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近兼氏が回顧録出版「夢の実現に向かってこんぴらさんと共に歩んだ旅館業人生」

2019年5月6日
関西支社:土橋 孝秀

2019年5月6日(月) 配信

旅館業人生をつづった

歌舞伎誘致や旅館業振り返る

 香川県・琴平町のこんぴら温泉郷にある琴平グランドホテルの近兼孝休会長がこのほど、自身の半生をまとめた回顧録「夢の実現に向かってこんぴらさんと共に歩んだ旅館業人生―四国こんぴら歌舞伎大芝居35周年に思う―」を出版した。

 同会長は、同町の国指定重要文化財「旧金毘羅大芝居(通称・金丸座)」で毎春行われる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を1985年の第1回から35回を迎えた現在にいたるまで、受け入れの中心的な役割を果たし、歌舞伎の開催を支え続けている。

 また、同町観光協会会長、こんぴら温泉旅館ホテル協同組合理事長をそれぞれ20年以上務める一方、日本旅館協会会長など全国組織の要職も務め、旅館業界・観光業界の発展に尽力した。

 回顧録は、「こんぴらさんのお膝元で旅館をしたい」との夢を実現させる過程を描く。両親が経営していた料理仕出し屋を高校卒業直後に引き継ぎ、さまざまな壁にぶつかりながらも並はずれた実行力で、「琴平グランドホテル桜の抄」「湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭」「琴平リバーサイドホテル」の3ホテルを実現。苦難の末に成功した温泉掘削、活躍のステージを全国に広げていく過程など、その激動の人生は多くの示唆に富む。

 また、「観光と文化は表裏一体である」との信念のもと35年間にわたり精力を注いだ「四国こんぴら歌舞伎大芝居」については、多くの役者との交友録やエピソードを収録する。

 4月3日には紅梅亭で出版記念祝賀会(発起人代表=琴陵容世・金刀比羅宮宮司)が開かれ、琴陵宮司をはじめ、浜田恵造香川県知事、半井真司JR四国社長、大谷雅実四国運輸局長ら多くの来賓が駆け付けた。

 近兼会長は「直球を投げてきた人生。歌舞伎は35回の歴史でさまざまなエピソードがある。今日、皆様を迎えられたことは大きな幸せ。引き続き、ご指導いただきたい」と謝辞を述べた。

 浜田知事は「地域のにぎわいづくり、観光産業の活性化に大きく寄与された。さぬきの春を彩る一大風物詩に定着したこんぴら歌舞伎の復活に大きく貢献されたことは言うまでもない。近兼さんの経営手腕や情熱に敬意を表したい」と祝辞を述べた。

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