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北原体制がスタート、佐賀県で全国大会開く(全旅連)

北原茂樹新会長があいさつ
北原茂樹新会長があいさつ

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の第93回全国大会が6月3日、佐賀県の佐賀市文化会館で開かれた。北原茂樹新会長(旅館こうろ)は「私が経営している宿は京都で30室程度。歴代会長の宿と比べて(小さいので)どうかな、という不安もあるが、違った視点から宿泊業界を見ることができるのではないかという思いに至った」とあいさつ。さらに、「今宿泊業界には、インバウンド需要の拡大という追い風と、新しいビジネスモデルが我われ宿泊業を脅かすという向かい風の2つの流れがある。政治的な課題はしっかりと主張しつつ、向かい風もチャンスと捉え、商売でプラスとなるものは取り入れていく姿勢も必要」と述べた。続けて耐震問題や、人手不足の要因として生産性の低さを指摘し、「労務管理や就業規則の見直しなど具体的な行動を起こす時期に来ている」と強調した。

 会場では第18回「人に優しい地域の宿づくり賞」の表彰式も行われ、厚生労働大臣賞に、春蘭の宿さかえや(長野県)の「旅館の社員教育ノウハウを活用して、地域の人財育成に貢献」が受賞。全旅連会長賞には、道後温泉旅館協同組合(愛媛県)の「道後オンセナート2014」、選考委員会賞には、病気のこどもの旅行サポートグループ(有志7施設)の「病気のこどもの旅行サポート」が受賞した。

 その後、「我われ旅館業ホテル業は災害時には防災拠点としての重要な役割を担うことを自負し、経営の安定と地域経済の活性化に努めることを目指し鋭意努力する」旨の大会宣言が採択された。

 次回開催地は、5年に1度の東京開催年に当たり、6月8日に新宿区の京王プラザホテルで開かれる。なお、東京都ホテル旅館生活衛生同業組合(齊藤源久理事長)の主催は33年ぶりとなる。

 全国大会に先立って、2日には唐津市の唐津シーサイドホテルで2015年度通常総会開かれ、佐藤信幸前会長から、北原体制へのバトンタッチが行われた。新体制では副会長に野澤幸司新潟県理事長、多田計介石川県理事長、岡本厚大阪府理事長、井上善博福岡県理事長の4氏が新たに副会長に就任した。会長代行には佐藤勘三郎宮城県理事長の就任が決まった。

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