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第1回Attractive JAPAN大賞、広島の被曝遺産巡るツアーに

2020年7月10日
編集部:長谷川 貴人

2020年7月10日(金)配信

左から地域ブランディング研究所の吉田博詞社長、東洋文化研究者のアレックス・カー氏

 地域ブランディング研究所(吉田博詞社長、東京都台東区)は7月9日(木)、第1回「Attractive JAPAN大賞」を発表し、sokoiko!(mint社)の「広島の街に残る被曝遺産を地元ガイドと自転車で巡るピースツアー」が大賞に選ばれた。

 同賞は、各地域の潜在的な魅力を体験プログラムとして提供している観光関連事業者や、地域を表彰するもの。常時300件以上の体験プログラムを掲載する予約サイト「Attractive JAPAN」の中から候補を選出。関係者の推薦やブッキングデータの伸び率、クチコミ評価、その地域らしさ、地域貢献度などの総合評価により各受賞者を決定した。

 大賞に選ばれた理由として、宿泊率や観光客の消費額の低さを課題としていた広島に対し、大きく貢献した点が評価された。プラン内容も広島の過去から現在、未来を巡る映画のような地域ストーリーに編集し、それらを伝えるガイド育成にも注力。積極的に口コミを集めることで、トリップアドバイザーのエクセレンス認証を1年程度で獲得した点も評価された。

 このほかの受賞者と掲載プランは次の通り。

 【地域アイデンティティ賞】修武館の「日本のサムライ! 武道精神を学ぶ!」【SDGs賞】NPO法人アーキペラゴの「豊かな島の歴史と自然を感じる1dayプライベート豊島ツアー」【地域イノベーション賞】くまもとDMC(※組織・団体を表彰)

全国体験観光シンポジウム、同日オンラインで開催

 大賞の発表は、同日にオンラインで開催された「全国体験観光オンラインシンポジウム」で行われた。

 基調講演では「新しい旅の哲学」をテーマに、タイ・バンコクから東洋文化研究者のアレックス・カー氏が登壇。カー氏は、コロナ禍を観光について考え直す時期と捉え、観光客の受け入れ側が行うべき点を指摘し、成功例とともに紹介した。最後に「観光が健全なカタチに戻るのは時間の問題。(戻るまでの)空白期間に良いシステムづくりと、次に健全的な観光ができるよう皆で頑張っていきましょう」とエールを送った。

パネルディスカッション「withコロナの観光地づくり・プレミアム化」のようす

 パネルディスカッションでは、「withコロナの観光地づくり・プレミアム化」と、「現場最前線!パイオニアのファン獲得策」の2つのテーマで、観光地域づくりの最前線で活躍する5人が熱い議論を交わした。

パネルディスカッション「現場最前線!パイオニアのファン獲得策」のようす

 シンポジウムは、500人を超える視聴者が参加した。視聴者からコロナ禍における体験観光の取り組みのコツや、オンライン体験の将来像など多くの質問が挙がった。

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