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北陸・飛騨・信州3つ星街道が首都圏初セミナー&商談会開く

2018年2月2日
編集部:平綿 裕一

2018年2月2日(金) 配信 

首都圏で初の開催

 

「北陸・飛騨・信州3つ星街道観光協議会」は2月2日に首都圏で初めて、欧米豪市場向けセミナー&商談会を開いた。基調講演と5市村(金沢・南砺・高山・松本市、白川村)プレゼンテーションのほか、商談会を実施。地域の特色ある観光素材を、首都圏の旅行会社のインバウンド担当者らにアピールした。5市村の事業者と旅行会社ら計100人ほどが集まった。

 同協議会は2013年に発足。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星として、紹介された観光資源を生かした広域観光取り組んでいる。金沢市観光協会の八田誠副理事長は「金沢・高山・松本・白川の外国人宿泊者数は16年で102万人。15年比37%ほど増加した」と好調さを伝えた。

 今年度の取り組みとして、同日からWebサイト「3つ星街道コンシェルジュ」を開設した。好きな観光地をいくつか選ぶと、自動で最適なコースを地図上に表示する。コースはスマホに送ることもできる。日本語・英語に対応。5市村合計150個ほどの観光スポットを掲載する。

 「トラベルコンシェルジュ」ページでは芸術や文化、買い物など、自分が興味ある種類の傾向を入力すると、これらに合ったコースを作成できる。今はコース出発地点が限定されるなど課題はあるが、引き続きサイトのバージョンアップやコンテンツの充実をはかる。訪日中の着地型商品の案内などをし、旅ナカの情報発信力を強化する考えだ。

 さらに欧米豪向けの新モデルコースを同セミナーのために造成。個人向け1コースと、団体向け2コースを用意。白川郷やどぶろく祭りの館、五箇山合掌造り集落など、インバウンドから評価の高い観光スポットをつなげたコース。先ほどのサイトにモデルコースとして掲載している。

ルース氏が基調講演

 基調講演ではNHK教育テレビ「しごとの基礎英語」などに出演するルース・マリー・ジャーマン氏が登壇。「外国人目線で紹介する3つ星街道と広域観光の事例について」をテーマに講演した。

 まずグローバル層を知ることが重要だという。年収1500万円以上で、国籍は関係なく英語を話し、非日常や自己啓発を求めている。「この層は一過性のブームではなく、リピーターとなる可能性は高い」(ルース氏)。長期休暇を取る文化があり、連泊や長期滞在が期待できるのもメリットの1つ。

 ルース氏は、3つ星街道は特色ある観光資源が多く、リピーターを獲得できる基盤は整っていると太鼓判を押す。重要な点は「3つ星街道の既存のストーリーを徹底的に整備すること」だとする。「一言で表せる〝唯一の観光素材は何なのか〟を追求してほしい」と力を込めた。

 情報発信には「口コミ」を重要視する。参加者に対して、「自分達が予約する際にも、他の人の評価などは必ず確認するはず」と述べ、「ウェブ上でまずどう認知されているかを把握すべき」と呼び掛けた。

 その後、SNS(交流サイト)や自社ホームページ、OTAなど多様なチャネルでの情報発信が必要だとした。さらに「今後は自社HPがウェブページにトップにあるのでなく、口コミ情報ページなどがトップにある状況が主流になる」と持論を展開した。

 講演のあとにプレゼンテーションは5市村がそれぞれの観光資源などを紹介。その後に行われた商談会では、各テーブルで話し声が飛び交い、活況を呈していた。

商談会のようす

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