島根県、6年連続日本遺産に 新たに益田・大田の2件
2020年7月1日(水) 配信
文化庁の2020年度日本遺産認定結果が6月19日に発表され、新たに21件が認定された。このうち、島根県益田市と大田市がそれぞれ申請したストーリー計2件も入り、これまでの認定分と合わせ同県の日本遺産は7件となった。同県の認定は文化庁が事業を始めた15年度から6年連続。
新たに認定された2件は、益田市が申請した「中世日本の傑作 益田を味わう―地方の時代に輝き再び―」と、大田市の「石見の火山が伝える悠久の歴史~“縄文の森”“銀(しろがね)の山”と出逢える旅へ~」。
山陰地方の西端に位置し、日本海を隔てて中国や朝鮮半島に近い益田市は、今から800―400年前の中世時代、日本海交易を積極的に行い、経済的繁栄を遂げた。領主・益田氏の菩提寺の1つ、「萬福寺」や城跡「七尾城跡」など26件の資産で構成する。江戸時代の城下町として再整備されず、中世の町並みを現在に伝えることが特徴だ。
大田市の「石見の火山―」は、活火山・三瓶(さんべ)山の火山活動によって、約4千年前の縄文時代の森が当時の姿のまま地中に埋もれた悠久の歴史や、火山によって誕生した世界遺産・石見銀山遺跡などを伝える。