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加賀屋、台湾に進出、「日勝生加賀屋」12月18日オープン

2010年12月21日
編集部
「日勝生加賀屋」外観
「日勝生加賀屋」外観

 加賀屋(石川県和倉温泉)は今年12月18日、台湾の台北市北投温泉に、日勝生加賀屋をオープンする。加賀屋として初の海外進出となるもので、台湾の開発事業会社、日勝生活科技とフランチャイズ契約を結び、加賀屋との合弁会社である日勝生加賀屋國際温泉飯店股[イ分]有限公司が運営する。資本金は5億円。年間の客室稼働率70%、利用客6万人強、総売上22億円を見込む。

 日勝生加賀屋が建つ北投温泉は、台湾を代表する温泉地で、泉質は青イオウ泉、白イオウ泉、炭酸泉、イオウ泉(ラジウム泉)。1896年には北投で最初の日本旅館「天狗庵」が開業した伝統ある地でもあり、日勝生加賀屋はその敷地に建つ。

 基本コンセプトは「日本の加賀屋をそのまま伝承・継承する」。浴衣や草履、畳、障子、お抹茶など、全館日本式仕様で、着物の客室係(約70人)が部屋で夕食を提供する。スタッフは現地採用で、日本人スタッフも常駐する。

 建物は地下4階、地上14階。客室数は90室。敷地面積は加賀屋の約10分の1にあたる約400坪。延べ床面積は能登渚亭1棟分にあたる約4600坪。建設は加賀屋の渚亭と雪月花を設計・施行した山本勝建築設計室と大林組台湾が担当した。建設投資額は約63億円。

 内装などはすべて日本仕様で、エントランスロビーから見上げると、日本家屋風情が望める2カ所の吹き抜けが特徴的。館内には、輪島塗や九谷焼、加賀友禅など、石川県の伝統工芸が随所にちりばめられている。

 基本客室タイプは45―60平方メートルで、和室(8―10畳)+寝室(ツインもしくはダブル)+浴室。浴室はすべて源泉かけ流しとなる。貴賓室1室、露天風呂付き客室8室、メゾネット客室1室なども備える。

 施設設備としては、最大40人まで収容可能な日本式宴会場5カ所(掘りごたつ式)、個人浴室(17室)、エステ、日本式大浴場・足湯、レストラン&バーがある。

 宿泊は基本的に1泊2食付きで販売する。夕食は日本食で、宿泊客室もしくは和式宴会場・レストランでとる。朝食はレストランで和・洋・中の会席ビュッフェとなる。料金は、1人1万1 千台湾元(日本円で約3万2 千円)から設定する。

 アクセスは、台北中心部から車で30分。MRT(地下鉄)新北投駅から徒歩5分。

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