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ジャルパックらが大賞 JATA会長表彰「働き方・休み方改革、ダイバーシティ推進」

2019年6月17日
編集部:飯塚 小牧

2019年6月17日(月) 配信

大賞受賞の各社(左から)ジャルパック・長尾哲氏、JTB・大澤央樹氏、JTB・加藤萌生氏

 日本旅行業協会(JATA)はこのほど、2018年度の「働き方・休み方改革、ダイバーシティ推進」のJATA会長表彰を発表した。「働き方・休み方改革部門」の大賞をジャルパックが受賞したほか、「ダイバーシティ推進部門」の大賞に、JTBとジェイアール東海ツアーズが選ばれた。

 ジャルパックは「WHIP(ホイップ)による自律的な働き方改革の取組み~多用な価値創造集団への変貌を目指して~」の取り組みが評価された。同社は17年から柔軟な働き方の環境整備を推進し、18年度は年間総実労働時間を前年から36時間削減。ワーケーションの推進による有給休暇取得促進や関連のツアー実施などを企画した。

 また、とくに評価を受けたのは、各部署から選出された社員で結成する「WHIP(Work and Holiday Innovation Project)」の活動だ。自律型思考に基づき、コミュニケーションと健康増進施策を柱に、イベントなどを実施した。

 JATAが6月13日に開いた定例会見で、同社総務部広報・社会貢献グループアシスタントマネージャーの長尾哲氏は「全体として取り組みはまだ3合目。我われの最終的な目的は生産性の向上だ。そのため、明るく楽しく働ける環境を作っていく」と語った。

 また、JTBの取り組みは「皆で『声を見る』を身近に。~翻訳アプリ『UDトーク』活用による聴覚障がい者社員の業務の拡大とモチベーションの向上~」。同社では、約360人の障害者が働いており、そのうち最も多いのは3割を占める聴覚障害者だという。彼らとのコミュニケーションを円滑に進めるため、会話や声をリアルタイムで文字化できるアプリ「UDトーク」を法人事業本部で積極的に活用。営業同行も可能になり、仕事の幅が広がることでモチベーションアップにつながっていることなどが評価された。同部企画開発プロデュースセンター企画開発課長の大澤央樹氏は「私自身、手話が使えないためコミュニケーションで距離を感じていた。当該者と部署全員がもっと近くなるようにと考え、アプリの幅広い活用を始めた」と述べた。

 ジェイアール東海ツアーズは「仕事と家庭の両立および多様な生き方を支援するための取り組み」が評価を受けた。同社は店頭営業が主事業にあり、女性が多いことからライフイベントにより多様な働き方が選択できるよう、環境を整えた。女性のほか、多様な人材の活用策としてあらゆる属性の社員が働きやすい体制を整えている点も高評価のポイントとなった。

 大賞以下の受賞者は次の通り。

 働き方・休み方改革部門【審査員特別賞】富士国際旅行社「長時間労働是正に向けたワークスタイルや雇用環境整備推進改革」▽ビーエス観光「業務支援ソフト導入で効率アップ!働き方激変」▽JTB高島屋SC店「『見える化』によるかけあい支援する風土の醸成」▽近畿日本ツーリスト北海道「課題解決ワーキンググループ『DOブルー』による、KNT北海道の働き方改革推進の取り組み」【奨励賞】阪急交通社「健康経営の推進と労働時間の適正化によるワークライフバランスの確保」▽ANAセールス「カイゼン表彰」▽JTB グローバルアシスタンス「これぞJGA 流!ボーダレスな BPR」▽JTB沖縄「3社統合をきっかけに大きく進化した働き方・休み
方改革とダイバーシティ推進」▽農協観光「Ntour 働き方改革『長時間労働の是正』『生産性向上』のための 15 項目」

 ダイバーシティ推進部門【審査員特別賞】ANAセールス「ユニバーサルサービス実技研修」【奨励賞】沖縄ツーリスト「英国サリー大学からのインターンシップ生受入れ」▽JTB沖縄「「3社統合をきっかけに大きく進化した働き方・休み方改革とダイバーシティ推進」▽クラブツーリズム「『誰もが気持ちよくいきいきと働ける、働きがいのある職場創りの一環として行なった相互理解プロジェクト』 ~短時間勤務者いきいき PJT~」▽IACE トラベル「『子育てサポート制度』導入による女性社員活躍推進奨」▽イオンコンパス「多様な社員制度を導入し、えるぼし『三ツ星』を取得」

 なお、同賞は国が推進する働き方改革に呼応し、旅行業界の優れた取り組みを広く周知する「普及啓発」を目的とした表彰制度のため、すべての応募作品に賞を授与している。

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