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日本の旅館文化 ― 外国人には“斜陽”ではない(10/21付)

2011年10月24日
編集部

  日本国際観光学会(会長=松園俊志・東洋大学国際地域学部国際観光学科教授)の第14回全国大会が10月15日、亜細亜大学で開かれ参加してみたのだが、こんなにエキサイティングだとは思わなかった。分化会では、20―30分間の限られた時間の中で研究発表が行われる。27の研究発表のうち4つ聴いたが、どのテーマも興味深かった。なかでも、本紙で連載執筆していただいている島川崇氏が発表した「被災地の惨禍を観光資源化するための住民との合意形成過程における政府・首長・議会の役割~広島・原爆ドームを事例に~」には、大きな衝撃を受けた。一つの研究発表にこれほど心を揺さぶられた経験はめったにない。しばらく放心状態になるほどだった。本紙連載コラム「観光・日本再生の道」でも、いずれその一端を発表してもらえる。楽しみだ。
この学会の特徴は、産官学の連携。発表者や出席者に、観光産業の最前線で活躍される方々が散見された。
今回の目玉は、基調講演を行った高級旅館コンソーシアム「ザ・リョカン・コレクション」代表の福永浩貴氏。発足以来7年間で毎年20―30%の成長を続けている。現在日本旅館29軒が加盟。10年度の外国人富裕層会員は約1万2千人という。
世界一の観光大国フランスは、少し前まで英語がほとんど通じない国。福永氏は「それほどまでに自国語や文化を誇りにしている。世界中がフランスの高い文化力を魅力に感じるから訪れるのだ」と語った。約15年間にわたる英国の高級ホテルチェーンでの勤務など世界中を知る福永氏は「日本の文化力は世界一」と確信する。「もし日本旅館が常に“本物体験”を求める外国人富裕層を受け入れたいのなら、和を極めるべき」と助言する。「英語がペラペラになる必要もなく、『いらっしゃいませ』でいい。迎合せずにむしろ、『もし、日本旅館をより深く楽しみたいのなら、日本語を少しでも覚えていらっしゃってください』という姿勢でいいのだ」という考え方を強調した。
先日、中国人富裕層向けの出版をしている中国人女性とお会いした。彼女は「中国人富裕層は世界同一基準の高級ホテルにはもはや飽き足らず、地方の温泉旅館に強い関心を示している」と言うのだ。日本の旅館文化は外国人には「斜陽文化」ではない。

(編集長・増田 剛)

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