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アジア人のニーズと実態、インバウンドセミナー開く(AISO)

2010年4月1日
編集部

 NPO法人アセアンインバウンド観光振興会(AISO、理事長=王一仁・総合ワールドトラベル社長)は3月23日、東京都内で新インバウンドセミナー「アジア人訪日旅行者のニーズと実態」を開いた。今後発展が見込まれるアジア市場のインバウンドランドオペレーターがパネリストとして、実態と課題などを語った。

 王理事長は冒頭のあいさつで「AISOは2006年に10社が集まり発足。インバウンドのランドオペレーターとして、ガイド問題などで政府に提言なども行ってきた」とし、日本政府観光局の賛助団体であり、3月末には日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の会員に承認される予定と紹介した。

 基調講演はTIJ事務局長常任理事の柵木鬼美夫氏が「TIJのインバウンド市場における取り組み」を紹介した。

 アジアのインバウンド市場の実態を紹介するパネルディスカッションでは、ジェイテック部長の石井一夫氏、太陽トラベルゼネラルマネージャーの梅村文峰氏、総合ワールドトラベル社長の王一仁氏、BICO社長の李碩鎬氏が登壇。司会は、セミナーを共催するポータル・ジャパン代表取締役の村山慶輔氏が務めた。

 中国市場について、石井氏は「デパートや専門店で買うブランド品など日本人が提供するものに中国人は安心感を持っている。そのほか、神戸牛や松阪牛、フグ、カニなどグルメもブランドを好む。温泉イコール露天風呂のイメージで、日本庭園の佇まいに露天風呂があると喜ぶ」などと話した。

 台湾市場について、梅村氏は「リピーターが増えており、温泉、美食ばかりでは難しい」とし、奥尻島など台湾人がまだ行っていない日本や、台湾人の健康志向にマッチしたさらに深い内容のツアーの必要性を述べた。

 韓国市場について李氏は、「新宿に泊まり、原宿、表参道、青山、渋谷109と周り、恵比寿から代官山、自由ヶ丘まで行ってショッピングするという日本人の若者と同じようなシティーツアーが人気」と紹介した。

 香港市場について王氏は「香港人が世界で一番行きたい都市は札幌。ショッピング、温泉、カニ、雪遊びの4拍子がそろっている」と紹介。また、「都市ツアーも人気が高く、東京では新宿、大阪では心斎橋、梅田などの安いビジネスホテルに泊まって夜遅くまで遊ぶ」と話した。

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