コンテナホテルが勝浦に11月1日オープン 「HOTEL R9 The Yard 」初のメゾネットルーム登場

2025年10月22日(水) 配信

「HOTEL R9 The Yard 勝浦」外観

 デベロップ(岡村健史社長、千葉県市川市)は11月10日(金)、千葉県勝浦市にコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 勝浦」(千葉県勝浦市部原1928₋65)をオープンする。「HOTEL R9 The Yard(ホテルアールナインザヤード)」シリーズとしては全国で118店舗目となり、シリーズで初めての2階建て「メゾネットルーム」を2室設ける。

 県内では10店舗目となる同ホテルは、サーフィンで人気の部原海岸の目の前に出店する。JR外房線「勝浦駅」から車で約7分、国道128号沿いにあり、「勝浦海中公園」や「勝浦朝市」「遠見岬神社」「鵜原海水浴場」など人気の観光スポットは車で約10分圏内。隣地にコンビニエンスストア、徒歩圏内に飲食店もあるという。

メゾネットルーム2階からの眺望

 今回初めて展開する「メゾネットルーム」は2階建てとなり、各階横に3台のコンテナを連結させ広々とした客室を実現した。1階はリビング・ダイニングスペース、2階はベッドルームを備える。最大4人まで宿泊でき、家族やグループ旅行にも活用できる。いずれの客室も海に面しているため、窓からは勝浦の海の景色が楽しめる。

 ホテルの入口には、ハワイを拠点に活動するアーティストのスザンヌ・ジェネリック氏が同ホテルのために描き下ろした大型アートを展示。「海でつながる勝浦とハワイ」をテーマに、勝浦の海を基調に描いたオリジナル作品で、ホテル看板と一部客室にもスザンヌ氏の作品を取り入れた。

 また、同社は2021年に勝浦市と災害協定を締結しており、有事の際には同ホテルがレスキューホテルとして、避難所などの役割を担う。

 「HOTEL R9 The Yard 勝浦」の客室数は42室で、ダブルルームは1人6200円~、2人8700円~。ツインルームは1人6200円~、2人9700円~。メゾネットルームは1人2万7500円~、2人で4万6000円~、3人で5万6400円~、4人で6万3200円~となっている。予約は10月31日(金)の午後3時から開始する予定。

万博イタリア館の展示作品公開、25日から「天空のアトラス」展、大阪市立美術館

2025年10月22日(水) 配信

古代彫刻作品「ファルネーゼのアトラス」(万博イタリア館での展示)

 大阪市立美術館(大阪府大阪市)は10月25日(土)から2026年1月12日(月・祝)まで、大阪・関西万博のイタリア館で展示された一部作品を出展する特別展「天空のアトラス イタリア館の至宝」を開く。

 2026年に迎える日本とイタリアの国交160周年を記念し、万博のレガシー(遺産)を文化的に継承することを目的とする。

 同展で展示するのは、イタリア館のメイン展示の1つだった古代彫刻作品「ファルネーゼのアトラス」、レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「アトランティコ手稿」、ルネサンス期の画家ペルジーノの代表作「正義の旗」の3件4点。アトランティコ手稿は2点展示するが、万博で展示したものとは違うもので、日本初公開という。

 ファルネーゼのアトラスはナポリ国立考古学博物館所蔵で、古代ローマ時代の150年ごろに作られた石像。ギリシャ神話に登場する神「アトラス」が天球を支える姿を表現している。

 同展は同美術館ホームページから日時指定予約が必要。観覧料は大人1800円、高・大学生1500円、小・中学生500円。

 10月10日(金)には万博のイタリア館で記者発表会が開かれ、「2025大阪・関西万博」イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏は「多くの来場者を引き付けたイタリア館のように物語性を持って展示してもらえる機会です。レガシーをこのようなかたちで残すことができ喜んでいます」と話した。

 大阪市の横山英幸市長は「万博の成功に最も大きく力をいただいたのがイタリア館。大阪は万博が終わったあとが大事だと思っています。超一流のイタリア館の展示物が引き続き、大阪で展示されることを嬉しく思います」と述べた。

マリオ・ヴァッターニ氏(左から3人目)、横山英幸・大阪市長(同4人目)

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 韓国「日本観光新聞」 発行人 李 漢錫 氏

2025年10月22日(水) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

日本の観光産業を牽引

韓国「日本観光新聞」 発行人 李 漢錫 氏

 日本の観光産業の発展を牽引されてこられた旅行新聞の創刊50周年を心よりお祝い申し上げます。

 過去50年間、日本の旅行業界は大きな成長と共に同様の厳しい試練も多々あるなか、順調にはいかない長い期間をかけて、貴紙は創刊当時の理念と哲学を維持され旅行業界全般にかけた総合専門紙として、その使命を果たされながら、創刊50周年という偉業を成し遂げられました。

 日本観光新聞を発行する立場より、旅行新聞職員の皆様の努力と献身に深く感謝申し上げます。

 日本の観光産業は日々市場を拡大しています。隣国である韓国からも約882万人が訪れ、日本旅行の優れた価値と競争力を確認することができます。

 日本の観光業界を代表される旅行新聞を通じて、より魅力的な日本の観光産業が全世界に発信されながらインバウンド分野もおいても同様に主導いただけるようお願い申し上げます。

 記念碑的な、旅行新聞の創刊50周年を改めてお祝いいたします。

【第50回旅館100選】静岡県・伊豆下田相玉温泉 「里山の別邸 下田セントラルホテル」

2025年10月22日(水) 配信

庭園付露天風呂客室(一例)

清流が流れる豊かな自然に囲まれた、里山にたたずむ自家源泉の宿

 緑豊かな天城連山と満天に煌めく星、そして下田市内を流れる清流、稲生沢川のせせらぎ。そんな自然豊かな里山にたたずむのが「里山の別邸 下田セントラルホテル」だ。

里山風景の落ち着いたたたずまい

 湯量豊富で泉質が良いと評判の自家源泉は、pH9.4のアルカリ性単純温泉。里山風景が眺められる大浴場、露天風呂は開放感のあるスペース。

伊豆の下田「相玉温泉」があふれる大浴場「せせらぎの湯処」

 客室は、和室を基本に約100㎡の広さを誇る特別室、2タイプの露天風呂付客室が13室、そのほか和洋スイート、和モダン和室と滞在スタイルによってさまざまなタイプから選択できる。

露天風呂付客室(一例)

 提供される料理は、新鮮な海の幸と里の味覚が吟味された料理長自慢の和会席膳。四季折々の美味しい料理で、ゆったりとした時間を過ごしたい。

季節ごとに素材、器、調理法が変わる和会席膳(一例)

美しい里山づくりプロジェクト

 山間のホテルの立地を生かした取り組みを開始。隣の田畑に農園を造り、採れたて野菜を宿泊者に提供している。敷地内グラウンドの桜の回廊や、旅するチョウ「アサギマダラ」が飛来する「フジバカマ園」の拡大、星空観察など、滞在をより楽しめるよう整備を進めている。

交通:《車》東名高速道路 沼津ICから伊豆縦貫道、河津下田道路、414号を経由し下田方面へ80km、P50台(無料)
   《電車》伊豆急行線 伊豆急下田駅から送迎バスで20分(要予約)
チェックin15:00 out11:00
食事:《夕・朝食》部屋食(一部客室のみ)、レストラン 
部屋:全39室(庭園付露天風呂客室 特別室1室、庭園付露天風呂客室6室、露天風呂付客室7室、和洋スイート8室、和モダン和室15室、ツイン2室、全室禁煙)
風呂:せせらぎの湯処・大浴場、露天風呂
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:3万1,000円~7万6,000円

〒413-0711 静岡県下田市相玉133-1
☎0558(28)1126 フリーコール0120(211)266
https://www.shimoda-central-hotel.co.jp/
Wi-Fi:使用可

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2026年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

2026年、富士急に「サンエックスエリア(仮称)」開業 リラックマやすみっコなど人気キャラ集結

2025年10月21日(火) 配信

1日社長のリラックマも登場(左)、(その隣から本田さん、堀内常務、鈴木常務)

 富士急行(堀内光一郎社長、山梨県富士吉田市)が運営する富士急ハイランドに2026年、「サンエックスエリア(仮称)」が開業する。「リラックマ」「すみっコぐらし」など、サンエックス(千田洋史社長、東京都千代田区)が手掛ける人気キャラクターの世界観が楽しめるエリアで、同社が常設でテーマパーク内にエリア設置を行うのは今回が初めて。

 両社が10月21日に東京都内で開いた「サンエックスユニバース&富士急ハイランドサンエックス新エリア開業発表記者会見」で明かしたもので、幅広い世代がそれぞれのスタイルで楽しめる「新しい体験型テーマパーク」を目指す。

 新エリアのコンセプトは「キャラクター×癒し×遊園地=『カワイイ』の化学変化」で、「リラックマ」や「すみっコぐらし」たちがアトラクションになって登場する。アトラクションのほか、グッズや飲食メニュー、フォトスポットなど没入感あふれる空間を演出していく。常設エリアとして、周年イベントや新作、映画などとの連動企画を随時行い、飽きさせない工夫も意識する。

 富士急行の堀内基光常務は「これまで絶叫系やお化け屋敷など、『唯一無二』の体験を提供してきたが、より幅広い世代や国内外問わず愛される施設になるため、多様な楽しみ方を提案していく」と狙いを語った。サンエックスのキャラクターは小さい子供から大人の女性、またアジア圏を中心に海外でも人気が高いため、「新エリアはインバウンドのお客様にも喜んでもらえると確信している。近年、富士急ハイランドはカルチャーの発信拠点として進化を遂げており、集客力の向上がはかれる」と期待したうえで、「富士五湖エリア全体の経済効果を高めていきたい。もう一段上のステージを目指していく」と意気込んだ。

 新エリアの場所や広さ、アトラクション数など詳細は未発表。オープンまで随時情報を発表していくという。

 サンエックスの鈴木正人常務は現在、キャラクター事業には多くの事業者が参入するなか、老舗の同社は「1000を超えるキャラクターを生み出し、年間の売り上げは1000億円にのぼる。長く愛されているキャラクターがいることが強み」とした。同社のパーパス「ずっといっしょに」を紹介したうえで、「キャラクターと周りのすべての人と成長していきたい」と述べ、キャラクターのファンとのタッチポイントを増やし、関係性を高めていくための施策として、テーマパーク事業などを展開していくと紹介した。

 会見にはサンエックスのファンという俳優の本田望結さんも登場。とくに好きなキャラクターへの愛などを語り、会場を和ませた。

HIS、10億円規模の投資ファンド設立 観光関連の未上場企業に投資へ

2025年10月21日(火) 配信

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長、東京都港区)はこのほど、日本アジア投資(丸山俊CEO、東京都千代田区)とZUU Funders(冨田和成社長、東京都港区)と共同で「ONE-JAPAN 観光ファンド投資事業有限責任組合」を設立した。観光産業の持続的成長を後押しする。ファンド総額は10億円を目標としている。

 コロナ禍後の観光需要回復やインバウンド観光客の急増によって、観光産業が成長を続ける一方、慢性的な人手不足やオーバーツーリズムなどが課題となるなか、同観光ファンドは新たなテクノロジーや旅行者のニーズに対応した新サービスなどの開発に取り組む観光関連の国内未上場企業へ投資する。

新しい観光列車「赤い星」「青い星」登場 JR北海道、27年2月から

2025年10月21日(火) 配信

北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージ(赤い星)

 北海道旅客鉄道(JR北海道)に2027年から、新しい観光列車「赤い星」「青い星」が登場する。車両や運行体系、サービスなど、これまでにない観光列車を運行することで、沿線とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」の一環。両列車ともキハ143形を改造する。

 「赤い星」の外装は、北海道開拓使のシンボル「赤星」をイメージ。内装は木材をふんだんに使用し、ラグジュアリーな雰囲気を演出する。4両編成で1号車はボックスシートと自由に利用できるサロン。2号車はラウンジカー、3号車は半個室席。4号車はくつろぎを重視した畳敷きの個室とする。旅に彩りを添えるサービススタッフも同乗する。

 一方、「青い星」の外装は、運行予定の富良野線沿線のラベンダーや「青い池」をイメージ。内装は木材を使用した肘掛けやテーブルを設置した4人掛けボックス席になる。

 「赤い星」は27年2月、札幌―網走間にデビュー予定。乗車とランチがセットになったプラン(大人1人、3~4万円台)や乗車のみ(同、2~3万円台)で販売する。その後、釧路―知床斜里間での運転や、旅行会社主催の貸し切り運行などで活躍する。

 「青い星」は27年6月から、旭川―富良野間に登場する。丘の風景や十勝岳連峰などの見どころでは速度を落として運転するほか、特産品販売やイベントも実施する。乗車のみの利用で大人1人、5000円程度を予定。

洞爺湖温泉に40万球の電飾 イルミネーショントンネル 26年4月27日(月)まで

2025年10月21日(火) 配信

LEDで彩られたトンネル

 北海道・洞爺湖温泉街の中心部にある「にぎわい広場」で2026年4月27日(月)まで、写真映え抜群のライトアップイベント「洞爺湖イルミネーショントンネル」が開かれている。

 会場には40万球のLED電球を使用した全長70メートルのトンネルと、直径9メートルのドームが登場する。キラキラと美しい電飾が織りなす幻想的な雰囲気は、冬だけ楽しめる温泉街の名所だ。

 点灯期間は午後5時(3、4月は6時)~同10時まで。

【北海道】あかん遊久の里 鶴雅に新装開業 270平米の最高峰客室

2025年10月21日(火) 配信 

7階寝室

 北海道・阿寒湖温泉の「あかん遊久の里 鶴雅」はこのほど、別館「雅―MIYABI―」の最上級客室を全面改装し、阿寒湖の絶景とアイヌ文化が織りなす270平米の至高空間、「プレジデンシャルスイート 秋霜(しゅうそう)」としてオープンした。

 2フロアのメゾネット構造で、客室からは阿寒湖と雄阿寒岳を一望する。室内は木のぬくもりとアイヌデザインを生かした意匠が施され、釧路市出身の書家・加藤秋霜(かとう・しゅうそう)氏の書が空間に調和を与えている。

 7階にはリビング、ダイニング、ミニバー、寝室(ハリウッドツイン)を、8階には寝室(ツイン)、温泉展望浴室、プライベートサウナ、リラクゼーションルームを完備する。

【北海道】新サウナで極上体験を 緑の風リゾートきたゆざわ

2025年10月21日(火) 配信 

新しいサウナ「水筋」

 今年オープン10周年を迎えた北湯沢温泉の「緑の風リゾートきたゆざわ」は7月、大浴場のサウナをロウリュ可能な新しい空間へリニューアルした。

 リニューアルのコンセプトは「自然と調和するふたつのサウナが、“水”の美しさと向き合う時間を提供する」。サウナクリエイティブ集団TTNE(東京都港区)プロデュースのもと、自然と調和する「波紋」「水筋」という、2つのサウナが誕生した。監修はBGMにも及び、総合演出で心身のリラクゼーションを促す。

 「波紋」は、黒を基調とした静謐な空間で12秒ごとに灯る光が水面に広がる波紋のように時を刻む。水音に包まれながらセルフロウリュを楽しみ、深く静かに自分自身と向き合う瞑想的な体験を提供する。

 一方「水筋」は、無垢の木に包まれた柔らかな空間を、一筋の水が静かに巡る。銅管を伝って流れた水は光の水槽に溜まり、やがて部屋全体を包む熱へと変わるオートロウリュによって、視覚・聴覚・肌で“水の動き”を感じることができる。

 このほか、既設のクールサウナ室を刷新し、寝転びながら冷水でととのう内気浴空間も新設した。