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渋谷×新宿のタッグで夜の観光を盛り上げ!訪日客向けパス発行へ

2018年9月14日
編集部:飯塚 小牧

2018年9月14日(金) 配信

(左から)新津氏代表理事、金山理事長、長谷部区長、吉住区長、古川専務理事

日本有数の繁華街、渋谷と新宿が夜観光でタッグ――。東京都の両区は2019年1―2月、訪日外国人向け消費喚起事業として、「TOKYO Night Time Passport」を実施する。外国人向けに両区の加盟店で利用できる5千円のバウチャーチケットを発行し、安心安全に夜のコンテンツを楽しんでもらうのが狙い。

 同取り組みは、東京観光財団の「地域資源発掘型実証プログラム事業」の認定を受け行うもの。渋谷区観光協会と新宿観光振興協会、ジャパンショッピングツーリズム協会が実務を担う。18年度から3カ年度実証実験を行い、本格導入を検討する。バウチャーは2千円と3千円の2つのチケットが付き、同一店舗でも別々の店舗でも利用可。初年度は5千枚を用意する。

 9月12日に開いた会見で、渋谷区の長谷部健区長は「観光面で新宿区とタッグを組むのは初めてだが、区境は見えるものではなく、同じ商圏内にある」とし、「ナイトタイムはこれからチャンスのある市場。渋谷は宿泊施設の客室数が新宿の半分以下なので、ホテルが多い新宿と組むことでメリットがある。お互いが刺激し合い、シナジー効果で東京の夜の観光をリードしていきたい」と意気込んだ。

 渋谷区観光協会の金山淳吾理事長は「ナイトタイムを健前に安全に振興できるかが、観光活性化の要」と言及。ナイトアンバサダーを任命し、時間市場創出推進議員連盟(ナイトタイムエコノミー議連)へ政策提言するなど、先駆的な取り組みを紹介した。

 一方、東京都内で民泊の届け出が最も多い新宿区の吉住健一区長は「簡易宿泊所なども稼働率が上がっている」と報告。「渋谷は若者文化、新宿はノスタルジーなどそれぞれの違いを出し合い、回遊性を高めて魅力を味わってもらうことでリピーターになってもらえれば嬉しい」と期待した。

 新宿観光振興協会は、ゴールデン街や新宿3丁目などが対象の飲み歩き企画「新宿バル」を企画し、好評を博している。また、古川哲也専務理事は10月の夕方、中央公園で無料の映画鑑賞会を企画していることも紹介。「今後、新宿の風物詩にしていきたい」とコンテンツの充実をはかっていくとした。

 ジャパンショッピングツーリズム協会の新津研一代表理事は、訪日外国人旅行者の不満として夜が楽しめないという声があることに触れ、「コンテンツがないわけではないが、外国人が安全に楽しめるようネットワークを作ることが重要だ」と述べた。今回のバウチャーは、訪日外国人と参加店舗のそれぞれに対応する24時間の多言語コールセンターを用意。ホームページで定額メニューや店舗情報を多言語で発信するなど、利用者も受け入れ側も安全安心に活用できる仕組みを整えた。両者のハードルを下げ、経済効果を高めていきたい考えだ。

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