節目を迎える甲府市で、①ポストコロナにおける観光拠点の再生②訪日外国人の移動手段の確保③CO2削減による自然環境に配慮した旅行環境の実現──などを目的としている。

 甲府市を代表する特産品であるワインや、昇仙峡などの景勝地を紹介するほか、武田神社や信玄ミュージアムをガイドが案内しながら、二次交通整備に向けた実証を行う。

 旅行期間は11月3(水・祝)~4日(木)の1泊2日。発着地は東京都・新宿駅。募集人員は最大60人(最少催行人数35人)。

【岐阜県】下呂温泉花火物語 21年10月2日(土)から順次再開へ

2021年9月30日(木) 配信

今年は建国2681年となることから、毎回同数の花火を打ち上げる

 岐阜県下呂温泉の夜空を彩る「下呂温泉花火物語」は、緊急事態宣言の全面解除を受け、2021年10月2日(土)から順次再開される。

  2022年3月26日(土)までの毎週土曜日(ただし、12月24日(金)は追加実施、1月1日(土)は除く)、JR下呂駅近くの下呂大橋下流飛騨川河畔から打ち上げる。日本でトップレベルの花火師による新作花火を披露する。

 花火は歳時記をテーマに、毎回趣向を凝らした演出を楽しめる。「ハロウィン花火」(10月23日)や「成人花火」(1月8日)、「バレンタイン花火」(2月12日)など、季節の行事や風習を表現したものから、「ありがとう!下呂駅開業91周年花火」(10月30日)や「スイーツ花火」(11月27日)まで、幅広い題材を和の風情ある花火で表現する。

 打ち上げ時間は午後8時半から約10分間。おもな見学スポットは白鷺橋、しらさぎ緑地公園など。荒天・河川増水時は中止。

10月1日から全国140カ所の近代化遺産を公開 近代化遺産フォーラムは東京都内と下関市で

2021年9月30日(水) 配信

日本の近代化遺産 ポスター

 全国近代化遺産活用連絡協議会(会長=多々見良三舞鶴市長)は10月1日(木)から11月30日(月)まで、「日本の近代化遺産 ―自然の力と美を引き出す技―」を行う。

 同企画は「近代化遺産全国一斉公開2021」と近代化遺産の魅力を紹介するプロモーションイベント「近代化遺産フォーラム2021」で構成する。プロモーションイベントは例年開催している東京に加え、初の地方開催として山口県下関市でもさまざまな企画を用意。10 月1 日(金)~10 日(日)は国指定の重要文化財旧下関英国領事館 附属屋ギャラリー(下関市唐戸町)を会場に、全国の近代化遺産をパネルや動画で紹介するほるほか、同館で使用されていた刻印煉瓦、白洲灯台(福岡県北九州市)で実際に使用されていた第6等不動レンズなどを展示する。

 10 月24 日(日)には、第七管区海上保安本部と門司海上保安部の協力のもと、関門海峡の西側に建つ六連島灯台と、東側の部埼灯台の点灯150 年と重要文化財指定を記念した「講演会」を下関市民会館大ホール(下関市竹崎町)で行う。

 「近代化遺産」は、幕末から第2次世界大戦期までの間に建設され,日本の近代化に貢献した駅舎や橋梁、公共施設など産業・交通・土木に係る建造物。17回目となる一斉公開では、重要文化財や登録有形文化財を含む、全国140カ所の近代化遺産が公開されるほか、現在、保存修理工事で休館中や通常非公開の近代化遺産の特別公開、近代化遺産を巡るガイドツアーなどの参加型イベントも全国10市町で行われる。

 2回目となる都内プロモーションイベントは10 月14 日(木)~17 日(日)、千代田区丸の内・東京シティアイ パフォーマンスゾーン(KITTE地下1 階)で行われる。会場では、「鉄道」や「水道」、「鉱山」など近代化遺産にまつわるテーマを専門家らが語るトークセッションを実施。大正時代に建てられた洋館で実際に使用されていた照明器具や、旧小坂鉄道で使用されていた工具類、歴史資料(複製)などを展示する予定という。

周遊型イベント「北十勝LINEキャンペーン」開催 10月から22年2月まで

2021年9月30日(木) 配信

 北海道の北十勝4町(音更町、鹿追町、士幌町、上士幌町)を周遊しながらキーワードを集めると豪華景品が当たる、「ぐるっと応援!北十勝LINEキャンペーン」が、2021年10月1日(金)から2022年2月13日(日)まで開かれる。

 北十勝4町広域観光振興連絡協議会の主催。「LINE公式アカウント」を活用した企画で、キーワードの回答から景品応募までをスマートフォンで完結できる。抽選で100人に、「十勝川モール温泉セット」や「シーベリーソーダ」などの特産品プレゼントする。

 北十勝4町広域観光振興連絡協議会では、北十勝の知られざる魅力を時代の流れに柔軟に対応しながら発信している。2019年度は「Instagram」でフォトキャンペーンを実施し、1000件以上の応募があったという。今回は4町それぞれの魅力や歴史を感じて欲しいという想いで、「ラリー型のイベント」を考案した。