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国内・海外旅行の需要底上げにも有効、旅行系メタサーチ

2018年4月27日
編集部:謝 谷楓

2018年4月27日(金) 配信

旅行系メタサーチの動きが活発だ(写真はイメージ)

旅行系メタサーチに対する注目が高まっている。4月上旬にはオリコン顧客満足度ランキング(オリコン)にも取り上げられ、各社利便性の高さを中心に評価された。各社の動きも活発だ。4月に入り、メタサーチ大手2社である「トラベルコ」と「スカイスキャナー」が連携をさらに強化したと発表。トラベルコは5日(木)と25日(水)に、DeNAトラベルとマイナビトラベルの商品掲載も始めた。スマートフォン端末用アプリの使い勝手の良さも、メタサーチの特徴。一般ユーザーへの浸透が一層期待される。

 インバウンドの取り組みを中心に活況な旅行業界。国内・海外旅行の伸びが今ひとつのなか、ユーザーファーストを標榜するメタサーチ各社の活躍が、需要の底上げに寄与するかもしれない。

 メタサーチの特徴は「在庫」を持たない点だ。TTA(既存旅行会社)やOTA(オンライン旅行会社)では、セミナーの開催や宿泊プランの企画提案など、客室の割当数増を目指し宿泊施設との関係強化に注力するが、メタサーチはすでにウェブ上に掲載された商品を集約するため、施設から直接客室在庫を仕入れる必要がほとんどない(一部、施設から直接提供される場合もある)。

 検索しやすい仕組みや、使い勝手の良いインターフェイスなど、一般ユーザー向けの開発・機能向上に人材や資金を集中させることができるのだ。

 各社のアプリを見るとその傾向は明確だ。トラベルコでは、ツアーから航空券、体験・オプショナルツアーなど、1つのアプリであらゆる旅行商品の検索・価格比較を実現。あらゆるターゲットを取り込めるプラットフォームとなっている。英国発、中国の大手OTACtrip傘下のスカイスキャナーは、旅上級者向けのインターフェイスが好評。航空券をより低価格で買える仕組みづくりに注力している。トラベルコの月間平均UU(ユニークユーザー)数は373万人(2017年度)、スカイスキャナーのアプリダウンロード数は7千万回(グローバル)を突破している。

 トラベル.JP(ベンチャーリパブリック)では、ツアーと航空券、ホテルと商品カテゴリー別にそれぞれ異なるアプリを開発・提供している。こちらも、航空券や宿泊施設を個別に手配する上級者のニーズに応える仕様となっている。

 2004年にサービスを開始し、17年に国内への本格参入を果たしたKAYAK(カヤック)では、ホテルやレンタカー、チケットなどの予約完了メールを転送するだけで、自動で旅程を組める無料旅程管理ツール(Trips、トリップス)を提供。旅そのものを充実させる取り組みで、人気を集めている。他社予約サイトのメールにも対応するなど、懐も深い。

 最もお得なプライスで商品を探せ、旅程管理の利便性も高ければ、国内・海外問わず、旅行に行こうという意欲を高めることができるかもしれない。旅行会社やホテル旅館にとっては、システム連携1つで販路拡大につながるため、連携ハードルも高くない。さらなる躍進に期待したい。

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