津田令子の「味のある街」「ミニどら」――青山紅谷(東京都港区)

2026年8月22日(土) 配信

青山紅谷の「ミニどら」1個 300円▽東京都港区南青山2-17-11▽☎03(3401)3246。

 夏の陽射しを浴びながら青山を歩いていると、かき氷ののぼりが目に入る。小さな庭の向こうにある創業1923(大正12)年の紅谷にふと足を止める。多くの人々が集まる流行りの街にも、長い時間を刻んできた老舗があることに気づく。

 老舗の魅力は、商品だけではない。店先で交わされる何気ない会話や、包みを受け取るときの優しい笑顔にも、この店が長く愛されてきた理由が感じられる。こうした積み重ねが街に暮らす人にも、旅人にも心地よい記憶を残していくのだろう。

 大正時代から受け継がれてきた和菓子づくりは評判を呼び、列を作ることもしばしば。ガラスの棚に並ぶミニどらや、蕨餅、季節の和菓子には、派手さではなく丁寧な仕事と温もりが感じられる。

 青山には世界的なブランドショップや新しいカフェが次々と誕生している。一方で、こうした老舗が変わらぬ暖簾を掲げ、昔と変わらぬ味を守り続けていることに、この街の奥深さを感じる。

 そして、流行を追いかけるだけではない、人々の暮らしに寄り添う時間が積み重なっているからこそ、何度訪ねても新しい発見を与えてくれる。

 歩く人の足を止め、店先をのぞき込み、小さな包みを手にして帰っていく――。その何気ない日常の風景こそが、長い年月をかけて街の魅力を育ててきたように思えた。新しいものが次々と生まれる一方で、こうした老舗が街の記憶を支えているのだろうと思う。 

 青山紅谷には、小さいながらもイートインスペースもある。お気に入りの一品を、その場でいただくこともできる。

 3代目が考案したという1つ300円のどら焼きは、値段以上に長く受け継がれてきた味を届けてくれる。日持ちは3日間。手のひらに収まる小ぶりサイズなので、お持たせにも適している。そんな一品に出会えるのも、街歩きの楽しみである。

 味のある街とは、古い建物が残る街ではない。人が育み、受け継いできた時間が流れている街だからこそ、また歩いてみたくなるのである。

(トラベルキャスター)

 

関西大学と明日香村、「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産登録記念シンポ開く(8月30日)

2026年8月21日(金) 配信 

「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録を祝う市民や関係者

 関西大学と奈良県・明日香村は8月30日(日)、「飛鳥・藤原の宮都」が7月26日に世界遺産に登録されたことを記念し、「飛鳥史学文学講座」で特別シンポジウムを開催する。会場は明日香村中央公民館。第一線の研究者のほか、関西大学理事長や学長、明日香村長らが登壇し、世界遺産登録の意義と、保存・研究・地域活性化の未来への展望を語る。

 1975年に開講した「飛鳥史学文学講座」は、今年で52年目、通算500回を超え、延べ約11万人が受講した関西大学を代表する公開講座。通常は講師1人による講演形式で実施しているが、今回は「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録を記念した特別企画として、シンポジウム形式で開催。登録後初めて、多様な立場から世界遺産の価値や今後の保存・活用について議論する。

 基調講演には、明日香村文化財顧問で東京学芸大学名誉教授の木下正史氏が登壇し、「飛鳥・藤原の宮都」の歴史的価値や世界遺産登録の意義について講演する。

 続く鼎談では、関西大学の芝井敬司理事長、高橋智幸学長、客員教授でもある森川裕一明日香村長が登壇。さらに対談では、関西大学名誉教授の米田文孝氏と明日香村教育委員会文化財課課長補佐の西光慎治氏が、保存・研究・地域づくりの視点から飛鳥の未来への展望を語る。

 開催時間は午後1~3時の2時間。受講料は特別シンポジウムのみ1000円、明日香村在住者と講座に興味のある中高生や関西大学在学生は無料。申し込みは開講日に会場の講座受付から。

KNT-CTHD、恩納村と連携協定 地域と住民生活の向上で

2026年8月21日(金) 配信 

締結式での恩納村の長浜村長(左)と、KNT-CTホールディングスの小山社長

 KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)は8月18日(火)、沖縄県・恩納村(長浜善巳村長)と包括連携協定を結んだ。恩納村の観光資源を活用した関係人口の増加や、相互の情報共有による需要の把握と活用を推進。観光振興をはじめ、地域活性化と住民生活の向上を目指す。

 同協定により、観光・イベントを通じた観光振興、産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興、地域の魅力発信や地域経済の活性化、国内外向けの旅行商品・観光商品の企画開発や販路拡大など、目的達成に必要な事項を実施していく。

 同日に恩納村で締結式が行われ、KNT-CTホールディングスの小山社長、恩納村の長浜村長が出席した。

ビッグホリデー、26-27スキー・スノボツアーを先行販売 マイカー商品を追加

2026年8月21日(金) 配信

年末年始は早めの予約がおすすめ

 ビッグホリデー(岩崎弘利社長、東京都文京区)は8月20日(木)、2026-2027シーズンのスキー・スノーボードツアーの先行販売を始めた。今シーズンは新たに「マイカーツアー」商品を加えた。

 販売するツアーは、朝発バス、新幹線、マイカーの3タイプ。今シーズンは新たに「マイカーツアー」商品を追加し、竜王スキーパーク(長野県・山ノ内町)、北志賀小丸山(同)、雫石スキー場(岩手県・雫石町)などを対象にする。

 基本代金は、朝発バスの竜王スキーパークが1万9100円~7万900円、北志賀小丸山が1万9300円~5万7800円。新幹線の雫石スキー場は4万3900円~15万8400円、志賀高原全山(山ノ内町)は3万6300円~16万6100円。マイカーではEN RESORT Grandeco(福島県・北塩原村)が1万5300円~6万9800円、蔵王温泉スキー場(山形県山形市)が1万9500円~15万6400円となる。商品詳細と予約は先行販売特集ページで受け付ける。

 同社によると、年末年始や休日などは予約が集中しやすく、人気ホテルや客室タイプは早期に満席となる傾向がある。昨シーズンは年末年始期間の約70%が11月までに予約された。

「基本計画施策に注力」 木村長官、就任後初の会見(観光庁)

2026年8月21日(金) 配信 

観光庁の木村典央長官は8月19日に会見を開いた

 観光庁の木村典央長官は8月19日(水)、就任後初の定例会見に臨んだ。木村長官は、前任の村田茂樹長官のもとで進めてきた施策を引き継ぎ、「観光を我が国の戦略産業としてさらに発展させる」と表明した。国際観光旅客税の財源を最大限に活用し、第5次観光立国推進基本計画に基づき「2030年の訪日外国人旅行者数6000万人、消費額15兆円の目標達成に向け、基本計画で掲げている3本柱に基づく施策を着実に推進していくことに注力したい」と強調した。

 木村長官は村田前長官のもとで、25年7月から観光庁次長を務めた1年間を振り返った。第5次観光立国推進基本計画の閣議決定や国際観光旅客税の引き上げ、訪日外国人旅行者数の4000万人突破、民泊の管理適正化に向けた運営方針など、今後の観光政策を進めるうえで重要な取り組みを推進したと説明した。

 引き続き、観光を取り巻く環境や諸課題を踏まえながら、地方誘客の一層の促進、とくに交通ネットワークの機能強化を関係部局と連携して取り組む考えを示した。地方誘客には、観光コンテンツの開発や情報発信とあわせて「観光の足」の確保が重要と指摘。自身が国土交通省でバスやタクシー政策、地域交通のリ・デザイン事業などに携わった経験から、交通結節点から観光地や地域内周遊の移動手段として、バスやタクシーにも一翼を担う存在として大きな期待を寄せた。

 また、混雑やマナー違反、民泊の適切な運営確保などへの対応、多様な国・地域からの誘客促進に向けた戦略的な訪日プロモーションのほか、観光コンテンツの造成、消費単価向上、国内交流・アウトバウンド拡大、DX化や省力投資の促進など、観光産業の生産性向上に向けた施策を講じる方針を示した。

 宿泊産業に関しては、収益性と人手不足を喫緊の課題として挙げ、従業員の給与水準や待遇を向上させるため、収益性を高めて原資を確保することが重要との考えを示した。宿泊業界と連携のもと、外国人を含む人材の採用活動、省力化に資する設備投資、地域内利用の設備導入、DXを活用した課題解決モデルの構築などの支援を進める。宿泊産業の収益性向上を通じて、従業員の待遇向上や人材確保、観光産業の高度化を目指す。

 このほか、昨年7月に設置して1年が経過した「参事官(旅行振興)」について聞かれ、旅行業関係者に国内旅行とアウトバウンドの施策をしっかりと進めていく前向きな姿勢を示せたとの認識を示した。今後も旅行振興に向けた取り組みを加速させるため、「旅行業関係者の取り組みが大変重要。関係者と密接に連携して施策を進めていきたい」と考えを述べ、協力を呼び掛けた。

熊本地震の風評指摘、正確な発信呼び掛け

 7月28日に発生した令和8年熊本地震の影響について、関係者や旅行業者への聞き取りを報告した。被害のない地域を含め、宿泊施設や観光施設でキャンセルが多数発生していると確認。とくに熊本県では、他県に比べて風評などによる多数のキャンセルが発生していると説明した。

 観光庁では、九州各県の宿泊施設や観光施設に関する運営・営業状況などについて、観光庁Webサイトを通じた情報発信を行っている。日本政府観光局(JNTO)からもインバウンド向けに発信し、正確な情報の発信と周知を呼び掛けた。

ホテルニューオータニ大阪、ポムポムプリンのスイーツビュッフェ 10月9日から

2026年8月21日(金) 配信

「ポムポムプリンコラボレーションスイーツビュッフェ~ポムポムプリンのぎゅっ♡と甘い癒しのひととき~」

 ホテルニューオータニ大阪(大阪府大阪市)は10月9日(月)から、サンリオのキャラクター「ポムポムプリン」とコラボレーションしたスイーツビュッフェ「ポムポムプリンコラボレーションスイーツビュッフェ~ポムポムプリンのぎゅっ♡と甘い癒しのひととき~」を始める。期間は11月30日まで。

 会場はティー&カクテル「SATSUKI LOUNGE」。ポムポムプリンのデビュー30周年と、ホテルニューオータニ大阪の開業40周年に合わせた企画で、キャラクターをモチーフにした「ポムポムプリンと“タルト”の仲良しタルト」「ポムポムプリンのふんわりいちごロールケーキ」などのスイーツや軽食を提供する。

 期間中は平日が午前11時30分~午後4時30分まで、土日祝日が午前11時30分~午後6時30分まで。料金は大人が平日6800円、土日祝日7500円、小学生4000円、4歳以上の幼児3000円。コラボドリンクは各1500円で、いずれも税金・サービス料を含む。

ジャルパック×JAC、屋久島・奄美大島を巡る限定ツアーを発売 

2026年8月21日(金) 配信

JACのプロペラ機で巡る

 ジャルパック(大村剛也社長、東京都品川区)と日本エアコミューター(JAC、増村浩二社長、鹿児島県霧島市)は8月20日(木)、世界自然遺産の屋久島と奄美大島を巡る4日間のツアーを売り出した。奄美群島誘客・周遊促進事業の助成金を活用し、地域の魅力発信と周遊促進をはかる。

 ツアー名は「心を動かす旅 世界自然遺産 屋久島・奄美『二大グリーン』の深層を辿る 4日間」。12月3日から3泊4日の日程で、羽田空港または鹿児島空港を出発する。屋久島と奄美大島を最新鋭のプロペラ機で結び、両地域を訪ねる。

 1泊目は屋久島の「THE HOTEL YAKUSHIMA OCEAN&FOREST」、2泊目と3泊目は奄美大島の「Hotel Yui-ness-Amamiマリンタウン」に宿泊する。ツアーではJAC便を利用し、パイロットや客室乗務員、整備士が地域航空ネットワークの役割や環境への取り組みを解説する。

 参加条件は10歳以上75歳以下で、添乗員が同行する。募集人員は最少催行10人、最大14人。東京発の料金は2人1室利用時1人17万円。旅行代金から参加者1人につき500円を、ジャルパックが日本エコツーリズム協会へ寄付する。

 企画は、屋久島や奄美大島の自然と文化を次世代へ引き継ぐ活動を後押しする狙いがある。奄美群島の誘客・周遊促進事業と連動し、地域社会を支える航空路線の役割を伝える内容とした。

大新東、第2種旅行業取得で旅行業に本格進出 自社保有バス生かしワンストップ対応

2026年8月21日(金) 配信

自社保有バス車両、約260台を活用

 シダックスグループで、貸切バス車両運行などを手掛ける大新東(保永茂樹社長、東京都渋谷区)はこのほど第2種旅行業資格を取得し、旅行事業へ本格進出すると発表した。自社保有バスを生かし、運行から旅行の企画・手配業務までワンストップで対応できることを売りにしていく。

 同社は2000年に貸切バス事業に参入。年間100件を超える旅行関連の相談に応えるため、2026年4月に「トラベル企画室」を新設し、7月23日に第2種旅行業の資格を取得した。

 最大の強みとして、「長年培ってきた多岐にわたる取引先との強固なパートナー基盤」を挙げる。全国の営業所ネットワークと自社所有バス263台の運行体制をベースに、航空会社や旅行会社が抱えるバス不足の解消に向けた協業や、相互の顧客基盤を生かした共同送客・ツアー開発などを積極的に推進していく。

 また、同社はインバウンドやVIP需要に対応するハイグレードバス「Grand Sun and Moon(グランド サン・アンド・ムーン号)」の新型車両を東京エリアに導入。今年度中には自社保有バスの機動力を生かした地域密着型のオリジナル企画も開始する予定だ。

 当面は既存の取引先やインバウンド市場を中心に実績を重ね、将来的にはグループ会社のシダックス・コミュニティープラスが運営する施設やコンテンツとの連動も視野に、地域活性化と移動価値の向上に貢献していきたい考え。

東京から新幹線で約1時間 静岡市の知られざる魅力を発信

2026年8月21日(金) 配信

静岡市観光国際課総合戦略係・木南昌仁係長

 静岡県静岡市は8月20日(木)、東京都内で報道関係者を対象に魅力を紹介する観光説明会を開いた。東京から新幹線で約1時間の静岡市だが、まだ知られていない素材が点在するとし、市内の周遊の魅力を発信した。

 同市観光国際課総合戦略係の木南昌仁係長は「静岡の印象といえば『富士山』や『お茶』があると思うが、“静岡市”というとなかなかイメージが湧かないのではないか。まだ知られていない魅力がたくさんあるので、1つでも持ち帰ってほしい」と呼び掛けた。

するが企画観光局・田中稔久CMO兼事業部長

 市の魅力について、するが企画観光局の田中稔久CMO兼事業部長は4つのエリアに分け紹介した。重点テーマは「美食」「絶景」「歴史」「ホビー」の4つ。まず、駿河湾に面する「日本平・久能山・清水港・三保松原エリア」は名勝や文化遺産、商業施設や港湾機能が集積する。田中事業部長のおすすめは、景勝地の日本平からの茶畑。「季節は限られるが、茶畑と奥に駿河湾、富士山の景色は絶景」と称賛した。

 「東海道(蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子)エリア」は宿場が数多くあり、歴史資源が魅力。丸子は工芸体験施設の匠宿クラフトバレーを中心に、各施設が楽しめる。

 「オクシズエリア」は市の約80%を占める山間地で、自然や景観、わさびやお茶などの資源が豊富。廃校を活用した新たな交流拠点として7月に「オクシズパーク」が誕生した。また、「用宗エリア」は漁港を中心に、観光地域づくりが進んでいる。民間企業が主導して開発を行っており、商業施設やクラフトビール醸造所、温泉施設などさまざまなコンテンツがある。

 このほか、市では現在「滋味」と「地味」をかけた「JIMIガストロノミーツーリズム」を推進している。「おでん」や「とろろ」「わさび」「桜エビ」など豊富な食材とともに徳川家康公ゆかりの歴史文化を有する地として発信をはかる。

 なお、家康が築城した駿府城跡の「駿府城公園」では、2027年4~5月ごろにVRを活用した天守台野外展示・ガイダンス施設が完成予定だ。

現在開催中! 夏の風物詩「茶氷プロジェクト」

茶氷キービジュアル

 するが企画観光局が手掛ける「茶氷プロジェクト」が9月30日(水)まで実施されている。静岡のお茶を使ったかき氷を提供するもので、各店舗が工夫を凝らしたメニューを開発している。

 9年目を迎える今年は、新店舗6店舗を加え、静岡市など中部エリアを中心に県内65店舗が参画している。県外から茶氷を求めて訪れる客も増えており、今年はキービジュアルや公式サイトなどをリニューアルし、より分かりやすく静岡茶の魅力を発信している。

羽田エアポートガーデンで「羽田スカイウォーク」 10月3日に秋大会

2026年8月20日(木) 配信

初めての秋開催

 IZANAMIスポーツ(天羽賢次社長、東京都渋谷区)は10月3日(土)、スポーツイベント「いざ!スポウォーク 羽田スカイウォーク2026秋 in 羽田エアポートガーデン」を開く。会場はベルサール羽田空港。

 大会は羽田空港第3ターミナル直結の複合施設、羽田エアポートガーデンをスタート・ゴール地点とし、多摩川沿いの羽田・川崎エリアを歩く内容。21キロ部門と12キロのビギナー、ファミリー部門を設ける。

 エントリー期間は9月6日(日)までの予定で、申し込みは「スポーツエントリー」サイトで受け付ける。ビギナー、ファミリー部門は受付終了で、ビギナー部門は大会参加権付き宿泊プランのみ受け付けている。会場直結の「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」には、参加権付き宿泊プランを用意し、午後6時までのレイトチェックアウトやボディマッサージなどを含む。

 前回の2026年3月大会には約3500人が参加し、今回は同エリアで初の秋大会となる。完歩者には、天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」と「オールデイダイニング グランドエール」で使える割引券を配布する。割引券の利用期限は2027年1月31日(日)まで。