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茨城県古河市など4者 古民家などの歴史的建築物活用で協定

2018年10月10日
編集部:長谷川 貴人

2018年10月10日(水) 配信 

今回の協定での各者の役割イメージ図

茨城県古河市と茨城県古民家再生協会(茨城県古河市)、ホームアウェイ(米国テキサス州オースティン)、楽天ライフルステイ(東京都千代田区)の4者は2018年10月9日(火)、「古河市における歴史的建築物活用に関する協力協定」を締結した。古河市内の古民家などの歴史的建築物を活用した事業活動で連携・協力することで、地域経済の牽引と活性化をはかる。

 4者は、「歴史的建築物の情報共有」「歴史的建築物の保存・活用」「歴史的建築物を活用した観光振興」「歴史的建築物を活用した地域活性化」などについて連携、協力する。具体的には、古河市の古民家をはじめとする歴史的建築物をバケーションレンタル(民泊)用の宿泊施設として活用するほか、国内外の旅行客に向けて古民家や地域の魅力を発信し、長期滞在を促すことなどの施策を計画する。

築144年の古民家を民泊用に改装し運用予定

 活用第1弾として、古河市恩名にある築144年の物件を、2020年を目途にバケーションレンタル用に改装し、宿泊施設として運用する予定。同物件は、約10万平方㍍(東京ドーム約2個分)の敷地内に位置し、主に友人グループや家族連れの利用客がゆったり宿泊できる一軒家タイプの宿泊施設となる。

 古河市と茨城県古民家再生協会が物件情報を提供し、楽天ライフルステイが開業までのサポートや施設の運用代行を担い、ホームアウェイと楽天ライフルステイが共同で集客などのマーケティングを行う。また、全国古民家協会(東京都港区)による「古民家宿泊鑑定」も実施し、より安心して宿泊できる施設となる予定。

茨城県古河市は、どんな場所?

 茨城県古河市は、小京都と呼ばれ、古くは万葉集にも登場している。江戸時代には河川交通の要所として、譜代大名の城下町と日光街道の宿場町として栄え、現在も多くの歴史遺産が存在する。「古河提灯竿もみまつり」や「桃まつり」に代表されるさまざまな祭りや、甘露煮、地酒、各種野菜などの特産品もあり、観光地としての魅力にあふれている。

 都内から電車で約1時間の茨城県西端に位置し、アクセスが良い点も魅力の1つ。観光庁の調査によると、2017年での訪日外国人の61・4%がリピーター(訪日2回以上)であり、訪日回数が増えると、地方を訪れる割合が高くなる傾向がある。このような状況のなかで、今後は古河市もリピーター旅行客の旅行先の候補地の1つになることが期待される。

 今回の協定を通じて4者は、さまざまなインバウンド需要にも対応しつつ、古河市の古民家をはじめとする歴史的建築物の活用を積極的に推進していく。

対象古民家概要

所在地:古河市恩名

土地面積:約10万平方㍍(約3万坪)

建物面積:約330平方㍍(約100坪)

築年数:144年

予約受付サイト:

 ホームアウェイ 

 楽天ライフルステイ 

予約受付開始予定:2020年

改装前の古民家

今回の協定の背景

 今回の協定は、6月にホームアウェイ、全国古民家再生協会、楽天ライフステイの3者が、古民家をバケーションレンタルとして活用し、国内外の旅行客に向けて、古民家の認知・価値拡大と地域の観光活性化を加速させることを目的として合意した業務提携における取り組みの第1弾に、古河市が賛同するカタチとなっている。

ホームアウェイ、全国古民家再生協会、楽天ライフルステイの業務提携イメージ図

家族、グループ層の約90%以上が、古民家宿泊に興味

 ホームアウェイが世界7カ国の約1千人に実施した調査結果では、ホームアウェイのメインユーザーである家族・グループ層の約90%以上が、古民家宿泊に興味を持っていることがわかりました(下記図)。訪日外国人は、日本の文化・歴史について関心を持っており、日本人の暮らしを体験することを望む傾向が見られる。家族・グループでの長期滞在を好む訪日外国人にとって、古民家滞在は魅力的な旅行目的になることが期待できる。

HomeAway古民家利用意向

調査対象:米国、イギリス、フランス、シンガポール、香港、オーストラリア、ニュージランドの7カ国の18歳以上 1,021人を対象に調査を行った。2018年4月実施。

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