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浅草でおもてなし、通信や言語など一括整備

“興行街”としての浅草の再生進める

 東京・浅草の六区ブロードウェイ商店街振興組合(熊澤永行代表理事)、奥山おまいりまち商店街振興組合(白倉儀輝代表理事)はこのほど、「浅草おもてなしプロジェクト」を始めた。通信・通貨・言語・認証・交通・体験プログラムを一括整備する。各分野に特化した企業と連携し、受入体制を整える。

 同プロジェクトの第1弾としてモニターツアーを実施。指紋認証決算サービスなどを行った。今後は訪日外国人向けのツアーを企画し、データなどを集める見通しだ。訪日外国人が抱える問題を解決し、ストレスなく快適な観光を楽しんでもらえる環境を提供していく。

 モニターツアーは羽田空港から実施した。同空港から浅草の隅田川船着場まで船舶で移動。新たな動線として舟運を活用した。移動中は船内で「Touch&Pay」を用いパスポート・指紋情報を登録させる。登録後は浅草の提携店舗での買い物が、指紋認証のみで決済可能となる。

 今回は新たなサービスとして「Touch&Pay」の認証機能を応用し、免税対象商品の一括免税を行った。経済産業省の「IoT推進のための新ビジネス創出基盤整備事業」のモデル体系として実施し、検証する考えだ。

 実際にいくつかの店舗で買い物をしたあと、日本各地の地産商品を扱う「まるごとにっぽん」で一括免税のようすを確認。購入データを一元化することで、購入した物販をリストで確認でき一括免税を行うことができた。

 情報の「見える化」も行う。船内に設置のWi―Fiサービス「FON」で、観光案内ページの登録ができる。浅草到着後は各店舗に設置のFONから接続した観光案内ページで、指紋決済の可能なスポットが表示される。

 このほかイベントなどの開催場所や免税店、外貨利用可能店舗、多言語対応の対象エリアを地図上のアイコンで確認しながら、目的別の観光を楽しめる。

 多言語対応は通訳アプリのLiNGOのサービスを用いる。テレビ電話通訳やチャット機能のサービスで、提携店舗に通訳アプリを設置。浅草を中心に展開していく。

 同ツアーは国家戦略特区事業認定を目指す社会実験「浅草オープンカフェ」の第3期最終週(2月10―11日)に行われた。体験プログラムは「船上エンターテイメント」「サムライ&忍者サファリ」「人力車」などを用意。

 Touch&Pay、LiNGOなどで用いる専用端末の設置は順次増やして行く方向だ。地域、組合、企業が一丸となって「興行街」としての浅草の再生を進めていく。

指紋認証のようす

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