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日本オートキャンプ協会、創立50周年記念講演会開く 10月発表の福島宣言を東京で説明

2019年12月12日
編集部:木下 裕斗

2019年12月12日(木) 配信

明瀬会長

 日本オートキャンプ協会(明瀬裕一社長)は12月10日(火)、東京都内で創立50周年記念講演会を開いた。明瀬会長は冒頭、1969年に運輸省(当時)から社団法人として認可されてからの半世紀の歴史を辿りながら、「広く国民的レジャーとして定着した」と振り返った。今年10月には、福島県・天栄村で開いた第89回FICCオートキャンプ世界大会の会場で、創立50周年を記念して、今後の活動の指針とする「福島宣言」を発表した。

 福島宣言の柱は4つ。1つ目は「観光としてのオートキャンプの推進」、2つ目は「オートキャンプを通した国際交流」、3つ目は「地域振興に寄与するオートキャンプ」、4つ目は「オートキャンプにおけるSDGs(持続可能な開発目標)」――と定めた。

 「観光としてのオートキャンプの推進」では、オートキャンプを日常生活の圏外に出て、未知の人や自然、文化に触れる「観光の本質を体現した」レジャー活動であると再確認をする。そのうえで、さらなるオートキャンプツーリングの環境整備に努めていく。

 「オートキャンプを通した国際交流」では、FICCオートキャンプ世界大会は世界中のキャンパーが国家と言語、民族の違いを超えて集まり、開催地の自然や文化に触れるとともに、互いの親睦を深める「平和の祭典」と定義。今後も、「国際交流の促進」に努めていく。

 「地域振興に寄与するオートキャンプ」では、福島県が原発事故以降、世界各国の人々が福島の現状を自分で体験したことは風評被害を払拭する一助になったとした。そのうえで、同大会結果を踏まえ、一層のオートキャンプを通した地域の振興をはかる。

 「オートキャンプにおけるSDGs(持続可能な開発目標)」では、同大会は開催地の自然・文化・観光資源を最大限活用することを通して、地域振興と世界平和に貢献したとしたうえで、オートキャンプにおける「持続可能性の追求」に努める。

 講演会では、観光庁観光地域振興部の村田茂樹部長が「観光を取り巻く現状と体験型観光への期待」と題して講演を行った。村田部長は日本の訪日客数や消費額などの現状を説明。

村田部長

 「観光庁は地域固有の自然を生かした、体験型観光の充実に向けた地域の取り組みを後押している。第89回FICCオートキャンプ世界大会では東北観光復興対策交付金を支給した」と、地方における体験型観光の発展に貢献する準備があることを話した。

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