KNT、「コロナお守りパック」を付保 国内旅行商品パーソナリップで

2020年10月1日(木) 配信

パーソナリップの全方面商品に付保

 近畿日本ツーリスト各社は10月1日(木)出発分から、国内企画旅行商品メイトの「パーソナリップ」シリーズ全方面商品に、「コロナお守りパック」を付保した。新型コロナウイルス感染症の発病に関する補償や、旅行中の電話医療相談など、お客のサポートと安心の旅を提供する。

 主な内容は、一定期間内に新型コロナウイルス感染症を発病した際の保険金支払いや、救急科専門医または看護師による24時間体制の医療相談、医療機関の案内などがある。対象は2021年3月31日帰着分まで。

 「パーソナリップ」は、交通や宿泊を自由に組み合わせできるフリープラン型商品で、年間約30万人(2019年)が利用している。

イケバス、池袋にバス停を新設 交通手段の利便性高める

2020年10月1日(木)配信

イケバスの外観(2019年11月1日の出発式のようす)

 WILLER(ウィラー、村瀨茂高社長)は9月26日(土)、東京・豊島区で運行するまちなか交流バス「IKEBUS(イケバス)」のバス停を新設し、運行ルートをリニューアルした。運行エリアと、池袋駅を東西に結ぶ交通手段としての機能を拡充し、さらなる移動の利便性を高めた。

 イケバスは、国際アート・カルチャー都市である豊島区を循環するために、2019年11月から運行している電気バス。街のシンボルとして、池袋駅を中心に公園や商業施設など、池袋の主要スポットをつないでいる。

 A・Bルートに、「サンシャインシティプリンスホテル」と、東池袋の造幣局跡地に同日オープンした新公園「IKE・SUNPARK」のバス停を新設。Bルートのみ「東通り」のバス停も新設されている。

 池袋駅を起点に東側を周遊するAルートは、IKE・SUNPARKに乗り入れるルートに変更した。南池袋公園やHareza池袋などの池袋の主要スポットに加え、サンシャインシティプリンスホテル前からも乗降でき、ホテルの利用客も気軽に利用できる。

 Bルートは、運行当初5カ所だったバス停を、8月1日に8カ所、9月26日から10カ所に増設。池袋駅西口からホテルメトロポリタンと東通りを通り、豊島区役所、サンシャインシティ、Hareza池袋を回る。池袋大橋から西口へ大きく周遊するルートとなることで、池袋駅を挟んだ東西の移動がスムーズになった。

じゃらん、旅の便利アイテムランキング発表 スマホ関連のアイテムが1位に

2020年10月1日(木) 配信

旅のアイテムに関するアンケートを実施した

 リクルートライフスタイル(淺野健社長)が企画・編集する旅行情報誌「じゃらん」は9月30日(水)、旅のアイテムに関するアンケート結果を発表した。便利アイテムランキングでは、スマートフォンに関連する品目が1位に選ばれた。アイテムを選ぶ際に重視するキーワードは、「コンパクト」「軽量」であることも分かった。

 調査は9月1日(火)~9月3日(木)までの3日間、47都道府県の20~50代男女を対象に、インターネットで実施した。有効回答数は1087人。

じゃらん「旅のアイテムランキング」

 旅の便利アイテムランキング(複数回答)では、「モバイルバッテリー・充電器」が1位に選ばれた。旅行先での調べものに加え、事前購入したチケットの表示や、キャッシュレス決済の導入でスマートフォンの使用頻度が高まり、バッテリー不足を回避するために欠かせないとみられる。

 荷物を効率よくまとめるための「ビニール袋・ジッパーバッグ」(2位)、「エコバッグ」(4位)、「圧縮袋」(7位)の3品目もトップ10入りした。

 また、3位に「消毒液・除菌シート」が、6位には「マスク」の感染症対策アイテムもランクインした。

 「旅のアイテム選びで重視することは何か」(複数回答)の質問に対し、1位は「コンパクト」、2位は「軽量」と回答する人がいずれも7割を超えた。荷物が多くなりがちになることを踏まえ、少しでも小さくて軽いものを選ぶ傾向があるようだ。3位以降は「使い勝手の良さ」「手ごろな価格」「耐久性」と続いた。

 旅の達人であり、各地域の「じゃらん」編集長が愛用するアイテムも紹介。「関東・東北じゃらん」の西尚子編集長は、S字フックを取り上げ、シャワーカーテンやコスメポーチに掛けたりと、「使い方は無限大」だと語る。

 「関西・中国・四国じゃらん」「九州じゃらん」の長田佳子編集長は、「アロマスティックルームスプレー」(イソップ イストロス)を挙げる。旅先のお風呂で使用することで、蒸気とともに香りが広がり、癒し効果が期待できるという。

 

離島観光・交流促進事業「島あっちぃ」 ロゴデザイン機を運航、琉球エア

2020年10月1日(木) 配信

島あっちぃロゴデザイン機

 琉球エアコミューター(RAC、金城清典社長、沖縄県那覇市)はこのほど、沖縄県が実施する県民の離島観光や交流を促進する事業「島あっちぃ」のロゴマークをデザインした機体の運航を開始した。沖縄県とRAC、日本トランスオーシャン航空(JTA)、日本航空(JAL)との包括連携協定に基づくもので、事業のPRが目的。ロゴデザイン機の運航は今年で3年目となる。

 同事業は県民を対象にしたモニターツアーを実施し、離島の歴史や文化、自然に触れてもらう。参加者の意見を、多様化するニーズに応える体験プログラムの開発や受け入れ体制の充実などに生かして、離島の観光産業の振興をはかる。

 今年度は2200人の参加を予定する。離島に旅行する機会が少ないといわれる県民に離島住民との触れ合いで魅力を感じ、発信してもらう狙いもある。

 なお、各モニターツアーは「島あっちぃ」公式サイトで募集している。

城西国際大の添乗実務研修 学生に観光の未来を聞く

2020年10月1日(木) 配信

1807号(10月1日発行)1面

 城西国際大学観光学部(千葉県鴨川市)は9月中旬の3日間、授業の一環で、「旅程管理主任者」資格取得のための講座を実施した。履修した学生49人は座学研修の翌日、日帰りバスツアーを想定した添乗実務研修に参加。キャンパスのある千葉県南部を出発し、成田国際空港がある北西部まで県内を縦断した。研修に同行し、実際に業務を経験する学生の姿を取材するとともに、観光学部に入学したきっかけや、ウィズコロナ時代を見据えた観光業界の未来について話を聞いた。 【入江 千恵子】

実践で学ぶ添乗員のいろは

 企画旅行(募集型・受注型)に同行する主任添乗員は、「旅程管理主任者」資格が必要となる。取得には、旅行業法や約款などを学ぶ旅程管理研修を修了し、所定の添乗実務を経験することが条件となる。

 添乗実務は、旅程管理研修の前後1年以内に1回以上または3年以内に2回以上、ツアーに補助添乗員として同行することや、登録機関が認定する研修ツアーに参加することなどが旅行業法で定められている。

 城西国際大学観光学部では毎年9月、国内旅行に添乗できる「国内旅程管理主任者」の資格を取得する講座「ツアーコンダクター実務」を開講。旅程管理研修2日間と添乗実務1日の合計3日間の日程で実施している。

車内の感染症対策も 行程は千葉県内限定

 今年度は、1―4年生の学生49人(留学生4人含む)が受講した。座学研修の翌日に行われた添乗実務研修では、感染症対策の一環として、バス座席を1人で2席使用。大型バス2台を手配した。出入口にはアルコール消毒液を設置するなど、予防策を講じた。

 コースは、安房鴨川駅を出発し、道の駅保田小学校、成田山新勝寺、成田空港、酒々井プレミアム・アウトレット、市原サービスエリアで下車、安房鴨川駅に戻る行程とした。

 企画した指導教官の山本剛助教は「新型コロナウイルス感染拡大を鑑み、昨年までの東京・神奈川方面から千葉県内のコースに作り直した。マイクロツーリズムの実践にもなった」と話す。

【全文は、本紙1807号または10月7日(水)以降、日経テレコン21でお読みいただけます。】

〈旬刊旅行新聞10月1日号コラム〉大崎上島を再訪 「親切でやさしく一生懸命に」の宿

2020年10月1日(木) 配信

大崎上島のホテル清風館から眺めた瀬戸内海の美しい風景

 3男が広島商船高等専門学校という学校で5年半の間、学んでいた。広島県の大崎上島という、竹原港から山陽商船のフェリーで約30分の離島で、航海士を目指して寮生活をしていた。

 
 新型コロナウイルスの影響もあって、船上での訓練などのスケジュールが大幅に変更となり心配していたが、この秋ようやく卒業することになった。

 
 卒業式の日は、真っ青に晴れ渡った。瀬戸内海独特の静かな海と、心地よい海風に吹かれながら、フィナーレに真っ白な航海服を着た卒業生たちが白い制帽を大空に投げたシーンに、私の心は震えた。

 
 まだ中学生だった息子を連れて、秋の学校説明会や真冬の受験、桜が咲き乱れる春の入学式など、何度も大崎上島を訪れた日々を思い出してしまった。

 

 
 卒業式の前日には、大崎上島にある「きのえ温泉ホテル清風館」に宿泊した。

 
 同館の角南正之社長は、今年1月に東京で開いた「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の表彰式にもご出席いただいた。息子の卒業式とともに、ホテル清風館に宿泊することが楽しみであった。

 
 ホテル清風館の料理は、鯛やアワビ、サザエなど豊富な地元の素材をさりげなく使い、なおかつ、味付けなどの調理はしっかりとしている。器もこだわっている。

 
 多島美を誇る瀬戸内を一望できる露天風呂も、気に入っている。日が暮れかかった海に大小さまざまな船が行き交う。潮風を感じながら、そのような風景をただぼんやりと眺める時間がいい。

 
 今回、久しぶりに訪れたが、数年前よりも宿全体の雰囲気が明るくなっていた印象を受けた。フロントや食事会場で接するスタッフが伸び伸びとして、笑顔が絶えない。訪れた人も清々しい気持ちになる。

 
 角南社長は「自分たちは田舎の旅館で素人」と謙遜する。「だからこそ、『親切でやさしく一生懸命に』を経営理念に掲げています」とおっしゃる。まさにその理念が浸透しているようだ。

 

 
 宿のロビーに「バー」ができていたことにも驚いた。

 
 私はバーのある旅館が好きだ。ホテル清風館のバー「サファイア」には、バーテンダーの田村知行さんが笑顔で迎えてくれる。田村さんは東京の帝国ホテルに41年間在籍し、数々の著名人や文化人を相手に腕を磨いてきた。

 
 今回は地元・大崎上島のライムを使った特性のジン・トニックと、瀬戸内海のブルーをイメージしたオリジナルのカクテルを作っていただいた。

 
 田村さんは大崎上島に魅了され、退職後に移住した。そのことを知った角南社長は宿にバーカウンターを作り、田村さんを迎え入れた。今では、このバー「サファイア」が宿の1つの個性として、浴衣姿の宿泊客に楽しいひとときを提供している。

 

 
 大崎上島は、観光地としては決して知名度が高いわけではない。しかし、背伸びをせずに、自然や人と向かい合う姿勢をいつも感じる。「本当の力量」が高い島だと感じる。

 
 最近、宿泊特化型のビジネスホテルに宿泊する機会が多かったが、素朴さを否定せず、「親切でやさしく一生懸命に」を目指すホテル清風館に、「旅館で過ごす時間と空間」の心地よさを改めて教えていただいた気がした。

(編集長・増田 剛)

新たに4場面を追加 「新しい旅のエチケット」 観光庁

2020年9月30日(水) 配信

新しい旅のエチケット・交通編(観光庁HPより)

 旅行者視点での感染防止の留意点をまとめた「新しい旅のエチケット」について、観光庁は新型コロナウイルス感染症対策分科会での提言を踏まえ、このほどガイドラインの見直しと充実をはかった。旅行の場面ごとに「交通編」「旅の飲食編」「宿泊編」「観光施設・ショッピング編」を新たに作成し、周知徹底に努める。

 今回の「新しい旅のエチケット」では、接触確認アプリ「COCOA」の導入とマスクの着用について、いずれの場面でも実施を要請するため、各場面共通の項目とした。

 とくに留意する必要のある「飲酒・飲食」や「マスクなしでの会話」については、新たに項目を追加している。

 ガイドラインには、「COCOA入れ 準備完了、さあ出発!」や、「マスク着け、私も安心、周りも安心。」、「向き合えば、話が弾む、飛沫舞う。」など、覚えやすく575のリズムを用いて項目を示している。

 観光庁は、「旅行者の皆様には、改めて自身の行動に留意していただけるようお願いしたい」と協力を求めた。

一休.comレストラン、「Go To」に参加 独自の還元CP開始

2020年9月30日(水)配信

一休.comレストランのサイトイメージ

 一休(榊淳社長、東京都港区)が運営するレストラン予約サイト「一休.comレストラン」は、10月1日(木)から独自の還元キャンペーンを実施する。同日から農林水産省の主体で始める、飲食業界向け支援策「Go Toイート」キャンペーンにあわせたもの。

 一休.comレストランでは、利用金額に応じた「一休ポイント」が会員ステージごとに決められたパーセンテージで付与される。通常は会員ステージにより、予約金額の1~2.5%分のポイントを付与するが、10月1~31日までの期間限定で、利用者全員に10%分のポイントを還元する。「Go Toイート」と併用も可能で、一休ポイントは付与されたその場での即時利用もできる。

 「Go Toイート」は、予約サイトで対象飲食店の来店予約をすると利用者1人につき500円分、午後3時以降の来店予約で1000円分のポイントを付与するキャンペーン。ポイントは、来店日の翌月10日の付与で、次回予約時から対象飲食店で利用できる。ポイント付与は、1予約につき最大10人まで。複数人の来店予約の場合、ポイントは予約者にまとめて付与される。

 なお、一休ポイントは一休.comレストランをはじめ、宿泊予約サービス「一休.com」など、一休のサービス内で共通して利用できる。

JTBグループ国内旅行CP「日本の旬 九州」始まる 来年3月31日まで

2020年9月30日(水) 配信

「日本の旬 九州」ロゴマーク

 JTB(山北栄二郎社長)は10月1日(木)~来年3月31日(水)まで、JTBグループ国内旅行キャンペーン「日本の旬 九州」を展開する。九州の魅力を再発見するとともに、災害から復興し、未来へとつなげていけるよう後押しする。

 同キャンペーンは、「自然・風景」「歴史・文化」「食・味覚」「体験」「復興・つなぐ」を切り口に、九州全体の活性化を目指す。テーマは「Re-Sight Kyushu~時をつむぐ 未知へつながる~」。

 九州では、2016年の熊本地震で不通となっていた豊肥本線は今年8月に全線開通し、崩落した阿蘇大橋も来年3月に開通予定となっている。阿蘇大橋の開通は、「大分~阿蘇~熊本~長崎」をつなぐ九州観光再開の大動脈として期待されている。また、鹿児島県の奄美諸島は世界自然遺産登録の推薦地となり、九州への注目度は高まっている。

開放的な空間を満喫

 CP期間中の主な旅行商品は、個人旅行では離島を専用機で巡るアイランドホッピングツアーや、代表スポットを結ぶ2階建てオープンバスの運行、プライベートガイドが案内する歴史・文化に触れるプランなどを用意。団体旅行は、九州の観光列車をお客のグループごとに貸し切れるプラン、熊本地震からの復興を学び伝えるプランなど、九州でしか体験できない内容をそろえた。

 「日本の旬」は、各地の「旬」な魅力を掘り起こし、旅を通じて地域活性化に貢献することを目的としている。半期ごとに対象方面を選定し、2021年度上期は「東北」を予定している。

10月1日(木)から東京のGo To参加の施設を調査 観光庁

2020年9月30日(水) 配信

観光庁

 観光庁は10月1日(木)から、Go Toトラベル事業に参加している東京都内の宿泊施設を対象に、新型コロナウイルス感染拡大防止策の実施状況について調査する。

 同日から東京発着の旅行が新たにGo Toトラベル事業の支援対象になる。検温、本人確認、3密対策などを徹底しているか、運営事務局などが個別訪問して確認する。実施が不十分な項目については、現場を確認したうえで助言を行うとともに、相談に応じる。

 調査は9月7日(月)から、事業に登録している全宿泊施設を対象に行っている。2回の調査で最も多く指導を受けた項目は、「『Go Toトラベルを利用される方が遵守すべき事項』の旅行者への周知が不十分」と、「公的書類による旅行者の本人確認を実施していない」の2点だった。

 旅行者への検温や、飲食・浴場の3密対策は、大半の施設が確実に実施していた。

 観光庁はGo Toトラベル事業について、「ウィズコロナの時代における『安全で安心な新しい旅のスタイル』を確立し、普及・定着させることが目的」としている。