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宿泊先の決定要因は? 心理的な構造の解明へ 宿研と慶大が共同研究

2018年10月15日
編集部:増田 剛

2018年10月15日(月) 配信

(左から)共同研究担当者の岡田治樹氏(宿研)と川畑秀明慶大教授

宿泊予約経営研究所(宿研、末吉秀典社長)はこのほど、慶應義塾大学文学部の川畑秀明教授と「泊まりたい宿は何によって決まるか?」の要因を共同研究し、日本心理学会第82回大会で発表した。

 宿研は、「宿泊先を決定するときの心理的な構造を解明することで、旅行者と宿のより良いマッチングがはかることができる」と考え、感性科学や心理学を専門とする川畑教授と調査を始めた。

 同研究では、男女各700人ずつ計1400人(平均年齢49歳)にアンケートを実施。宿泊先の意思決定に関与すると想定される「宿泊先に求めるイメージ」や、「宿泊に際して重視する内容」と、「観光動機」、「心理的ストレス反応」について共分散構造分析した。

 この結果、観光動機で「緊張解消」や「自然体感」が高い場合、「温泉」や「接客」へのニーズが高かった。一方、「文化見聞」や「自己拡大」を観光動機としたケースでは、「利便性」や「品格」へのニーズや、イメージが高くなる結果に。また、心理的ストレス反応である「疲労感」が高い場合には、「現実世界と離れた地を求める」傾向が表れた。

 宿研は今回の調査を踏まえ、「旅行者がどのような旅行や、観光を目的にしているかによって、求める宿のスペックが異なることが分かった」とし、「旅行者の個人特性や、観光動機、心理状態などをもとに、宿のスペックとのマッチングを行うことが重要」と結論づけた。今後は「さらに研究を進め、きめの細かいサービスの提供や、新たなサービスの開発にもつなげていきたい」と話している。

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