【特集No.495】跡見女子大×ジャルパック×国交省 復興支援の「南阿蘇観光未来P」始動

2018年6月21日(木) 配信

2016年4月の熊本地震で打撃を受けた、熊本県・南阿蘇村の復興を観光で支援するための産学官連携事業「南阿蘇観光未来プロジェクト」がこのほど始動した。跡見学園女子大学の篠原靖准教授のゼミやジャルパック、南阿蘇村、国土交通省九州地方整備局らを中心に進める。学生が5年後に完成する「立野ダム」を資源としたインフラツーリズムや、ならではの視点で掘り起した地域の観光素材を盛り込んだツアーを提案し、ジャルパックが今秋モニターツアーを実施。最終的に19年上期以降の着地型商品としての展開を目指す。
【飯塚 小牧】

                     ◇

産学官で着地型提案 持続的に展開できる仕組みを

 南阿蘇観光未来プロジェクトは、篠原准教授が同地域とのつながりのなかで、観光復興支援に乗り出したことが始まり。
そこに、ジャルパックの九州商品担当で、国内企画商品第2事業部西日本グループの本間准アシスタントマネージャーら縁がある面々が集まり、産学官連携が実現した。

 篠原准教授のゼミは昨年、群馬県・長野原町の八ッ場ダムを核に観光振興を考えるプロジェクトを今回と同様、国や自治体、住民と連携してかたちにした実績を持つ。この取り組みは「大学生観光まちづくりコンテスト2017」で観光庁長官賞を受賞するなど、高い評価を受けている。

 篠原准教授は「八ッ場ダムがある長野原町は65年間、ダム建設に反対する住民と国が対立関係にあったが、ダム完成を間近に控え住民の自立が課題だった。そこでゼミ生が現地入りし、目的別に10本のコースで構成するインフラ観光ツアー『やんばツアーズ』を地元とともに開発。年間5千人だった観光客が10倍の5万人まで拡大した。その結果、地元の若手が八ッ場ダムを核にした『チームやんば』を結成し、自立したさまざまな地域振興策が動き出した。『若者と外者』のアイデアを入れることで地域は変わっていく」と話す。

 今回の連携フローは篠原ゼミが、自治体や国土交通省九州地方整備局立野ダム工事事務所らの協力で商品を監修・提案。商品運営を地域のDMOが行い、そこから仕入れた商品をジャルパックが一般消費者に販売する。過程では、地域の幅広い事業者らが商品化に携わっていく。……

 

【全文は、本紙1715号または6月27日以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

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