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金賞は桐生市(群馬県)、織物工場の再活用など評価

2011年2月1日
編集部

 日本観光協会が事務局を務める全国産業推進協議会はこのほど、第4回「産業観光まちづくり大賞」を発表し、大賞には群馬県・桐生市が選ばれた。銀賞は岐阜県大垣市の大垣商工会議所、また奨励賞には東京都・昭島市と岡山県真庭市の真庭観光連盟の2団体が選出された。

 同賞は、産業観光での観光まちづくりを実践し、ほかの地の模範となる優れた事例を表彰する賞で、2007年度に創設された。地方自治体や観光協会、商工会議所、NPOなど幅広く募集を募っている。審査は、受入側と訪問側の双方へメリットがあるかなどの視点で評価している。

 金賞の桐生市は、織物産業で発展してきたまち。現在も織物に関連した街並みを見ることができ、代表的な「のこぎり型の屋根」の織物工場が200棟以上残る。そのなかの生産を中止した工場を美容室やベーカリーなどに再活用し、新たな産業創造拠点にしている点などが高く評価された。近隣地区や同業の繊維生産地とも連携し、足利市(栃木県)と訪日外国人誘致を視野に入れた「JAPAN BRAND」の取り組みも行っている。

 銀賞を受賞した大垣市を中心とする西美濃地域は、多様な産業の集積地。07年に「交流産業戦略推進会議」を設立し、60社の企業の受入体制が整った。地元大学との連携など産官学民一体となった交流産業の創出・支援を行っている。

 奨励賞の昭島市は横田基地に隣接することから、個性的な資源を多く持つ。首都圏から近く国際性にも大きな可能性を秘めているという。真庭観光連盟は、バイオマス事業による地域づくりをテーマに06年度からツアーを実施。「バイオマスタウン」として、林業の次世代型ビジネスモデルと期待されている。

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