HIS、「辻のや花乃庄」を取得 7月に「満天ノ 辻のや」としてリニューアルオープン

2021年3月25日(木) 配信

ホテル外観。2021年7月には「満天ノ 辻のや」としてリニューアルオープンする
 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は2021年4月に、新規プロジェクト「ホテル・旅館再生支援」の第1号として、粟津温泉の「辻のや花乃庄」(石川県小松市)を取得する。一部を改装したのち、7月に「満天ノ 辻のや」として開く。運営はHISのホテル事業を展開するH.I.S.ホテルホールディングスが担う。利用客が減少する粟津温泉の観光業の復興と発展を目指す。
 
 同ホテルは、開湯1300年と伝わる北陸最古の源泉「粟津温泉」を持つ。広大な敷地には粟津川が流れ、四季折々の花が咲く庭園も備える。18年には第76期将棋名人戦七番勝負第2局の開催地にもなった。客室は新館・旧館の2棟からなり、総客室数は63室。
 
 粟津温泉の近隣には白山セイモアスキー場があり、関西・中京圏からの観光客に加えてスキー客も見込むことができる。25年には北陸新幹線が延伸するため、関東圏からの来館も想定されるという。

 HISは新館の一部客室と大浴場を改修するほか、ドックランを新設する。販売開始・ホームページ開設は4月を予定する。なお、21年12月までは新館の客室のみで営業する。

 アクセスは JR北陸本線小松駅と北陸自動車道小松IC、小松空港から車で約20分。

京急らが大岡川沿いで桜キャンペーン 盛光堂総本舗の「観音最中」プレゼント企画も

2021年3月25日(木) 配信

大岡川沿い桜並木のようす

 京浜急行電鉄と京急ストアは3月26日(金)から4月11日(日)まで、大岡川沿いで桜キャンペーンを展開する。

 「南区桜まつり」にあわせ、横浜でも有数の桜の名所である大岡川沿いの桜並木と大岡川エリアにある同社グループ施設の魅力を広くPRすることが目的だ。

盛光堂総本舗「 観音最中 」

 9回目となる今年は、横浜弘明寺商店街内の盛光堂総本舗の「観音最中」をプレゼントする企画を横浜市南区と連動して実施する。京急線各駅で配布するスタンプ台紙付きチラシに、日ノ出町駅改札外に設置するスタンプを押して店舗に持参した、各日先着30人が対象(毎週水曜日を除く)。

 南太田駅には、毎年三浦海岸桜まつり期間に三浦海岸駅に設置している「桜ラッピング自販機」を設置する。自販機では、日時・本数限定で「KEIKYU SAKURA BOTTLE」が購入可能で、京急ストア日ノ出町店で販売する京急オリジナルエコバッグ付き「伊藤園 leaf tea 詰合せ」と両方購入すると、京急オリジナル「ステンレスボトル」が先着でもらえる。

 このほか同期間中、もとまちユニオンの3店舗では,伊藤園「お~いお茶」紙パック付きの「桜まつり弁当」を売り出す。

 また、チラシを指定の施設で提示するとドリンク割引サービスが受けられるなどさまざまな特典も用意し、 大岡川の桜並木を存分に楽しめる環境を整える。

浅田家!ロケ地5カ所で撮影 津市役所がPR動画「とっておきのふるさと ~津市×浅田政志~」公開

2021年3月25日(木)配信

浅田氏が撮影した「本間家(津市阿漕浦海岸)」

 三重県津市役所はこのほど、津市PR動画「とっておきのふるさと ~津市×浅田政志~」を公開した。

 映画「浅田家!」のロケ地である同市をPRする動画「とっておきのふるさと」は、市出身の写真家で映画の原案者、モデルの浅田政志氏と共に制作。映画の公開を記念し、昨年10月に浅田氏を審査員に迎えて開催した「#とっておきのふるさと 写真コンテスト」で最高賞受賞者などに贈られた「浅田政志による記念撮影」の ようすを追いかけたもので、同作品のロケ地マップに登場する5カ所で行われた。

浅田政志氏

 津の名所や、ご当地グルメ、幸せな笑顔いっぱいの市民を、浅田政志さんならではのユニークな写真と一緒に紹介している。

 また動画には浅田氏のほかに、同じく津市出身の元女子レスリング選手の吉田沙保里さんも出演している。

高知県勤労者旅行会が破産 負債総額8800万円 東京商工リサーチ調べ

2021年3月25日(木) 配信

高知県勤労者旅行会は3月12日(金)、高知地裁から破産開始決定を受けた

 高知県勤労者旅行会(石川俊二理事長、高知県高知市、旅行業登録高知県第2種35号)は3月12日(金)、高知地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチの調べによると、負債総額は約8800万円。

破産管財人には中川嶺弁護士(中川嶺法律事務所、高知県高知市)が選任された。

 同社は、同県内の労働組合や勤労者団体の加盟社と、その家族を対象に旅行代理業を行い、1995年3月期には約2億円の売上高を計上していた。しかし、景気の悪化や労働組合の減少などにより事業規模が縮小した。2012年3月期は2583万円にまで売上が落ち込み、4754万円の赤字を計上して、債務超過に陥った。

 20年3月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、売上高は約3400万円となった。今年に入り、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。

インバウンド検定を開始へ TCSAが総会開き三橋会長が再任

2021年3月25日(木) 配信

三橋滋子会長

 日本添乗サービス協会(TCSA、三橋滋子会長、39会員)は3月24日(水)、東京都内で2021年度通常総会を開き、新年度は、新型コロナウイルスの影響で延期されていた「TCSAインバウンド検定」を開始することなどを確認した。また、任期満了に伴う役員改選では三橋会長が再任した。

 インバウンド検定は初級、中級、上級の3つのレベルに分かれているが、21年度は6月14日(月)に初級検定のみ実施し、広く受験者を募って検定の認知度向上をはかる。22年度は中級と上級も実施する予定。初級は業務経験がなくても受験可能なため、学生などの受験も想定する。将来的には1千人規模の検定を目指すが、初回は150~200人程度の会場設定で行う。

 総会後に開いた会見で三橋会長は、コロナ禍の1年について、会員会社は事業と添乗員の維持に終始した1年だったと振り返った。「会員会社にとってはベテランの優れた添乗員が離職してしまうことが最も困る。旅行会社も今は観光旅行の9割方を派遣型添乗員でまかなっている状況で、需要が回復した際に旅行そのものの催行が難しくなる」と懸念した。

 協会としては厚生労働省へ要請を行い、当初は雇用調整助成金の適用外だった添乗業務について特例措置の認可を受けた。また、適用後も周知されていないハローワークへ対応を求めるなど、奔走したことを報告した。

 現況、会員会社は添乗以外のさまざまな業務にスタッフを派遣し、事業存続をはかっている。横尾治彦専務理事は、「ほかの業種を経験したことで勉強になったという前向きな声もある」と紹介。「協会は仕事を取ってくることはできないが、引き続き他団体とも連携し、業界として助成金などの働きかけを行っていきたい」と述べた。

JNTO、訪日客の独自データを公開 旅行動態の分析を支援

2021年3月25日(木) 配信

説明した金子正志理事

 日本政府観光局(JNTO)は3月23日(火)、訪日客の訪問地や滞在状況など、JNTOの公式アプリで取得した位置データの公開を始めた。自治体などが旅行動態を分析できるよう、独自データを無料提供して支援する。

 JNTOのサイト「日本の観光統計データ」内のメニュー「訪日旅行の動態を調べる」で閲覧できるデータは、JNTOの公式アプリを利用した訪日客の位置データを基に、訪日客の国・地域や訪日回数、都道府県ごとの訪問時期、市区町村別滞在率、移動経路などを可視化して提供している。訪日客が「いつ」「どこで」「どのくらい」滞在しているかが読み取れる内容で、プロモーション施策を練る自治体や観光事業者が活用することも可能にした。

 同日に開いた会見で、金子正志理事は今回のプロジェクトについて、「アプリ利用者が日本に来た時の位置情報、属性などを分析可能なカタチで提供している。リアルなデータで、信憑性が高いと評価してもらえるだろう」と自信をみせた。

21年度は情報発信に注力 五輪で地方の魅力アピールも

 JNTOは、政府目標の2030年訪日外客数6000万人、訪日外客消費額15兆円の達成に向け、21年度は国内外への情報発信に取り組む。海外向けには、新型コロナの感染状況や入国規制の変化、訪日旅行の不安払拭に向けた情報発信などを行う。また、富裕旅行やテーマ特化型旅行者を扱う関係者との連携を強化する。国内向けには、海外市場動向の情報提供やコンサルティングの強化、ウエブサイトの日本語化などの情報発信を展開していく。

 また、東京2020オリンピック・パラリンピック大会直前と大会期間中を中心に、日本の観光地の魅力を訴求し、大会後の訪問に誘導できるようメッセージを発信する。なかでも、「知られざる地方の観光魅力」を重点的にアピールしていく。

 海外メディア向けには、情報提供やメディアツアーの実施を予定しているほか、全国の観光情報提供にも対応する。現時点で大会の開催形態は未定だが、金子理事は「どのような状況になっても、情報を最大限に出す」と話し、いかなる形態にも対応できる準備を進めていると明かした。

第4回旅館経営教室セミナーin東京 「アフターコロナを生き抜く現場改革」テーマに、4月26日(月)開催

2021年3月25日(木) 配信

講師の内藤耕氏。ホテル白菊で開いた「第1回旅館経営教室」のようす

 旅行新聞新社(石井貞徳社長)は、一般社団法人サービス産業革新推進機構(内藤耕代表理事)と協力して、4月26日(月)に第4回「旅館経営教室セミナー㏌東京」を、イオンコンパス東京八重洲会議室(東京都中央区)で開催します。

旅館経営教室セミナー東京のご案内 

 コロナ禍によって、観光産業は壊滅的な打撃を受けています。ウィズコロナ・アフターコロナを生き抜いていくには、現場改革の断行が不可欠です。

 ①顧客満足を向上するサービスの内容と品質の実現②すべての業務を見直し徹底したムダの排除――を通じて、収益力の強化と、損益分岐点の改善を同時に実現しなければなりません。

 今回の旅館経営教室では、「べっぷの宿 ホテル白菊」(大分県・別府温泉)と「グランディア芳泉」(福井県・あわら温泉)、「風望天流太子の湯 山水荘」(福島県・土湯温泉)の3つの旅館の具体的な事例を通じて、その方法論を学び、内藤氏がポイントを詳しく解説します。

 これまで進めてこられた労働生産性改革をさらに加速させる機会になればと考えております。

 スケジュールは、11時開会、主催者あいさつ。11時10分から山水荘の渡邉利生常務取締役による講演。12時10分から昼食(弁当を用意)。13時からグランディア芳泉の山口賢司代表取締役専務による講演。14時からホテル白菊の西田陽一代表取締役社長による講演。15時から内藤耕氏によるシフト編成ソフト「opsplot」などの説明。16時解散。

 セミナー会場は、新型コロナウイルス感染症対策を行っております。皆様のご参加をお待ちしております。

 参加対象は旅館・ホテル経営者、次世代経営者、支配人、料理長・若手厨房スタッフ、現場責任者(接客・予約・フロント・施設管理課長クラス)など。土産物施設、バス、水上観光船の経営者も大歓迎です。

 【受講料(昼食代含む)】1人2万7500円(税込)。なお、本紙「旬刊旅行新聞」購読者(購読施設・企業)は、特別料金として1人2万2000円(税込)。

 参加申し込みの締め切りは4月20日(火)まで。

問い合わせ=旅行新聞新社 ☎03(3834)2718。

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オマツリジャパン、琴平の歴史体験を JTBと新ツアーを造成

2021年3月25日(木)配信

讃岐のり染めのトートバックなどが作れる

 オマツリジャパン(加藤優子社長、東京都渋谷区)はこのほど、JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)と、香川県・琴平町の観光コンテンツを造成した。地域の文化・産業をより深く体験できるプログラム「こんぴら詣で(KOMPIRA MODE)」として、3月19日(金)から参加申し込みを受け付けている。

 同コンテンツは、ウィズ・アフターコロナ期のインバウンド需要の回復を見据え、感染症対策を徹底。そのうえで、高付加価値かつ日本ならではの歴史・文化体験ができる旅行を提供したい想いから造成された。文化庁のLiving History(生きた歴史体感プログラム)促進事業に採択され、国内旅行者も楽しめる内容とした。

 琴平には、“こんぴらさん”と呼ばれ親しまれている金刀比羅宮の参道に、多くの土産物やうどんの店などが大門まで並ぶ。周辺に旧金毘羅大芝居(金丸座)や高灯籠などの文化財が点在するほか、昭和レトロを感じさせる町並みなど、町全体が情緒にあふれている。

 「こんぴら詣で」は、琴平を舞台に「歩く」「造る」「遊ぶ」の3つのテーマで、各分野のさまざまな匠と連携し、地域の文化・産業を体験できる付加価値の高いコンテンツを提供する。

 「歩く」は、専門ガイド、JALふるさとアンバサダーとこんぴら参りの謎を紐解きながら街歩きをするガイドツアー。「造る」は、創業100有余年の老舗「染匠吉野屋」の染匠から、伝統技法・讃岐のり染めの染め物体験を楽しめる。「遊ぶ」では、江戸時代の宝くじである富くじを、地域の劇団が再現する当時のようすの中で体験できるコースとなっている。

 参加方法と料金は、「こんぴら詣で」のフェイスブックページで順次情報を配信するとした。

HIS、「ビデオチャット接客」を全店に導入 店舗統廃合し、オンライン主力へ

2021年3月24日(水) 配信

「ビデオチャット接客」のイメージ。Webの旅行申込数が店舗を上回ったことなどを踏まえた

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は3月22日(月)、全店舗にビデオで旅行商品を申し込む「ビデオチャット接客」を導入した。店舗の統廃合を加速し、集客の主力をオンラインへ切り替える。

 同サービスはZealsと共同で開発した。店舗のカウンターとは別に、「ビデオチャット接客」を行うオンライン相談専用スペースを用意したため、利用者は店舗の混雑時にも待つことなく接客を受けることができるという。

 航空券やホテルなど旅行素材の直販化やスマートフォンが普及するなか、HISはWebの旅行申込数が2019年10月期から2期連続で店舗を上回ったことと、アフターコロナを見据えた。

 同サービスはスマートフォンサイズに合わせた画面レイアウトや、チャットを使ったコミュニケーション機能、画面共有機能など旅行の接客に必要なツールも開発した。来店と同様に事前に予約することもでき、店舗縮小による混雑を緩和する。

 さらに、利用客の旅行出発地に応じて、その地域に詳しい旅行コンサルタントをマッチングし、接客するサービスも展開する予定だ。

船上で優雅に朝食 ティータイム楽しむ 琵琶湖汽船で提供開始

2021年3月24日(水) 配信

食事系パンケーキ

  琵琶湖汽船(滋賀県大津市)はこのほど、外輪船ミシガンの船内レストランでブランチセットとアフタヌーンティーセットの提供を始めた。両セットを展開するのは初めて。全メニュー、滋賀県産食材をメインに使用。ドリンクには日本最古といわれる滋賀県信楽産の朝宮茶を使用した和紅茶を採用した。

 ブランチセットは、「食事系パンケーキ」と「スイーツ系パンケーキ」の2種類から選択でき、パンケーキには、滋賀県産近江米「みずかがみ」の米粉を使用する。もちもちした食感と優しい味わいが楽しめる。

 食事系パンケーキには、ジューシーで甘い肉のご当地ハム伊吹ベーコン、季節毎に内容が変わるスイーツ系パンケーキには、日野町産のいちごジャムを添える(5月末まで)。

アフタヌーンティーセット(イメージ)

 アフタヌーンティーセットのスイーツも、5月末まではいちごがテーマになっており、いちごのティラミスやロールケーキなどが並ぶ。また、地酒の香りがほんのり香る酒粕を練り込んだスコーンや、酒のゼリーも味わえる。