阪急21年度入社式 コロナ渦中入社の新入社員38人にエール送る(阪急交通社)

2021年4月2日(金) 配信

阪急交通社は4月1日(木)、2021年度入社式で新入社員38人を迎えた

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)は4月1日(木)、大阪市のハービスホールを会場に2021年度の入社式を行った。酒井淳社長は新入社員38人に対し、エールを送った。以下、あいさつ全文を紹介する。

酒井淳社長のメッセージ

 皆さん、入社おめでとうございます。本日、このように内定時以来お一人も欠けることなく無事38人の皆さんを当社に迎えられたことは本当に喜ばしく、感慨深く思っております。

 恐らく今日を迎えるまで皆さんは、コロナ禍において旅行業界がいまだかつてない状況となり、様々な不安にさいなまれていたのではないかと推察します。

 そのようななか、当社で働く皆さんの先輩たちは、少しでも早く業績を回復できるよう常に前を見据え、今なすべきこと、出来ることに全力で取り組み会社を支えてくれています。そして、皆さんと同じ職場で一緒に働くことを心待ちにしています。

 明日からの一定期間、人事の研修が予定されていますが、社会人として 企業の一員としての心得をしっかりと学び、来るべき配属の為の準備をお願いしたいと思います。

 さて、皆さんはこれから旅行という形のない商品をつくり、販売し、あるいはそれをサポートする業務に携わっていきます。それらはすべて、当社を支持くださるお客様からの信頼や、商品づくりのパートナーである取引先との連携がなければ作り上げることができません。運送機関、宿泊・食事・観光施設など様々な取引先との連携を密にし、刻々と変化する情報をいち早くキャッチすることで、旅行を魅力ある商品へと肉付けしていくことができます。皆さんの先輩たちにも今季は積極的に下見に行くようお願いしていますので、皆さんもいずれ色々なところに赴き勉強してください。

 当社は「常に変化を求め、お客様の声に応える『旅』創出で、社会に必要とされる企業を目指す」を基本方針に掲げています。様々な変化にアンテナをはり、何事も深く考え、疑問に思ったことは積極的に質問してください。1年目から果敢にチャレンジし、仕事の面白味や充実感、達成感を味わっていただきたいと思います。

 皆さんの新鮮な感覚と若い力を存分に発揮していただくことを期待しています。

 今この時から約2700人の阪急交通社の一員となったことを自覚し、行動してください。

 新型コロナウイルスが感染拡大の様相にありますので、手洗い・消毒・マスクを徹底していただき、健康に留意してこれから一緒に頑張って行きましょう。

GWは家族で海外オンラインツアー 半額クーポンも配布中 JTB

2021年4月2日(金) 配信

各国・地域のオンラインツアーを展開する

 JTB(山北栄二郎社長)はこのほど、ゴールデンウイークに家族で楽しめる海外オンラインツアーを売り出した。映像だけでなく、クイズを通じて各国・地域のようすを学べるツアーや、環境問題を考えるきっかけ作りとなるツアーなど、子供の学びにつながるとともに、遠方の知人や親戚とも楽しめる機会を創出する。

 ツアーの一例として、ニュージーランドの国と見どころを学べる「わくわくニュージーランド ~ニュージーランドの動物、不思議、文化を楽しく学ぼう!~」は、ニュージーランドの基本情報のほか、オセアニアで見られる「青く光る土ボタル」の紹介、農場体験のようすなどを紹介する。

 実施日は、4月29日(木)と5月1~4日で、参加費用は1端末あたり2199円(税込)となっている。

 また、タイでトマト農園を始めた日本起業家に話を聞くオンライン講座(4月25日、5月16日、1端末1770円)、インドネシア・バリ島の文化を学ぶオンラインツアー(5月1、2、8、9日、1端末3237円)などもある。

 なお、4月24日(土)~5月9日(日)の参加に利用できる半額クーポンを4月1日(木)から配布している。

インスタライブで宿泊プランの魅力紹介 「TabiMUSE STAY」本格始動へ 

2021年4月2日(金) 配信

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 バリーズ(野々村菜美社長、東京都渋谷区)が運営する、宿泊施設に特化したライブ配信型OTA「TabiMUSE STAY(タビミューズステイ)」は4月4日(日)午後9時から、オリジナルの宿泊プランを売り出す。東京・竹芝のラグジュアリーホテル「メズム東京」とコラボしたプランを全30室販売するとともに、同日午後9時30分からインスタライブを通じて、メズム東京の魅力を紹介する。

 4月から本格始動するTabiMUSE STAYは、国内ホテルの「特別な滞在プラン」を限定販売するサイトで、インスタライブを通じてホテルの魅力を紹介する。第1弾となる今回の「メズム東京」のプランは、編集部のスタッフが実際に試泊し、ホテルスタッフと話し合いを重ねて作り上げた。

 予約の取れないアフタヌーンティーや、エグゼクティブフロア・スイートルーム宿泊者専用ラウンジ「クラブメズム」への入室・閉店後の貸切など、同プランならではの内容が盛り込まれている。

 部屋は、バルコニー付きのツイン・ガーデンビュー(40平方㍍)に宿泊し、朝食はルームサービスとなっている。料金は、1室あたり9万9826円(税・サ込)。

 設定日は、5月14日(金)泊、5月21日(金)泊、5月28日(金)泊で、各日10室限定の販売となる。

 なお、配信は、TabiMUSEの公式インスタグラムのインスタライブで行う。

宿泊予約後のキャンセル、最大100%補償 トラベルキャンセル保険(日本旅行)

2021年4月2日(金) 配信

日本旅行リテイリングはこのほど、「トラベルキャンセル保険」の提供を始めた

 日本旅行リテイリング(大槻厚社長、東京都中央区)は3月30日(火)から、旅行予約をキャンセルしたときにかかるキャンセル料を補償する「トラベルキャンセル保険」の提供を始めた。国内宿泊、国内ツアー、日帰りツアー、航空券予約が対象で、最大100%のキャンセル料補償を行う。

 急な出張やイベントの中止、急病、天災による警報、交通機関の停止、外出自粛要請などといったさまざまな理由で旅行のキャンセルを余儀なくされた場合など幅広く補償するのが特徴。

 また、予約者本人だけではなく、旅行に同行する家族や友人も補償対象に含まれ、同行者のトラブルによるキャンセルも適用の範囲内となる。

 支払い保険料の例として、宿泊人数3人で予約代金が2万5000円の宿泊予約をした場合、保険金額は2万5000円で保険料は640円。

 同商品は、電話予約の「いい旅予約センター」や各支店店頭のほか、Web上でも手続きができる。

4月1日から社名を「宿研」(やどけん)に 宿泊予約経営研究所

2021年4月2日(金) 配信

宿研の新ロゴ

 宿泊予約経営研究所(矢津達彦社長、神奈川県横浜市)は4月1日(木)に社名を「宿研」(やどけん)に変更した。

 宿研は、宿泊施設専門のWeb集客パートナーとして、2004年9月に設立。「日本中の宿屋を元気にする」を経営理念に掲げ、Web集客ツールの運用サポートや、コンサルティング、ブランド構築などを行い、累積契約実績は4700軒を超える。今後は事業をさらに発展させ、「経営パートナー」として宿泊施設を支援していく。

5月1日号から新連載「精神性の高い旅」スタート プロローグ~精神性の高い旅へのいざない 失ったからこそ見えてくるもの 島川崇氏

2021年4月2日(金) 配信

島川崇氏(左)と石井亜由美氏(旬刊旅行新聞2021年3月11日号掲載) 5月1日号から島川氏と石井氏が交互に精神性の高い旅を紹介していく

 ~ただ見たいものがあるんだ~

 この言葉は、生涯をかけて曼荼羅と仏画に挑んだ孤高の画家小倉尚人が、妻から絵を描く理由を問われたときの答えである。この言葉で小倉が言いたかったことは、見たこともない珍しいものを見たがっているということではない。見えない真理を見たい、その想いに小倉は突き動かされていた。

 
 小倉は、金剛界曼荼羅9作品を描きあげたタイミングでこの言葉を発した。一般的には曼荼羅画といえば諸尊の身像の集合をイメージするが、小倉の曼荼羅画は、それとは異なり抽象的である。宇宙の深淵を見るような不思議な印象だ。死へ向かっているようで、それでいて生へのエネルギーがほとばしっているような、今までにはない気持ちを内面から湧き立たせてくれる画である。

 
 小倉は、名利を一切求めず、生涯画を描くことで仏道を求めた。その求道者としての小倉の眼を通して、私たち凡人は、仏の道とはこのような心持ちなのかと想像を膨らませることができる。

 
 ここで、最近の観光を取り巻く環境を考えてみると、「フォトジェニック」「インスタ映え」といった言葉に象徴されるように、目に見えるものの美しさ、煌びやかさ、印象深さばかりが注目されている。

 
 その一方で、旅に精神性を求める人も存在する。最近では、御朱印帳を片手に寺社巡りをする人々も多く見かけるようになり、パワースポットと紹介された場所は活況を呈している。ただ、このパワースポットとは何かを知るために、雑誌Hanakoの寺社特集の直近4冊でパワースポットとして紹介されていたところを列挙していくと、樹木24%、石・岩19%、仏像・動物の像14%、本殿・本堂・門等の建造物も14%と、すべて「モノ」であり、見えないものがパワースポットとして紹介されている項目はなかった。精神性を求めているように見えて、現実はすべて目の前にあり、見える印象的なものを求めて旅をしているに過ぎない。

 
 西行は伊勢神宮を訪れたときに、「何事のおわしますかは知らねどもかたじけなさに涙こぼるる」と詠んだ。目の前の社殿そのものではなく、見えないものを感じたわけである。出口王仁三郎は「耳で見て目で聞き鼻でものくうて口で嗅がねば神は判らず」と表現した。出口の表現には感性を研ぎ澄ますヒントがある。耳で見てみよう、そして、目で聞いてみよう。そうすると、現代社会において私たちは視覚にいかに左右されているかということがわかるはずだ。

 
 それは音に関しても同じだ。旅に出て、敢えて眼を閉じてみよう。旅の途中同行者とぺちゃくちゃおしゃべりするのではなく、しいんとした静寂に身を置いてみよう。そうすることで、今まで見過ごしていた小さな気配を感じ、それが思いがけない出会いにつながって、自分はひとりぼっちではないということを実感できるのだ。

 
 コロナ禍で私たちは多くのものを失った。でも、失ったものそのものやその代わりとなるものを得ようとするのではなく、失ったからこそ見えてくるものを感じる旅をしてみませんか。

 
 そのような「精神性の高い旅」を石井亜由美さんと私でそれぞれの感覚を頼りに1人旅し、それを隔月で連載したいと思います。ご期待ください。

【島川 崇】

 

コラムニスト紹介 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。日本国際観光学会会長。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

JTB、日本で海外旅行を疑似体験 「JTBこころトリップ」発売

2021年4月2日(金) 配信

「JTBこころトリップ」ロゴマーク

 JTB(山北栄二郎社長)は3月26日(金)、海外旅行疑似体験の国内旅行プラン「JTBこころトリップ」を売り出した。「リアルとバーチャルで海外を体験する」をコンセプトに、海外渡航が制限される環境下でも「こころ」で海外とつながり、日本にいながら海外旅行を体験できる。

 ツアーの一例として、「アジアンジェット」をテーマにした遊覧飛行プランを展開する。5月はシンガポール、6月は台湾にちなんだ名物料理のオリジナル機内食を提供するとともに、機内ではイベントや現地の動画も紹介する。

 また、5月26日(水)に実施するツアーは、スーパームーンが皆既月食になるのに合わせ、空から鑑賞する遊覧フライトに加え、米国・ケネディスペースセンターの映像を交えた宇宙にまつわるトークショーなども盛り込む。

 このほかにも、国内ハイキングの名所にスイスアルプスに精通した写真家と登山ガイドが同行する1泊2日のツアーや、現地と中継をつなぎ、魅力や文化を体感しながら料理を味わうなど、さまざまなプランを用意している。

 同社では、これらのツアーを通じて、海外渡航再開後に旅先の候補に加えてもらうとともに、年齢や体力面で海外旅行を諦めているお客に新たな旅のカタチとして提案していく。

弘前れんが倉庫美術館 春夏プログラム「りんご宇宙」  4月10日(土)から開催

2021年4月2日(金)配信

参考図版

 青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館で、2021年4月10日(土)~8月29日(日)まで、春夏プログラム「りんご宇宙 ―Apple Cycle / Cosmic Seed」が開かれる。

 展覧会では、イギリスを代表するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンス氏が弘前で出会ったリンゴからインスピレーションを得て制作した巨大な光の彫刻作品を基点に、8人の現代アーティストの作品を展示。りんごという私たちにとって身近な存在から宇宙規模に展開される、多様なイマジネーションのかたちを紹介する。会期中、毎週日曜日の午前11時~正午に、同館の学芸スタッフによるギャラリーツアーも行われる。

 観覧料は一般1300円(税込)、大学生・専門学校生は1000円(同)、高校生以下は無料。

【関西支社を訪問】今年は共に周年 チューリップとアルペンルートPR

2021年4月2日(金) 配信

宣伝隊一行

 今年で70回目を迎える「となみチューリップフェア」と全線開業50周年の「立山黒部アルペンルート」の宣伝隊が3月16日、本紙関西支社を訪れた。来社したのは、プリンセスチューリップの土田萌乃香さんと砺波市観光協会の開田健嗣係長、立山黒部貫光西日本営業所の二本松信吾所長、砺波市商工観光課の春山嘉伸主事の4人。

 砺波チューリップ公園を主会場に4月22日から5月5日まで開かれる「2021となみチューリップフェア」は、国内最大級となる300品種、300万本のチューリップが咲き誇る花の祭典。

 70回目の今年は、園内に新しいチューリップタワーが登場するほか、5月1日には、「はじめしゃちょー」のトークショーが行われるなど、各種記念イベントも開かれる。従来からある旧タワーは、フェア終了後に解体されるため、今回のみ、新旧タワーが並び立つ姿を見ることができる。

 ほかにも、21万本のチューリップで描く巨大地上絵や、「雪の大谷」をイメージした高さ4㍍のチューリップ回廊「花の大谷」など、見どころは豊富だ。

 50周年を迎えた「立山アルペンルート」では、4月15日から6月22日まで、「完全再現! 雪の大谷メモリアルウォーク」を実施する。

 例年、約500㍍にわたり道路を2車線とも除雪し、雪の壁の間を歩く「雪の大谷ウォーク」を実施しているが、今年は、そのうち約50㍍の区間において、バスが通過する1車線のみを除雪した「開業当初の雪の大谷」を再現。当時のように、間近に迫りくる雪の壁を、バスの車窓から楽しむことができる。歩行者専用通路からは、雪の大谷からバスが現れる当時のようすも見られる。

 土田さんは「この春は歴史と伝統ある両イベントへ、ぜひお越しください」とアピールした。

〈観光最前線〉古賀稔彦と「柔道部物語」

2021年4月2日(金) 配信

週刊ヤングマガジン1991年7月29日「柔道部物語」最終回掲載号表紙

 1992年バルセロナ五輪の柔道男子71㌔級金メダリスト、柔道家の古賀稔彦さんが3月24日に53歳で逝去した。

 古賀さんで思い出すエピソードがある。漫画家の小林まことさんが、1985年から91年に連載した「柔道部物語」という作品がある。当初は読み切りの予定だったが、描き切れずに連載となり「1年ぐらいやったら終わらせるつもりだった」と本音を語る。

 「そんな時に、当時日体大1年生だった古賀さんから一通の手紙が届いた。『部員全員で読んでいます。柔道のためにもこれからも頑張って下さい』。あの手紙がなければ、間違いなく『柔道部物語』という漫画は終わらせていた」と告白する。長期連載の陰に古賀さんの柔道への想いがあったことを明かした。小林さんは現在「女子柔道部物語」を連載中だ。

【古沢 克昌】