reth株式会社、1951年創業の白馬の老舗宿「村のHOTEL 信屋」の食事提供を担う
経営情報
2026.08.19
reth株式会社
70年以上続いた宿の厨房を地域企業が引き継ぐ。半年間で約11,300食を提供し、宿泊施設と飲食事業者の「泊食分離」を実践

村のHOTEL信屋 入口 両社運営メンバーで撮影(写真左から4名:reth 3名:信屋)
クラフトビール製造・飲食・宿泊事業を展開するreth株式会社(本社:長野県北安曇郡白馬村、共同代表:田口 雄・村田 仁志)は、2025年12月より、白馬村の1951年創業の宿泊施設「村のHOTEL 信屋」において、宿泊者向けの食事提供および外来客向け飲食営業を担う取り組みを開始しました。
本取り組みは、宿泊施設が食事提供を含むすべての機能を自社で抱えるのではなく、地域の飲食事業者が食事提供を担う「泊食分離」の実践です。
2025年12月から2026年5月までの6カ月間で、reth株式会社は約11,300食を提供し、すべての宿泊者の食事提供ならびに、約8,000人の外来客を受け入れました。背景にあるのは、白馬村をはじめとする観光地の宿泊施設が抱える、人手不足・高齢化・後継者不足という課題です。1951年創業の「村のHOTEL 信屋」では、70年以上にわたり宿泊施設側が担ってきた食事提供をreth株式会社が引き継ぎました。宿泊施設は宿泊運営に集中し、飲食事業者は食事提供を担う。reth株式会社は、今回の取り組みを通じて、地域の宿泊施設が事業を継続するための新たな分業モデルを実践しています。
観光客が増える一方、地域の宿泊施設では人手不足が深刻化
世界的なスノーリゾートとして知られる白馬村では、近年、国内外からの観光需要が拡大しています。
一方で、地域に長年根付いてきた小規模宿泊施設では、高齢化や後継者不足、人材確保難などの課題が深刻化しています。
宿泊施設にとって、食事提供は宿泊体験を構成する重要な要素である一方、仕込み・調理・配膳・食材調達・シフト管理など、多くの人手と運営負担を必要とする業務でもあります。特に豪雪地域である白馬では、冬季の買い出しや食材調達そのものが、高齢のスタッフにとって身体的な負担となるケースもあります。
そのため、宿泊施設では、
- 食事提供をやめる
- 宿泊と飲食をすべて自社で運営する
という二択を迫られるケースも少なくありません。
reth株式会社は、こうした課題に対し、「宿泊施設がすべてを自社で抱え込まない」という第三の選択肢を提案しています。
1951年創業の宿が、食事提供を地域企業に託す
「村のHOTEL 信屋」は、1951年創業、客室数26室、最大60名を収容する地域密着型の宿泊施設です。冬季は国内リピーターを中心に、香港・台湾など海外からの観光客を受け入れ、夏季には学生スポーツ合宿を中心に、長年にわたり地域の観光と宿泊を支えてきました。
今回の取り組みでは、reth株式会社が宿泊者向けの食事提供および飲食運営を担っています。
信屋にとって、これは単なる業務の外部委託ではありません。
70年以上にわたり自ら担ってきた食事提供を、地域の飲食事業者に託すという、宿泊施設の運営方法そのものを変える決断でした。
しかしその一方で、食事提供に関わる仕込み・調理・食材調達などの負担を軽減し、宿泊業務により集中できる環境を整えることで、宿泊施設を次の世代へつないでいく可能性が生まれています。
「信屋の食文化」を残しながら、食事提供の担い手を変える
今回の取り組みでreth株式会社が引き継いだのは、単なる食事提供の業務だけではありません。
信屋で自家生産される米や味噌、菜園で収穫された野菜などを食事に活用し、これまで提供されてきたメニューも引き継ぎながら運営しています。
信屋の食事提供を、別の場所で別の料理として置き換えるのではなく、地域の宿が長年培ってきた食の背景を残しながら、運営の担い手を変えることを目指しました。
これにより、宿泊者は従来から続く食事付きの宿泊体験を維持しながら、信屋側は仕込みや調理、食材調達などの飲食運営に関する負担を軽減することが可能となりました。
また、宿泊業務へより集中できることで、空室がある際に宿泊予約を受け入れやすくなるなど、宿泊施設としての運営面にも良い変化が生まれています。

信屋が所有する田んぼ。ここで収穫した米も食事に使用されている

信屋の自家菜園。採れた野菜は実際の料理に使用

reth側のアルバイトスタッフと信屋女将による、営業前の準備の様子
半年間で約11,300食を提供。構想ではなく、すでに実証段階へ
reth株式会社は、2025年12月から2026年5月までの6カ月間、信屋において宿泊者向け食事提供および外来客向け飲食営業を実施しました。
運営実績
- 提供食数:約11,300食
- 1日平均提供食数:約100食
- 外来客数:約8,000人
- 運営スタッフ:8名~
冬季期間中は宿泊者向けの食事提供に加え、外来客向けの居酒屋営業も実施しました。
メニューには、地域食材を活用した料理を中心に、観光目的のお客様が喜ばれる和食、自社醸造のクラフトビールや地酒なども提供しました。
また、グリーンシーズンにおいても、学生スポーツ合宿や団体利用などの宿泊需要に対応するため、宿泊者向けの食事提供を継続していきます。

学生スポーツ合宿の学生たちへの食事提供の様子

冬季期間中に実施した外来顧客向け居酒屋営業の様子
村のHOTEL 信屋 コメント
祖母の時代から70年以上使い続けてきた厨房から離れることには寂しさもありますが、自分たちだけでは続けることが難しくなってきていた中で、信屋で作っている米や味噌、野菜を使いながら、これまでの食事やメニューも受け継いでもらえたことをありがたく感じています。地元企業で、白馬の将来を真剣に考えるrethのメンバー達だったからこそ、手を取り合って大きな一歩を進めることができました。
高齢になり、特に冬場の買い出しや仕込みは大きな負担になっていましたし、宿泊業務に集中できるようになったことで、お客様を受け入れやすくなり、次の世代へ宿を引き継いでいく一つの可能性も見えてきたように感じています。
「宿を残すために、すべてを自前で抱えない」
reth株式会社は、今回の取り組みを単発的な業務委託にとどめず、白馬村における宿泊業の持続可能性を支える仕組みへと発展させていく構想を持っています。
観光需要が拡大する一方で、地域に根差して長年営業してきた小規模宿泊施設が、運営者の高齢化や人材不足によって事業継続の難しさに直面しています。
こうした課題に対して、すべての宿泊施設がすべての機能を自社で抱える必要はありません。
宿泊施設は宿泊運営に集中し、飲食事業者は食事提供を担う。
地域内の企業がそれぞれの専門性を活かして役割を分担することで、地域の宿泊施設が事業を継続できる可能性が広がります。
今後reth株式会社では、複数の宿泊施設への食事提供や、地域の食事提供を支えるセントラルキッチン機能なども視野に入れています。
宿を残すために、宿がすべてをやらなくてもいい。
reth株式会社は、「食」という側面から、白馬村の宿泊文化を次世代へつなぐ新たな地域インフラの形を模索してまいります。
会社概要
村のHOTEL 信屋(株式会社 信屋)
創業:1951年
所在地:長野県北安曇郡白馬村5714-2
代表取締役:丸山賢人
客室数:26室
最大収容人数:60名
主な利用客:国内リピーター、香港・台湾を中心とした海外観光客、学生スポーツ合宿
reth株式会社
所在地:長野県北安曇郡白馬村北城12304
共同代表:田口 雄・村田 仁志
設立:2021年9月6日
事業内容:クラフトビール事業、飲食事業、宿泊事業、発酵PB事業
Webサイト:https://hakubacraft.jp
電話:050-3131-8001
メール:info@hakubacraft.jp
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70年以上続いた宿の厨房を地域企業が引き継ぐ。半年間で約11,300食を提供し、宿泊施設と飲食事業者の「泊食分離」を実践

村のHOTEL信屋 入口 両社運営メンバーで撮影(写真左から4名:reth 3名:信屋)
クラフトビール製造・飲食・宿泊事業を展開するreth株式会社(本社:長野県北安曇郡白馬村、共同代表:田口 雄・村田 仁志)は、2025年12月より、白馬村の1951年創業の宿泊施設「村のHOTEL 信屋」において、宿泊者向けの食事提供および外来客向け飲食営業を担う取り組みを開始しました。
本取り組みは、宿泊施設が食事提供を含むすべての機能を自社で抱えるのではなく、地域の飲食事業者が食事提供を担う「泊食分離」の実践です。
2025年12月から2026年5月までの6カ月間で、reth株式会社は約11,300食を提供し、すべての宿泊者の食事提供ならびに、約8,000人の外来客を受け入れました。背景にあるのは、白馬村をはじめとする観光地の宿泊施設が抱える、人手不足・高齢化・後継者不足という課題です。1951年創業の「村のHOTEL 信屋」では、70年以上にわたり宿泊施設側が担ってきた食事提供をreth株式会社が引き継ぎました。宿泊施設は宿泊運営に集中し、飲食事業者は食事提供を担う。reth株式会社は、今回の取り組みを通じて、地域の宿泊施設が事業を継続するための新たな分業モデルを実践しています。
観光客が増える一方、地域の宿泊施設では人手不足が深刻化
世界的なスノーリゾートとして知られる白馬村では、近年、国内外からの観光需要が拡大しています。
一方で、地域に長年根付いてきた小規模宿泊施設では、高齢化や後継者不足、人材確保難などの課題が深刻化しています。
宿泊施設にとって、食事提供は宿泊体験を構成する重要な要素である一方、仕込み・調理・配膳・食材調達・シフト管理など、多くの人手と運営負担を必要とする業務でもあります。特に豪雪地域である白馬では、冬季の買い出しや食材調達そのものが、高齢のスタッフにとって身体的な負担となるケースもあります。
そのため、宿泊施設では、
- 食事提供をやめる
- 宿泊と飲食をすべて自社で運営する
という二択を迫られるケースも少なくありません。
reth株式会社は、こうした課題に対し、「宿泊施設がすべてを自社で抱え込まない」という第三の選択肢を提案しています。
1951年創業の宿が、食事提供を地域企業に託す
「村のHOTEL 信屋」は、1951年創業、客室数26室、最大60名を収容する地域密着型の宿泊施設です。冬季は国内リピーターを中心に、香港・台湾など海外からの観光客を受け入れ、夏季には学生スポーツ合宿を中心に、長年にわたり地域の観光と宿泊を支えてきました。
今回の取り組みでは、reth株式会社が宿泊者向けの食事提供および飲食運営を担っています。
信屋にとって、これは単なる業務の外部委託ではありません。
70年以上にわたり自ら担ってきた食事提供を、地域の飲食事業者に託すという、宿泊施設の運営方法そのものを変える決断でした。
しかしその一方で、食事提供に関わる仕込み・調理・食材調達などの負担を軽減し、宿泊業務により集中できる環境を整えることで、宿泊施設を次の世代へつないでいく可能性が生まれています。
「信屋の食文化」を残しながら、食事提供の担い手を変える
今回の取り組みでreth株式会社が引き継いだのは、単なる食事提供の業務だけではありません。
信屋で自家生産される米や味噌、菜園で収穫された野菜などを食事に活用し、これまで提供されてきたメニューも引き継ぎながら運営しています。
信屋の食事提供を、別の場所で別の料理として置き換えるのではなく、地域の宿が長年培ってきた食の背景を残しながら、運営の担い手を変えることを目指しました。
これにより、宿泊者は従来から続く食事付きの宿泊体験を維持しながら、信屋側は仕込みや調理、食材調達などの飲食運営に関する負担を軽減することが可能となりました。
また、宿泊業務へより集中できることで、空室がある際に宿泊予約を受け入れやすくなるなど、宿泊施設としての運営面にも良い変化が生まれています。

信屋が所有する田んぼ。ここで収穫した米も食事に使用されている

信屋の自家菜園。採れた野菜は実際の料理に使用

reth側のアルバイトスタッフと信屋女将による、営業前の準備の様子
半年間で約11,300食を提供。構想ではなく、すでに実証段階へ
reth株式会社は、2025年12月から2026年5月までの6カ月間、信屋において宿泊者向け食事提供および外来客向け飲食営業を実施しました。
運営実績
- 提供食数:約11,300食
- 1日平均提供食数:約100食
- 外来客数:約8,000人
- 運営スタッフ:8名~
冬季期間中は宿泊者向けの食事提供に加え、外来客向けの居酒屋営業も実施しました。
メニューには、地域食材を活用した料理を中心に、観光目的のお客様が喜ばれる和食、自社醸造のクラフトビールや地酒なども提供しました。
また、グリーンシーズンにおいても、学生スポーツ合宿や団体利用などの宿泊需要に対応するため、宿泊者向けの食事提供を継続していきます。

学生スポーツ合宿の学生たちへの食事提供の様子

冬季期間中に実施した外来顧客向け居酒屋営業の様子
村のHOTEL 信屋 コメント
祖母の時代から70年以上使い続けてきた厨房から離れることには寂しさもありますが、自分たちだけでは続けることが難しくなってきていた中で、信屋で作っている米や味噌、野菜を使いながら、これまでの食事やメニューも受け継いでもらえたことをありがたく感じています。地元企業で、白馬の将来を真剣に考えるrethのメンバー達だったからこそ、手を取り合って大きな一歩を進めることができました。
高齢になり、特に冬場の買い出しや仕込みは大きな負担になっていましたし、宿泊業務に集中できるようになったことで、お客様を受け入れやすくなり、次の世代へ宿を引き継いでいく一つの可能性も見えてきたように感じています。
「宿を残すために、すべてを自前で抱えない」
reth株式会社は、今回の取り組みを単発的な業務委託にとどめず、白馬村における宿泊業の持続可能性を支える仕組みへと発展させていく構想を持っています。
観光需要が拡大する一方で、地域に根差して長年営業してきた小規模宿泊施設が、運営者の高齢化や人材不足によって事業継続の難しさに直面しています。
こうした課題に対して、すべての宿泊施設がすべての機能を自社で抱える必要はありません。
宿泊施設は宿泊運営に集中し、飲食事業者は食事提供を担う。
地域内の企業がそれぞれの専門性を活かして役割を分担することで、地域の宿泊施設が事業を継続できる可能性が広がります。
今後reth株式会社では、複数の宿泊施設への食事提供や、地域の食事提供を支えるセントラルキッチン機能なども視野に入れています。
宿を残すために、宿がすべてをやらなくてもいい。
reth株式会社は、「食」という側面から、白馬村の宿泊文化を次世代へつなぐ新たな地域インフラの形を模索してまいります。
会社概要
村のHOTEL 信屋(株式会社 信屋)
創業:1951年
所在地:長野県北安曇郡白馬村5714-2
代表取締役:丸山賢人
客室数:26室
最大収容人数:60名
主な利用客:国内リピーター、香港・台湾を中心とした海外観光客、学生スポーツ合宿
reth株式会社
所在地:長野県北安曇郡白馬村北城12304
共同代表:田口 雄・村田 仁志
設立:2021年9月6日
事業内容:クラフトビール事業、飲食事業、宿泊事業、発酵PB事業
Webサイト:https://hakubacraft.jp
電話:050-3131-8001
メール:info@hakubacraft.jp
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