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ヒマラヤの奥地にある村に電力を届けるための旅 ブッキング・ドットコム、世界中の「サステイナブルな旅」を発表

2019年6月26日
編集部:平綿 裕一

2019年6月26日(水) 配信

今夏は「サステイナブルな旅」を

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(アダム・ブラウンステイン代表)はこのほど、サステイナブルな旅・経験ができる世界各地の旅先を発表した。ヒマラヤの奥地にある村に持続可能な電力を届けるための旅や、東南アジアの貧困層を支援することにつながるアクティビティ、コロンビア原産の動植物の保護活動となるジャングルツアーなど、世界中にある「サステイナブルな旅」をまとめた。

 同社が行った調査結果から、「2019年は昨年よりもサステイナブルな旅をしたい」と答えた人が半数以上(55%)*と、滞在地やそのコミュニティにポジティブな影響を与えたいと思う旅行者が増加している背景を受け、今回発表するに至った。

 ※下記で、各種取り組みを行うそれぞれ企業は、過去3年間に「ブッキング・ブースター・アクセラレータープログラム※」に参加した、旅行関連のスタートアップ(『』で記載)

ネパール

▽希少なトレッキング体験を楽しむ半面、人身売買被害者女性から学び 撲滅に貢献する体験

SASANE Sisterhood Trekking and Travel

 「ネパールのユニークな景観と伝統を心ゆくまで体験するなら、『SASANE Sisterhood Trekking and Travel』の現地ガイドと共に地方の山村へ足を運んでみるのがおすすめ」(同社)。

 同企業では、ネパール国内でも比較的旅行者の少ない地域へのトレッキングやツアーを提供している。すべてのガイドか、かつて人身売買の被害を受けた女性。手作りの食事を楽しんだり、現地の職人から伝統のカゴづくりや醸造技術を学べるだけでなく、地方コミュニティにおける人身売買や性差別による暴力、児童婚などの撲滅に貢献することができという。

▽人里離れた地域でのホームステイや現地文化体験を通してネパール女性を支援

Panauti Community Homestay

 『Community Homestay Network』もまたネパールの企業のプラットフォーム。主に人里離れた地域で、コミュニティ・ベースのホームステイや文化的な体験・ツアーを通して女性を支援することに力を入れている。

Community Homestay Network

 カトマンズから30㌔ほどの場所にあるパナウティ・コミュニティ・ホームステイなど、伝統的な家屋に暮らす家族と一緒にホームステイをするだけでなく、ホストファミリーにネパール料理を習ったり、サンセット・バイクツアーに参加することもできる。

 「どのようなレベルの冒険がお好みでも、現地コミュニティに貢献しつつ、人里離れた土地で自分にあった旅のオプションがきっと見つかるはず」(同社)。

インド

▽トレッキング参加で参加者自らが山奥のコミュニティに発電装置を届け電力をサポート

Global Himalayan Expedition

 『Global Himalayan Expedition』が企画する数日間のトレッキングツアーの1つには、参加者自身がインドでもとくに険しく原始的な地形の土地を歩き、電気の通っていないヒマラヤの村々に持続可能な太陽光発電装置を届けるものがある。ツアーを通じて、人々の暮らしを変え、今後も旅行者たちが訪れることができるようにしている。

 持続可能な電力があることで、これらの村では旅行者を迎え入れやすくなり、新たなビジネス機会や収入源を手に入れることができるようになる。

Hidden Heaven- Apple Orchids Homestay

 同社の取り組みによって電気を手に入れた村にある、太陽光発電を取り入れた「マウンテン・ホームステイズ・アップル・オーチャード・ステイ」では、ザンスカールの渓谷や周囲の山並みの美しい景色を楽しむことができる。このほか、現地のオーガニック食材でできた食事を堪能できるだけでなく、土地名産の銅製品について職人から学ぶこともできる。

▽インド奥地の伝統や食文化を学び、地方コミュニティをサポート

NotOnMap – H2O House

 もう少しハードルが低めの旅がしたい場合や、約2週間も旅行に費やせないという人には、『NotOnMap』の取り組みがおすすめ。

 同社によって現地の人々とつながることで、「過小評価されていたり、社会的に弱い立場にある地方コミュニティをサポートしながら、インドのユニークな文化や伝統の保護活動に参加することができる」という。

 木々や渓流に囲まれたゲストハウスNotOnMap – H2Oハウスなどの伝統的な家屋での滞在などを通して、インド奥地の伝統や食文化を満喫できる体験を旅行者に提供している。

NotOnMap – H2O House_room

東南アジア

 東南アジアの国々は世界中の旅行者から長い間人気を集めてきたが、オーバーツーリズムに陥る地域も出てきた。ただ、過小評価されている人々やコミュニティを支援したり、彼らの文化や伝統を発信したり、未来の世代も楽しめるよう文化伝統を保護したりするスタートアップ企業が東南アジア全体あるという。

 「タイのスパでのマッサージや、クアラルンプールの高級レストランを予約時には、これらのオプションも選択肢に入れ、他国文化への理解を深めたり、旅を通して世の中の役に立つような体験を、推奨している」(同社)。

▽ジャワ伝統の弓レッスン、手彫りスタンプ作成を通して現地コミュニティに還元

Backstreet Academy

  『Backstreet Academy』はピア・トゥ・ピアの旅行プラットフォーム。東南アジアの発展途上国にある、英語が話せなかったり、テクノロジーを活用する手立てがない貧しい現地コミュニティの支援をしている。

 ユニークな旅行の体験を企画し、現地の伝統や文化を紹介したりして得た利益のうち、多くの額が現地コミュニティに還元されている。 Backstreet Academyを通して体験できるアクティビティには、ジャワ伝統の弓のレッスンや、手彫りスタンプのワークショップなどがある。

▽伝統文化体験を通してタイの文化遺産を消失を防止

Hivesters_dance

 『Hivesters』は、タイ最大の都市で楽しめるタイならではの体験を掲載するプラットフォーム。伝統のダンスや香水作り、バンコクの街でのストリートフード・ワークショップなど、文化的なアクティビティを楽しみたい旅行者を、現地の人々とつなげることで文化遺産の消失を防止している。

Hivesters

▽オープンハウスを通してマレーシアで暮らす難民の生活再建をサポート

Picha Eats

 『Picha Eats』は、マレーシアに暮らす難民の生活再建を目的としたフードビジネスを行っている。オープン・ハウスのプログラムを通して、難民家族の家を訪れ、手作りの伝統料理を楽しんだり、彼らの経験や文化について学ぶことができる。

コロンビア

▽ジャングルツアーを通してコロンビアの自然保護にコミット

Awake

 政治的な安定を取り戻し、美しい自然をはじめ人々や文化が世界中で急速に再認識されているコロンビア。その特殊さを目にするための旅も注目を集めつつあるという。

 『Awake』は大自然を満喫しつつ、コロンビア原産の動植物など、生物の多様性の保護活動に役立つような体験を提供している。

 現地のホストとともにコロンビアの自然保護に尽力し、ホストと旅行者をつなげている。 3日間のジャングルツアーでは、アマゾンの色彩豊かな動植物を目にしたり、アンデス山脈の合間をパラグライディングしたりと、さまざまな要望や予算に対応した持続可能なオプションを用意している。

▽伝統の保護や平和の大切さを感じる内容を現地コミュニティと共同で体験

IMPULSE Travel

 『IMPULSE Travel』は、自社プラットフォームを通して200を超えるツアーやアクティビティを掲載。コロンビアの現地コミュニティの支援や伝統の保護のほか、国や人々の魅力を旅行者に伝える活動をしている。

 同社では、メデジンのコーヒーショップ巡りや、ナトゥラル・エル・コクイ国立公園での3日間のトレッキングなど、現地コミュニティが自身で伝統を発信・保護し、「平和の大切さを伝えられるような体験を提供している」という。

南米&南極大陸

▽ここでしか体験できないインクルーシブな冒険を通して現地ガイドや職人をサポート

Keteka_dance

 観光を通じて現地のガイドや職人が公平な収益を得られるようにと、元平和部隊の隊員2人が設立した『Keteka』。中央・南アメリカをはじめ、南極大陸へのオーダーメイドツアーや体験も提供している。

 Keteka以外で体験できないアクティビティは、すべてインターネット上で即時予約ができ、先住民族のコミュニティの生産性向上や、大陸でもあまり知られていない場所へ、より均等に旅行者が訪れるようにする活動を行っている。

Keteka

 トレス・デル・パイネ国立公園へのツアーや、アタカマ砂漠で現地の天文学者が夜空に関する古代の謎を説明する、星を眺めるツアーなど、旅先のコミュニティに貢献できるアクティビティを提供している。

▽身体に不自由のある旅行者も参加できるインクルーシブな体験

Wheel the World_on the way to the top

 『Wheel the World』では、ユニバーサルツーリズムを提供している。身体に不自由のある旅行者でも参加できるトレッキングや体験を用意し、アドベンチャーツーリズムにおけるアクセシビリティの問題解決に取り組んでいる。

 車イスでマチュ・ピチュの頂上まで登ったり、イースター島のモアイ像を見にいくなど、同社ではあらゆる人々が障害の壁を乗り越えて人気の目的地へ訪れられるよう活動を行っている。

Wheel the World

  *調査はブッキング・ドットコムによって、世界18の市場で合計1万8,077名(日本、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、メキシコ、オランダ、韓国、スペイン、台湾、イギリス、アメリカから各1千人以上、イスラエルから883人)を対象に独自に行われたもの。アンケート回答者については、成人であり、過去12カ月に旅行をした、または旅行に行く計画をしていることが条件

ブッキング・ブースター・アクセラレータープログラム

 今後に大きく期待できるスタートアップ企業を支援するために同社が実施するアクセラレーター・プログラム。2017年から毎年約3週間にわたって同プログラムを行い、サステイナブル・ツーリズムに携わる10社のスタートアップ企業を招く。

 同プログラムは、さまざまなレクチャーや体験型のワークショップ、コーチング・セッション、そしてブッキング・ドットコムが設立した計200万ユーロ(約2億5千万円)の基金から提供される最大50万ユーロ(約6千万円)の支援金をかけた最終プレゼンによって構成されている。

 すべての参加スタートアップ企業には同社による1年間のメンタリングとコーチングをはじめ、同社のイノベーションに関する取り組みやテストに協力する機会を提供し、各社の成長を後押している。

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