移動を核に4施策、20年までに売上500億円へ(ウィラー)

  • 2017-6-21

新たなロゴ抱える村瀨氏

 ウィラー(村瀨茂高代表)は6月12日に、第1回「NEXT WILLER」を開き、交通を「移動サービス」ではなく「移動ソリューション」と捉えた4つの施策を公表した。2020年までの売上目標を500億円とするなか、3月1日に策定した第3期成長戦略の概要も説明。会社ロゴも一新した。世界展開なども明らかにされ、移動を核に次なる領域に躍り出る。

 「顧客が非常に強い時代」(村瀨氏)。市場はプロダクト型ではなくカスタマーマーケティングに変化したという。成長戦略でイノベーションとグローバリゼーションの両輪を回し新たな市場創造をはかっていく。

 「一人ひとりのインサイトを叶えるイノベーションを起こす」(同)と強調。IoTなどの最先端技術を取り入れながら、これまでにない移動ビジネスも生み出す考えだ。一方グローバリゼーションで欧州とASEAN、米国、東アジアに絞って展開していく。

 4つの施策の1つ目はシェアライドサービス。特徴はコストを分担できる点だ。訪日客の1人が設定した観光ルートをWeb上で共有する。設定された観光ルートに共感した他の人間が集まって、チャーターしたバスで周遊。料金はいわゆる〝割り勘〟で支払う。法律上の制限など解決できれば、今秋にもサービスを始める見通し。

 2つ目のコンテンツツーリズムでは映画「君の名は。」の公式ツアーを近日発売予定だ。KADOKAWAグループが今年2月に設立した旅行企画会社「クールジャパントラベル」とウィラーが提携し実現。レストランバスで「君の名は。カフェ」も今夏に予定している。

 3つ目はウィラーゲートウェイ構想。既存のターミナルはインフラ機能のみだったが、カスタマーマーケティングを取り入れる。まずは今夏に大阪のウィラーのバスターミナルで始める。

 最後の4つ目の施策にベトナムで7月18日から運行する「ジェニック旅」を紹介。ベトナムをIoT化したチャーターバスのジェニックビークル(仮称)で周遊できる。

 車内はGPS機能によるジェニックポイントの通知や、オンラインコンシェルジュ、同時翻訳サービスを搭載。フュートレックとの共同開発によりこれらのIoT化を実現した。同社との業務提携も会見当日に発表された。

 村瀨氏は「これまで旅先から目的を決めていたが、SNS上へのアップを目的とした旅先選びへと転換した」とみる。この新たな流れに合った顧客目線の商品を形作った。

 今後はシェアサービスも欧州で始める。ジェニック旅を可能にするサイトシーイングバスとして、ベルギーとオランダ、ドイツ、フランスで事業計画を進めている。

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