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〈旬刊旅行新聞1月11・21日合併号コラム〉異なる生き物との信頼関係 心が通じ合った瞬間に喜びを感じる

2021年1月20日
編集部:増田 剛

2021年1月20日(水) 配信

 
 年末に四男坊がヒガシヘルマンリクガメを買ってきた。カメといえば、田舎の田んぼや池にいるクサガメを想像していたのだが、甲羅が山のようにまん丸く立体的なので、とても可愛らしく思えてきた。

 
 もっこりとした甲羅の大きさは12・8㌢で、体重は180㌘と手のひらサイズで、頭や伸びた後ろ足を撫でてやっている。既に日課となりつつある。

 
 しっぽがメスよりも若干太いので、オスとのことだ。この「かめ吉」がゆっくりと家のフローリングを歩く姿も、あまりにのんびりとしていて愛嬌がある。首を伸ばして窓の外を眺める姿にも愛着が湧いてくる。

 
 小さく切った小松菜やチンゲン菜、バナナやリンゴを鼻先に持っていくと、大きな口を開けて自分の手から食べる。カメも案外、知能が高いらしく、慣れてくると飼い主の後追いもするというので、楽しみである。

 

 
 妻の実家には、2年ほど前からロシアンブルーの「ぷうちん」というイケメンの猫がいる。私はそこに行くと、猫と遊んでばかりいる。

 
 お正月も暖かい部屋で、猫じゃらしで遊んでいると、手の甲にたくさんのひっかき傷を負ってしまったが、猫独特のしぐさが可愛くて、自分の心が癒されていくのがわかる。

 
 昨年、私の実家では豆柴を飼い始めた。少年のころ、白熊のような秋田犬を飼っていたが、今いるオスの豆柴は小さくて可愛い。

 
 たまに実家に帰省すると、豆柴の「リキ」君と遊ぶ。最初は警戒して、私が動くと遠ざかるが、次第に慣れてくると、完全にお腹を見せてじゃれてくる。

 

 
 動物や生き物と遊んでいてうれしく感じるのは、人間である自分を信頼してくれた瞬間だ。

 
 言葉が通じないために、こちらの意図することを理解してもらえずにもどかしい思いをすることがある。一方、動物も伝えたいことがあるのに、鈍感な人間が理解できずにもどかしく感じることの方が、多いのかもしれない。

 
 それでも、毎日エサをあげ、マッサージをしたり、遊んだりするうちに、この人間は「悪いことをしない」と心を開き、信頼してくれる瞬間がある。

 
 人間と犬や猫、カメなど種類が違う生き物なのに、仲良くできる。そのことが不思議でならない。そもそも理解できないものだからこそ、「理解し合おう」と努力を惜しまない。固い信頼関係ができるまでに多大な時間が必要なところも、心が通じた喜びを倍増させてくれる。

 

 
 あらゆる情報を交換でき、理解が容易と思われる人間同士の方がむしろ、動物よりも信頼関係を築くことが難しく感じる。

 
 これは、日本人同士よりも、言葉や文化の異なる外国人との間の方が、信頼関係を築きやすいことに似ている。外国で知り合って数日間一緒に過ごしただけで、一生の友人と思うことができる。お互いに理解し合えないことが大前提にあるからだ。身近な人もあまり期待し合わず、「理解できない人」と割り切った方が、心がつながったときに、新鮮な感動を得られるのかもしれない。

 
 動物園も経営が厳しいようだ。さまざまな経営努力もされている。少し暖かくなったら、動物園の片隅で人混みができないマイナー動物を日がな、「日向ぼっこをしながら眺めていたい」と思う、今日このごろである。

 

(編集長・増田 剛)

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