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日本旅のペンクラブ賞は「遠州横須賀倶楽部」が受賞 「旅の日」川柳大賞は小幡由美子さん

2019年5月17日
編集部:入江千恵子

2019年5月17日(金) 配信

喜びを語る遠州横須賀倶楽部の竹内さん(左)

 日本旅のペンクラブ(中尾隆之代表会員)は5月16日(木)、東京・目白の椿山荘で「第32回『旅の日』の会」を開いた。今年度の「日本旅のペンクラブ賞」には静岡県掛川市の「遠州横須賀倶楽部」が、「旅の日」川柳の大賞には小幡由美子さんが選ばれ、贈呈式が行われた。

 第39回「日本旅のペンクラブ賞」を受賞した「遠州横須賀倶楽部」を代表して登壇した竹内誠人さんは、「『旅の日』の会」との交流が30年以上にわたることを振り返りながら、「たくさんの方との触れ合いを通して、育ててもらった」と感謝を述べた。1987(昭62)年に発足した「遠州横須賀倶楽部」は、大規模店舗進出に伴い商店街存続に危機感を抱いた商工会青年部を中心に発足。以降、地道に活動を継続し、長年にわたって観光振興に寄与している。

 第11回「旅の日」川柳の大賞を受賞した小幡由美子さんは壇上で、受賞作「青年となって夫の独り旅」が誕生したいきさつを語った。昨年、退職した夫が今年始めの冬に「1人旅に出かける」と、突然言い出したことがきっかけだという。「どこに行くの?」という由美子さんの問いに「太平洋に突き出した岬」と答えた夫。

 旅行先を不安に思った由美子さんは「死にたいの?」とたずねると、「各駅停車の電車で、安いホテルに泊まって、食事はコンビニで調達する」という2泊3日の旅プランだったという。暖かい時期をすすめたが耳を貸さず、そんな夫に「頑固で不器用でちょっと純粋な青年の姿を重ね合わせて作りました」と語った。続けて、「夫は今回の受賞を自分のことのように喜んでくれた」と、夫婦で受賞をうれしがった。

大賞を受賞した小幡さん

 基調講演を行った温泉ソムリエ家元で新潟県赤倉温泉協会会長の遠間和広氏は「温泉ソムリエのブランディングを応用した地域活性法」をテーマにスピーチ。イベントを成功させるためのヒントや捨てられないパンフレットを作るコツなどを紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていた。

講演する遠間和広氏

 第2部の懇親会では、静岡県立横須賀高校郷土芸能部のおはやしが披露され、躍動感あふれる演目に参加者からは盛大な拍手が送られた。

静岡県立横須賀高校郷土芸能部

 「旅の日」は、松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立ったとされる5月16日(陰暦元禄2年3月27日)に合わせて制定された。「日本旅のペンクラブ賞」は、旅の文化の向上に寄与したと認められる団体、個人、行政機関などを対象に贈られる賞で、1972(昭47)年から続いている。

                ◇

第11回「旅の日」川柳 受賞作

【大賞】

青年となって夫の独り旅   小幡由美子(群馬県・甘楽町)

【優秀賞】

旅人になれと一〇連休が言う   住野次郎(兵庫県宝塚市)
働き方変えてと旅にあおられる   鍬田美奈子(熊本県熊本市)
旅行中だけは何だかいい夫婦   せとか(岡山県岡山市)
三日目は少々荒れる夫婦旅   山田明(千葉県印西市)
対局のようにプランを睨み合い  さごじょう(愛知県清須市)

【鹿沼賞】

行き先が渋くなったと妻笑う  澄海(愛知県清須市)

※敬称略

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