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東京駅舎復原でにぎわう東京 ― 金閣寺炎上と江戸城再建

2012年10月11日
編集部

 東京駅の赤レンガ駅舎が10月1日、1914(大正3)年創建当時の姿に復原され、グランドオープンした。今、東京駅周辺では観光客などがカメラを構えて壮麗な駅舎を撮影してにぎわっている。今年5月に、東京スカイツリーが開業し、10月に東京駅舎の復原、そして来春には新しい歌舞伎座が開業する。東京の観光名所が次々に出そろう印象を受ける。

 都市観光の面白いところは、未来的な思想やデザインの輝かしさと、過去の文化の記憶が織り混ざるところだろう。最先端の金融・ビジネス都市の色合いの強いフランクフルトもゲーテの生家が彩りを加えている。

 東京駅舎は、しばらく眺めていても見飽きない。これは「本物」である所以だ。威厳を備え、瀟洒な気品も感じる。

 江戸城の再建も、「江戸城再建を目指す会」を中心に、にわかに盛り上がりつつある。以前、本紙でも取り上げたことがあるが、約350年前の大火で焼失した江戸城を再建する意味を考えたい。日本は天災や戦火などによって、過去の記憶を現代につなげる象徴的な建築物が消滅するケースが多い。○○城址など石垣のみが荒涼とした風景で残されている。戦火や災害、人災による「負の遺産」の保存という視点は、基本に置くべきだ。加えて、失われたものを新たに再建することにどれほどの意味や価値があるのか――という意見も重い。「再建」というのは、難しい問題だ。

 金閣寺は放火によって焼失した。しかし、仮に金閣寺が跡地のみだったら、人々は今ほど「金閣寺跡」を訪れないだろう。京都で平安時代の姿を想像することも難しい。この意味では、火災で焼失した江戸城の再建は賛成である。そして、やるなら忠実に再建してほしいと思う。実際、「木造建築で再建」という構想らしい。東京五輪という花火のような祭典の招致もいいが、永続的な観光という視点からは江戸城再建のほうが、ずっといい。しかし、再建に失敗する例もたくさん見てきた。温泉地でも歴史的な木造建築で、味のある外湯を建て替え、ガラス張りや、鉄筋コンクリート製、○○ランド的なものに生まれ変わって、台無しにした例も多い。高名で自意識過剰な建築家などにデザインを頼まず、本当に愛する者たちが熟考を重ね、、歴史に耐え得る本物をつくるべきだ。

(編集長・増田 剛) 

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