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前年比5千万人増、国際観光11億8400万人に(UNWTO)

2016年2月21日
編集部

 世界観光機関(UNWTO、マドリード)がこのほど発表した世界観光資料によると、2015年の国際観光客到着数は前年比4・4%増(5千万人増)の11億8400万人となり、6年連続で年平均成長率を上回った。

 上位送客市場の中国は、観光支出が04年以来2ケタ成長でアウトバウンドを牽引。米国や欧州に利益をもたらしたほか、日本やタイなどのアジアエリアにも恩恵をもたらした。一方で強力な送客市場だったロシアやブラジルの支出は、両国の経済的制約などにより大きく減少した。

 エリア別にみると、アジア・太平洋エリアが5%増の2億7700万人を記録。オセアニアが7%増、東南アジアが5%増と成長を牽引した。北東アジアや南アジアも4%の増加を記録した。

 米州エリアは5%増の1億9100万人。米ドルの為替レートの上昇が米国からのアウトバウンドを刺激し、カリブ海や中央アメリカが恩恵を受け、両地域とも7%の成長を記録。北アメリカと南アメリカは4%増と平均並み。

 欧州エリアは5%増の6億900万人。北ヨーロッパが6%増、南・地中海ヨーロッパが5%増、西ヨーロッパが4%増。中央・東ヨーロッパは昨年の低迷から回復し6%増となった。中東は3%増の5400万人に達する予測。

 16年の見通しは「過去2年に比べるとやや低いレベルとなるが非常に明るい」とした。国際観光客到着数は4%増加すると推定。エリア予測では、アジア・太平洋と米州が4―5%増、次いで欧州が3・5―4・5%増と期待される。アフリカと中東については2―5%増とした。

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