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「提言!これからの日本観光」 “日本人の観光”

2020年7月11日
編集部:木下 裕斗

2020年7月11日(土) 配信

 新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため、発動された緊急事態宣言で、外出自粛を求められた5月のゴールデンウイークは、ほとんど観光客の姿が見られない異常な事態となった。

 筆者も自宅にこもる生活を強いられたが、このような観光の実情を見て、いろいろこれまでの施策を反省する機会を得た。

 その結果、コロナ収束後の「観光の復興は日本の“日本人の観光”から」と考えるに至った。ここ数年間、国の呼び掛けと外国人客を年間4000万人誘致する目標もあって外客誘致を国を挙げて進めてきた。

 外国人客は円安などの経済環境に支えられて急増。2018年には3000万人の大台に達した。しかし、コロナ蔓延で20年には、急転直下となり、皆無と言えるほどまでに減少してしまった。国内観光客も外出自粛の呼び掛けもあって、急減。一転して日本の観光は凍結に近い状況となった。

 現在、緊急事態宣言は解除されたが6月中旬までの状況は、海外からの訪日旅行は入国制限対象国が多いため、依然として休眠状態だ。邦人客も遠方への外出自粛が呼び掛けられ、観光の本格的復興は程遠い。

 ここで近年の観光施策を反省してみたい。国が外国人客関連の目標数値を明示。観光関係者の多くは、外国人客の誘致が国の観光施策の重点と考えるあまり、日本人の国内観光への地道な誘致努力をおざなりにしてきたのではないか。さらに、受入態勢の整備も外国人客に重点を置いていた。外国人向けホテルの増強、人的物的施策も含めた観光資源の外国人向け整備などが挙げられる。

 この間、外国人客の急増に対し、日本人観光客は、10年から20年には、ほとんど増加しなかったという推計値もある。

 しかし、依然として国内の観光客の約9割が日本人で消費額も外国人客に比べて高い。

 そこで、まず当面は日本人の国内観光の再活性化をはかることが、日本の観光復興の再出発点と考えるに至った。残念ながら、今もって日本人観光客数は正確に把握できていない。国内旅行客は「ビジネス」や「私事旅行」のウェイトが高く、観光意思を持った「観光」客の人数の正確な分離、把握が難しいことによる。

 正確に把握できないことを逆手にとり、これから人々の旅心に訴えることから初めてはどうか。かつて成功した「ディスカバージャパンキャンペーン」はムードキャンペーンと言われ、旅心をそそろうとした。

 そのため、日本各地の美しさと、魅力を改めて冷静に見つめ直す動機を提供したい。見どころとその着眼点を、全国の人々の心に訴える新型の観光キャンペーンで、現代人に潜在する「旅心」を引き出したいものと思う。

 日本人の国内観光を再活性化するカギは、このような人々の観光への心に響く「観光キャンペーン」の展開と「もてなしの心」をもった受入態勢の整備如何ではないであろうか。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

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