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第1回旅館甲子園開く、グランプリは観山聴月(宮城県・青根温泉)

2013年3月1日
編集部
初代グランプリに輝いた観山聴月
初代グランプリに輝いた観山聴月

 第1回旅館甲子園が2月20日、東京ビッグサイトで開かれ、グランプリには宮城県青根温泉の「流辿別邸 観山聴月」が選ばれた。全国から選び抜かれた5軒の旅館経営者とスタッフが集結し、若手経営者の志や経営に対するビジョン、現場スタッフの輝き、地域活性への取り組みをプレゼンテーション方式で発表。個性豊かなパフォーマンスと「おもてなしの心」に共感した来場者約700人は、最も心に響いた宿に1枚のコインを投じた。
【内川 久季】

 旅館甲子園は「それぞれの旅館には日本一が何かひとつは必ずある」をコンセプトに掲げ、旅館が守り続けてきた日本の「おもてなしの心」や日本文化を若い世代や海外に広く伝え、業界や地域の活性化を目的として生まれた大会だ。

ファイナリストの5軒
ファイナリストの5軒

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(横山公大部長、約1600会員)に所属している施設のなかから、出場希望施設を募り、審査を通過した22施設のうちファイナリストの5軒を決定。決勝審査は、プレゼンテーション方式で、各旅館15分間与えられ、(1)越後湯澤HATAGO井仙(新潟県)(2)鬼怒川温泉ホテル(栃木県)(3)竹と茶香の宿 旅館樋口(島根県)(4)和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT(和歌山県)(5)流辿別邸 観山聴月(宮城県)――の順で発表された。

 舞台上では、経営者とスタッフが一丸となって旅館の問題点に立ち向かう姿や、スタッフの仕事に対するこだわりとプライドなどをアピールし、各旅館の「おもてなしの心」を披露。登壇した経営者やスタッフ、地域の人々は、時に緊張した姿を見せながらも、イキイキと目を輝かせながら旅館の魅力を語った。

 行政や旅館関係者、コンサルタント業など専門家による審査と、来場者によるコイン投入の投票の結果、グランプリには宮城県の青根温泉「流辿別邸 観山聴月」が選ばれた。同館オリジナルの造語である「思手成し(おもてなし)」をモットーに、「思いを込めた手で事を成す」というサービスを舞台上で再現。同館で行われている誕生日演出を寸劇で表現し、会場を沸かせた。

 発起人である横山青年部長は、「ピーク時には8万6千件を超えていた旅館だが、今は4万5千軒に減少し低迷している。しかし、今日の大会で、改めて旅館の魅力に気づいてもらえたのではないか。〝宿は人なり〟の精神を今一度、呼び戻せたと思う」と語り、本大会を締めくくった。

 優勝した「流辿別邸 観山聴月」には、副賞として、じゃらん本誌での特集記事や楽天トラベルのトップページ広告枠の進呈などが贈られた。

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