バス事故を未然に防げ、ウィラーがIoTと健康管理に本腰

2018年2月8日
編集部:平綿 裕一

2018年2月8日(木) 配信 

平山社長が取り組みについて説明

 

ウィラーエクスプレスジャパン(平山幸司代表)は2月7日に、高速バスの新たな安全管理方針を発表した。IoTを活用した運行支援と、〝健康〟への取り組みに本腰を入れる。IoT安全機器を全バス乗務員に装着させたほか、昨年12月には乗務員宿泊棟を新設。車外でも健康管理をはかる。増加傾向ある居眠りや健康起因の重大事故を未然に防ぎ、利用者の安全安心を担保していく。

 眠気検知機器「フィーリズム」は生体センサー搭載し、眠気・運行データをクラウドで管理。運行管理者は遠隔地にいながら、眠気の予兆・検知の2つのタイミングで通知を受け取れる。即座に車内搭載カメラの映像を確認し、バス乗務員に異変がないか確認が可能だ。

 データを分析し、各バス乗務員の眠気がくる周期や、運行経路の眠気を誘うスポット情報を解析することもできる。平山社長は「17年は16年比で車輌損傷額が74%も減少した」と導入後の効果に自信をみせた。

 会見には、同社の健康管理アドバイザーの医学博士知久正明氏(=メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長)も登壇。「日々の生活習慣を見直し、改善するだけで発病のリスクは低下する」と強調した。

 同社では年2回の定期健康診断と、3年に1度の脳ドックなどの追加検査を行う。バイタルデータも収集。営業所に常駐する保健師が産業医と連携し、検査結果などを元に保健指導をはかる。

 新設した乗務員宿泊棟は、各所に散らばっていたバス乗務員の休息場所を集約。施設内の食堂には健康志向のメニューを揃えた。運転外でも快適な睡眠や健康管理ができ、乗務員の意識改善も徹底していく方向だ。

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