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JNTO、地域との連携強化へ 金子理事「我われのノウハウを地域の人々と共有」

2020年9月25日
編集部:入江千恵子

2020年9月25日(金) 配信

金子正志理事

 日本政府観光局(JNTO)は9月24日(木)、東京都内の本部で会見を開き、今年度後半の取り組みについて説明を行った。金子正志理事は「JNTOが持っているノウハウを地域の人々と共有していく」と語り、ウィズコロナ時代に向けて地域との連携を強化していく考えを示した。

 インバウンド再開に向けて、①国際観光交流再開に関する情報の収集・発信②地方自治体・DMOへの訪問、コンサルティング及び関係強化③オンラインセミナーを通じて海外の最新市場動向などの提供④将来の富裕層などの誘客に資する海外の組織・法人との連携強化⑤将来の訪日需要喚起に向けたプロモーション基盤の整備⑥JNTOのガバナンス・マーケティング機能の強化――を軸に進めていく。

 地域との連携は、オンラインセミナーやコンサルティングを通じて、海外市場の最新動向情報やノウハウを共有し関係を強化していく。具体的には、海外事務所から生配信する講演、質疑応答を設けるテーマ特化型セミナー開催や、海外事務所長の講演動画配信、海外事務所とのオンライン個別相談会などを実施する。

 情報発信の分野は、これまでJNTOと共有されていなかったDMOや自治体保有の高画質動画を収集。海外事務所から発信する。金子理事は徳島県の作成動画を例に挙げ、「数年間の累積再生数が約100回ほどだったが、北京事務所からウェイボーで発信したところ、1週間で約7万回再生された」と報告した。

 さらに、これまで会員向けに公開していたJNTOの「動画作成ガイドライン」を10月から、一般向けにも公開する。外国人が受け入れやすい作成方法が詳細に記され、広く共有していく。

 金子理事は、外国人の日本に対する旅行意欲は「引き続き高い状態にある」と説明。各国の観光需要回復に合わせて、個別に判断してくことが重要だとした。

 海外で注目されているアドベンチャーツーリズムや、ゴルフツーリズムなどテーマ性のあるツーリズムへの対応は、「可能な範囲で、戦略的に日本の存在感を示していく」と語った。

 また、一部報道で、政府が観光客を除く中長期滞在者などを対象に、来月にも全世界からの新規入国の受け入れを再開する動きがあることについて、金子理事は「仮に報道が事実だとすれば」と前置きしたうえで、「受け入れが広がっていくことはありがたいことであり、(観光客受け入れに)ステップが上がっていく過程の1つだと思う。受入対象国の幅が広く、新しいアプローチとして期待している」と述べた。

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