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「ふるさとオンリーワンのまち」第7号認定、嬬恋村の“キャベツ”と観光

嬬恋村の熊川栄村長(右)と、津田令子理事長(嬬恋村役場)
嬬恋村の熊川栄村長(右)と、津田令子理事長(嬬恋村役場)

 NPO法人ふるさとオンリーワンのまち(津田令子理事長)は2011年の発足以来、独特の風土や伝統文化、産物、無形のおもてなしなどユニークな観光資源を、「ふるさとオンリーワンのまち」として認定している。7月29日には、群馬県吾妻郡嬬恋村(熊川栄村長)を訪れ、「嬬恋村におけるキャベツを活かした農業と観光の共存によるコミュニティづくり」の取り組みを第7号認定とし、津田理事長が熊川村長に認定証を授与した。

 認定式で津田理事長は「日本各地には、すばらしい観光資源があるが、まだまだ知られていないものもたくさんある。これらを発掘し、大いに広報していくことが私たちの大きな役割。個人的にも嬬恋村との付き合いは長く、『キャベツ大使』を務めていることもあり、100回以上通っている」とあいさつ。さらに、「嬬恋村は、広大な高原に広がる美しいキャベツ畑で、さまざまな観光との関わり合いのあるイベントを繰り広げ、地域おこしをされている。これほどまでに農産物(キャベツ)と観光が共存しているまちは全国にも珍しく、その取り組みはユニークかつ開明的」と語った。

 嬬恋村は、群馬県の西端、本白根山と四阿山、浅間山などの名峰に囲まれた337平方キロにおよぶ広大な高原に位置し、人口は約1万人。この冷涼な気候によって、豊かな高原野菜を産している。

広大な高原に延々と続くキャベツ畑
広大な高原に延々と続くキャベツ畑
全国的に有名な「嬬恋高原キャベツ」
全国的に有名な「嬬恋高原キャベツ」

 とりわけ有名なのは、「嬬恋高原キャベツ」で、夏秋期の京浜市場の占有率は70%を超え、名実ともに“日本一の生産地”である。

 水野洋蔵理事は第7号「ふるさとオンリーワンのまち」認定の理由として、「浅間山を背景とした一面のキャベツ畑は、緑のじゅうたんのように美しく、この景観はほかに類を見ない」と説明。さらに、「キャベツを中心とした地域おこしのイベントを盛んに実施されている点が高く評価された」と強調した。主なものに、今年9回目を迎えた「嬬恋高原キャベツマラソン」や、「キャべチュー」「嬬恋村キャベツラリー」などがある。

キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ“キャべチュー”の聖地「愛妻の丘」
キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ“キャべチュー”の聖地「愛妻の丘」

 愛妻家の聖地

 「嬬恋村」という美しい村名は、1889(明治22)年に村が発足した際に命名された。その由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国征伐の折り、碓日坂(現・鳥居峠)で妻の弟橘姫(おとたちばなひめ)を追慕して「吾妻はや(わが妻よ)」と嘆いた故事に因んでいる。

 この妻恋いの故事を知った「日本愛妻家協会」が、キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ“キャべチュー”というイベントを発案し、毎年9月に実施している。国内だけでなく欧米のメディアも発信し、海外でも注目を集めている。「これらの活動は、熊川村長のリーダーシップが大きい。全国を飛び回って、嬬恋のキャベツをお土産に『いかに美味しく、健康に良いか』をPRし、嬬恋高原キャベツのブランド化に大きく貢献されている」と津田理事長は話す。

 今回の認定を受けて、熊川村長は「嬬恋村を代表して感謝とお礼を申し上げたい。嬬恋高原キャベツは毎年約2400万ケース分、売上ベースで約250億円まで成長した。生産者をはじめ、全村挙げて一致協力して、1つの村で、一つの品目を基幹産業として育て上げてきた」と報告。また、「『嬬恋村』という地名の由来を活かした、お金をかけない地域おこしにも取り組んできた。キャベツマラソンは人口1万人の村で500人以上がボランティアとして、ホスピタリティの精神で盛り上げている。参加者にはキャベツをプレゼントして、とても喜ばれている」と語った。「嬬恋村の原点は“キャベツ”。今後も観光とリンクしながら第一次産業をしっかりと育て、近隣市町村とも協力して広域観光を進めていきたい」と謝辞を述べた。

 認定式後、嬬恋郷土資料館や、同村内の人気観光スポット「嬬恋・鹿沢ゆり園」、「愛妻の丘」の視察も行った。

認定式後に記念撮影
認定式後に記念撮影

 「ふるさとオンリーワンのまち」の第1―6号認定は次の通り。

 【第1号】千葉県鎌ヶ谷市―「分水嶺モニュメント『雨の三叉路』」(2012年9月12日)
 【第2号】静岡県御前崎市観光協会―「地形を生かしたまちづくり~海と風と波と~」(13年11月9日)
 【第3号】「堂者引き」日光殿堂協同組合―「『堂者引き』世界遺産“日光の社寺”文化的景観の構成要素としての観光ガイド」(14年5月19日)
 【第4号】「界隈を勝手に応援する協議会」連合会―「『料亭・芸妓・日本食類』総合文化保護・育成」(14年5月29日)
 【第5号】長野県・飯島町観光協会―「『ふたつのアルプスが見えるまち』南信州・飯島町がもたらす自然の恵みを活かしたまちづくり」(14年11月9日)
 【第6号】NPO法人かやぶき集落荻ノ島(春日俊雄理事長)―「荻ノ島集落における茅葺集落の保存・活用のための取り組み」(15年9月4日)

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