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東北のたからもの

2017年9月1日
編集部

 池田修三さんをご存知ですか――。

 1922年に秋田県・象潟町(今のにかほ市)で生まれ、子供たちの情景などを木版画として残した池田さんは、「東北のたからもの」と言われることも。作品は安く、志は高く。そんな姿勢が秋田の人たちに、芸術を贈りあう文化を根づかせたという。知るほどに、人も作品も好きになっていった。

 8月、仙台で開かれた展覧会へ出かけた。間近に見られて撮影自由な会場に、今も受け継がれる池田さんの意志を感じた。そしてゆっくり鑑賞。伏し目がちに微笑む姿が印象的な「花のかんざし」を、お気に入りの1点に選んだ。

 同時期古里では、市民が所蔵する作品を公開し、思い出とともに紹介する「まちびと美術館」も開かれた。訪れてみたい催しだ。

【鈴木 克範】

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