東武トップツアーズと牧之原市が包括連携協定結ぶ

2018年7月6日(金) 配信

坂巻社長 (左) と 杉本市長

東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)は7月3日(火)、 静岡県牧之原市 (杉本基久雄市長)と、 地域の活性化と市民サービス向上のため、包括連携協定を締結した。同日、市役所で締結式を行った。

 同社は、東武グループをあげて地域が抱える社会課題を解決する「 地域支援及び地域活性化事業」に取り組んでいる。今回は「絆と元気が創る 幸せあふれ みんなが集う NEXT まきのはら」を将来都市像とし、 各プロジェクトに取り組んでいる牧之原市の取り組みをより強固にするため、包括連携協定を締結した。

 同市は、静岡県の中部地区の南に位置し、牧之原大茶園や日本有数の海水浴場である静波海岸とさがらサンビーチがあり、1年を通してにぎわう緑豊かな市。東名高速道路「相良牧之原IC」と「御前崎港」、富士山静岡空港と陸・海・空それぞれの玄関口を持ち、これらをつなぐ市内の地域高規格道路を有するなどさらなる発展が期待されている。

 □連携協定事項 について

(1) 人材育成に関すること

(2) シティプロモーションに関すること

(3) 地域ブランド及び観光の振興に関すること

(4) 地域産業の振興及び支援に関すること

(5) 健康の増進に関すること

(6) 災害対策に関すること

(7) 教育・文化の推進に関すること

(8) 環境の保全に関すること

(9) その他、地域活性化及び市民サービスの向上に関すること

エクスペディアグループが福岡市と観光振興協定結ぶ

2018年7月6日(金) 配信 

左からがマイケル・ダイクス氏、髙島宗一郎福岡市長

エクスペディア グループはこのほど、福岡市と観光振興連携協定を結んだ。日本の都市と協定を結ぶのが九州エリアは初で、17 年 9 月の京都との提携に続き2 度目となる。ラグビーワールドカップ 2019 の開催地である福岡市は、19 年に備えて外国人旅行者の受入整備を進めている。同グループは福岡市のアドバイザーとなり、外国人旅行者誘致のためのマーケティング活動と情報提供を行う。

 今回の協定締結で同市は、同グループが持つビッグデータや世界水準のノウハウを活用できるようになる。髙島宗一郎福岡市長は、「欧米豪からの旅行者の誘致や観光産業の発展に戦略的に取り組める。頼もしいパートナーを得られたことは、福岡市の観光振興、そして地域活性化につながると確信している」と強調した。

 最新調査によると、17 年 4 月~18 年3 月に福岡市を訪れた外国人旅行者数は前年同期比70% 増と大幅に増えている。韓国や香港、台湾などの近隣アジア諸国をはじめ、アメリカやシンガポールからも多くの旅行者が訪れているという。とくに増加率が顕著だったのはスペイン (1200% 増)と中国(180% 増)、オーストラリア(50% 増)。受入環境整備が急がれる。

 今後は、同グループが世界中で展開する複数ブランドのウェブサイトに設けた特設ページやバナーを通じ、福岡市のプロモーションを行う。サイト利用者には福岡市内の宿泊施設の販売促進していく。そのうえで、ご当地グルメや博多旧市街、伝統工芸品などを紹介する。対象市場はイギリス、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、スペインを予定。

 さらに福岡市の公式シティガイド「YOKANAVI.COM」に同グループが展開するブランドの1つ、Hotels.com を用いた宿泊施設の検索・予約機能を追加する。

 このほか、市内の宿泊施設らには外国人旅行者のビッグデータ、ノウハウなどについてセミナーを開く。観光ビジネスの起業家向けには、初期段階から販路の確保、運営・販促ノウハウなどに関するセミナーも開催する見通し。

 エクスペディアホールディングス株式会社代表取締役、ロッジング パートナー サービス日本・ミクロネシア地区統括本部長、マイケル・ダイクス氏は「今後、福岡市内の提携宿泊施設様に対し、オンラインを最大限に活用して、効果的に外国人旅行者を誘致するためのさまざまな方法を伝えていく」と語った。

聖地巡礼は自発性がカギ 予定調和に警鐘鳴らす

2018年7月6日(金) 配信

自身の聖地巡礼体験を語る松坂教授

跡見学園女子大学観光コミュニティ学部の松坂健教授は6月30日(土)の公開講座で「聖地巡礼」について語り、聖地巡礼に行政が関与することで生まれるファンとの温度差を危惧した。

 聖地巡礼ツーリズムを「文学や映画、テレビ、アニメのヒット作品に出てくる場所を実際に体験するツアー」と定義。「自分が親しんできた作品の背景を実際に訪れ、現場を踏むことで、最初に読んだり見たりしたときの感動を再認識することが原点」と語る。

 文学作品と観光地が結び付いた始発は、松本清張の「ゼロの焦点」と分析。一般的に聖地巡礼の習慣が定着したのは、2009年に公開された映画「サマーウォーズ」と言われていると紹介した。

 そのうえで、アニメや文学作品などの舞台を巡る聖地巡礼には、「自発性」が重要と解説。行政などが盛んに行っている聖地巡礼をまちおこしにつなげる動きに対しては、「公に整備されると予定調和になり、自分で発見する喜びがなくなってしまう」と警鐘を鳴らした。

自転車でポイント競う「シクログ」 神戸市で11月11日開催

2018年7月6日(金) 配信 

エントリー受付は11月5日まで

自転車オリエンテーリングイベント「CYCLOG(シクログ) in 神戸」が2018年11月11日(日)、兵庫県神戸市で開催される。スマートフォンを利用して市内に設定されたチェックポイントをめぐり、制限時間内に獲得した合計点を競う。

 「シクログ」は、アジアで初めて日本が開催する「ワールドマスターズゲームス2021関西」に向けて、地域活性化策などのアイデアを大学生が企画・提案する「インターカレッジコンペティション2017」で準優勝した神戸山手大学の企画。市内外からの参加者が、自転車とスマートフォンを利用して観光地を駆けめぐり、その魅力に直に触れてもらえるイベントで、関西での開催は初めて。

「CYCLOG in 神戸」とは

家族で参加できるクラスも用意

 自転車によるポイント獲得型オリエンテーリングイベント。神戸市内の観光スポットなどをチェックポイント(ログスポット)とし、それぞれに得点(ログポイント)が設定されている。参加者は、神戸市内に散りばめられたログスポットを自転車でめぐり、その写真を撮影してSNSに投稿することで、ログポイントを獲得。制限時間内における獲得ポイント数を競い合う。

食事でボーナスポイントが付与されるスポットも(写真はイメージ)

 ログポイントはスタート会場から遠くてまばらなほど高く、近くて密集しているほど低く設定されている。ログスポットをアプリで撮影し、事前登録したSNSに投稿してログポイントを獲得。食事や商品の購入でボーナスポイントが付与されるログスポットもある。参加者のSNS投稿によって宣伝効果や地元施設が利用され、地域への貢献につながっているのが最大の特徴。

 コースは決まっておらず、それぞれの体力や気分に合わせた楽しみ方ができる。近くのログスポットを数多く回って積み上げていくか、高得点狙いで遠くのログスポットを目指すかなど、戦略がゲームの行方を握る鍵となる。

<CYCLOG(シクログ)のポイント!>

 ・決まったコースがないので自由に回れる

 ・隠れた観光名所を知ることができる

 ・地元の方おすすめのグルメを堪能できる

 ・リアルタイムランキングでドキドキ・ワクワク!

 ・ポタリングしながらポイントGET!賞品がもらえる!

専用アプリで観光スポットやSNS投稿履歴、順位をリアルタイムで確認できる

大会概要

大会名:CYCLOG in 神戸(読み:シクログ イン こうべ)

開催日時:2018年11月11日(日) 午前9:00スタート予定

制限時間:4時間/6時間(午後3:00ゴール)

会場:みなとのもり公園(兵庫県神戸市)

主催:CYCLOG in 神戸実行委員会

実行委員長:井内善臣(神戸山手大学学長)

特別後援:関西ワールドマスターズゲーム2021組織委員会、スポーツコミッション関西

後援:株式会社みなと銀行、株式会社神戸新聞社、兵庫県、神戸市、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、一般財団法人 神戸観光局

企画運営:神戸山手大学

特別協力:株式会社Seabird

クラス/参加料金:

【エキスパートコース(6時間)】

 男性ソロクラス・女性ソロクラス 5,800円

 グループクラス(2〜5人) 1万800円

【ファンライドコース(4時間)】

 U18ソロクラス(中高生男女) 1千円

 U18グループクラス(中高生男女2~5人) 2千円

 男性ソロクラス・女性ソロクラス 3,800円

 グループクラス(2~5人) 6,800円

 ファミリークラス(4人まで) 5,800円

定員:なし

参加募集期間:2018年7月2日(月)午後6:00~11月5日(月)深夜12:00

エントリー:Team Do Sports、スポーツエントリー、ローソンDoスポーツ、RUNNET、Seabird SHOP

参加案内:応募時の登録メールアドレスに1週間~3日前ごろ配信

問い合わせ:CYCLOG in 神戸実行委員会事務局(株式会社Seabird内)

 TEL:03-6883-5845(平日10:00~午後4:00)

海外旅行人数は過去最高に JTBが夏休み旅行動向発表

2018年7月6日(金) 配信 

今夏の海外旅行人数は過去最高の予想(写真はイメージ)

JTBがこのほど発表した今年の夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向によると、海外旅行人数は前年比4・1%増の283万人と、12年の276万人を超え、過去最高となる見通し。とくにアジア方面は、近場の韓国、中国、台湾が人気で同5・5%増と好調。ハワイ島の火山噴火の影響が心配されるハワイも同5・0%増と堅調に推移している。

 ヨーロッパ方面は、東欧諸国やフランスの人気が高く、同2・5%増と予想。海外パック「ルックJTB」の予約状況によると、同社が今年度グローバルデスティネーションキャンペーンを展開しているオーストラリアも好調だ。出発日のピークは8月11日(土)、12日(日)。「ハワイやオセアニア、アジアなどの方面は出発日が分散し、旅行代金が比較的に安い7月末や、8月末の出発も目立つ」傾向にあるという。1人当たりの旅行平均費用は、同0・7%減の21万4500円とわずかに減少する見込みだ。

国内は自然と触れ合う旅行が人気

 一方、国内旅行人数は、ほぼ前年並みの7460万人。旅行の同行者は「家族連れ」が68・9%(同1・6㌽減)と最も多く、目的は「帰省、離れて住む家族と過ごす」(22・4%)がトップ。「温泉でゆっくりと過ごす」(11・9%)、「テーマパーク・レジャー施設」(10・8%)と続く。今夏は「海辺で保養、海水浴」(同1・8㌽増)、「ハイキング・登山・キャンプなど」(同1・6㌽増)など自然と触れ合う旅行への人気が高まっているようだ。利用宿泊施設(複数回答)は、ホテルが44・8%と最多。次いで旅館が23・5%。

 国内旅行先(複数回答)では、関東(19・8%)、東北(11・0%)、甲信越(11・0%)、近畿(10・8%)、中国・四国(9・9%)などが人気。1人当たりの旅行平均費用は、同1・2%減の3万4千円と、やや控えめとなっている。

小中学生の地域イノベーター育成を 「Glocal Design School」設立

2018年7月6日(金) 配信

子供たちによる店頭販売のようす

JTB(髙橋広行社長)とエムスクエア・ラボ(加藤百合子社長、静岡県菊川市)とアクトインディ(下元敬道社長、東京都品川区)は、3者共同で7月5日(木)に株式会社「Glocal Design School」を立ち上げた。小中学生を対象に、農業を通じて子供たちが地域や社会とつながり、地域の次世代イノベーターの育成を目指す。

 「Glocal Design School」の前身である「農学芸スクール事業Agri Arts&Science School」は、静岡県掛川市の受託事業として2016年からスタート。地域の小中学生が起業から会社経営を経験することができる地域部活動「ジュニアビレッジ」を運営してきた。

 第1号の「菊川ジュニアビレッジ」は、菊川市の主産業の茶業の活性化と、農業を通して地域の小中学生の人材育成に取り組む。ハーブの栽培やハーブティーの商品開発、販売開拓、活動資金確保や収支報告まで、子供たちが主体的に経営を行っている。

 「菊川ジュニアビレッジ」運営での経験やJTBの営業ネットワーク、エムスクエア・ラボの農業情報システム、アクトインディのインターネットサービスノウハウを生かして「Glocal Design School」の事業を推進する。異業種の連携で「ジュニアビレッジ」の拡大をはかる。今後は千葉県柏市や神奈川県横須賀市でのジュニアビレッジの展開を計画している。

 

菊川市でハーブを栽培

コスプレ姿のヒマワリも登場 成田ゆめ牧場「ひまわり迷路」

2018年7月6日(金) 配信 

第3会場コスプレひまわり

千葉県の観光牧場「成田ゆめ牧場」(秋葉秀威社長、千葉県成田市)は、2018年7月7日(土)から壮麗なヒマワリ畑を利用した「ひまわり迷路」を開催する。園内で会場を移動しながら楽しむイベントで、期間は8月下旬まで。

 今年初めての試みで最大の特徴は、8つの会場ごとに異なるテーマを設け、何度来ても楽しめる「ひまわり迷路」を提供する。夏の名物として定着してきた同迷路について、昨年開催時に入園者対象でアンケートを初めて実施。「難しい迷路をやってみたい」「コスプレで撮影したい」などの需要から、定番からの脱却という目的も含め、入園者の満足度向上を目指してリニューアルをはかった。

写真②第2会場は動物が登場

 ヒマワリの最盛期は約1週間だが、同牧場は過去最多の計8会場を設営し、播種時期をずらすことで開花時期もずらしている。8会場合計の期間総本数は約11万本、会場数とともに過去最多。今年は7月頭で猛暑のような暑い日が続いていたが、同牧場では一足も二足も早い真夏を視覚面でも体感できる。

 なお、会場内の4チェックポイントをまわると、牧場内で使用できるアイスの割引券がプレゼントされる。

「ひまわり迷路」概要

開催期間:8月下旬まで

品種:ハイブリッドサンフラワー(第6会場のみサンリッチオレンジ)

期間総本数:約11万本

参加料金:300円(牧場入場料別途)

時間:午前9:30~午後4:00

 ※荒天中止

 ※開催期間は予定。来場前に開花・開催状況の電話確認をお願いする。

全8会場にて開催:カッコ内は各会場のテーマ

第1会場(THEひまわり迷路)

 約2,500平方㍍、約1万2,500本 ☆7月7日より開催。15日まで予定

 これぞひまわり迷路というシンプルな迷路。

第2会場(出張ふれんZOO)

 約3千平方㍍、約1万5千本 ☆7月16日~23日開催見込み

 牧場にいるヤギやヒツジなどの動物がひまわり迷路へ出張し、ふれあいが楽しめる。

第3会場(コスプレ)

 約3,500平方㍍、約1万7,500本 ☆7月24日~30日開催見込み

 コスプレをテーマに、コスプレをしたひまわりや動物が登場予定。

第4会場(高難易度迷路)

 約3,500平方㍍、約1万7,500本 ☆7月31日~8月5日開催見込み

 利用客から難しい迷路の要望があり、大人でも迷ってしまう難易度の高い迷路。

第5会場(トロッコ)

 約2,500平方㍍、約1万2,500本 ☆8月6日~13日開催見込み

 トロッコ列車(1人500円)に乗りながら、ひまわり迷路外周を眺められる。

第6会場(トロッコ)

 約2,500平方㍍、約1万2,500本 ☆8月14日~21日開催見込み

 トロッコ列車(1人500円)に乗りながら、ひまわり迷路外周を眺められる。

第7会場(ハートのひまわり)

 約3,500平方㍍、約1万7,500本 ☆8月22日~28日開催見込み

 ハートの形に植えつけたヒマワリを複数個展示。

 迷路内に鐘つきのチャペルを設置し、結婚式風の写真撮影ができる。

第8会場(巨大迷路)

 約5,500平方㍍、約2万5千本 ☆8月29日~9月7日開催見込み

 第1会場を再度播種し、第8会場と連結して過去最大サイズの巨大迷路を作成。

問い合わせ先

成田ゆめ牧場

所在地:〒289-0111 千葉県成田市名木730

tel0476-96-1001

京都タワーが「僕のヒーローアカデミア」とのタイアップイベント開催

2018年7月6日(金) 配信

映画公式ビジュアル、タイアップイベント用コラボビジュアル
(C)2018「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE」製作委員会 (C)堀越耕平/集英社

京阪ホテルズ&リゾーツが運営する京都タワーで7月14日(土)から、「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」とのタイアップイベントが行われる。期間中、京都タワー塔体をキャラクターのイメージカラーにライトアップなど、さまざまな企画が行われる。

 京都タワーでは期間中、限定のコラボビジュアルデザインの入場券や、京都タワーとのコラボレーション限定グッズ、TVアニメグッズなどを販売。展望室に向かうエレベーター内や、展望室フロアでは「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターによる録り下ろしの案内アナウンスが流れ、展望室3階スカイラウンジ「空」-KUU-ではコラボメニューが味わえ、1品ご注文ごとに、オリジナルノベルティももらえる。

 また、京都タワービル2階では、同作品の劇中カットパネルやキャラクターのスタンディパネルを展示。そのほか、京都タワービル館内や、映画館、京都市営地下鉄の駅などでスタンプを集めると限定ノベルティグッズが貰えるスタンプラリーも開催する。各規格の詳細などは後日発表される。

京都の景観と京会席コースを楽しめる「レストランバス」、初の通年運行を開始

2018年7月6日(金) 配信 

レストランバスで京都を

WILLER(村瀨茂高代表、大阪府大阪市)は8月3日(金)から京都で、レストランバスの通年運行を始める。

 レストランバスは2階建てのオープントップバス。開放感ある2階席からは普段と異なる視点で街並みを眺め、1階で調理される料理を車内でゆったりと堪能できる。これまでは期間限定だったが、今回は京都の四季を感じてもらえるよう、初めて通年運行を実現した。メニューも一新し、風光明媚な景色のなか、京会席コースを楽しめる。立ち寄りスポットも設定し、嵐山などの観光地も見て回れる。

 今回は新たに「lunchコース」と「dinnerコース」2種類を用意。季節でお品書きが変わる。京料理・泉仙の総料理長を務めた峪氏が監修し、京都の四季を味わえる会席料理を提供する。

 各コースには観光ガイドが同行する。各種観光スポット案内のほか、立ち寄りポイントで、昼の嵐山やライトアップされた清水寺(※1)などの散策時間も盛り込んだ。「京都ならではの趣のある景色と、京野菜などを使用した和食料理で、京都だから感じることができる『おもてなし』」をテーマにする。

レストランバス車内のようす

 レストランバスには京都の景観に合わせて和テイストな外装をあしらった。入口は老舗料亭をモチーフにした石造り風で、各席には行燈を置いた。和をふんだんに取り入れた内装・外装は好評を博したという。

 座席はテーブルをはさんで対面式。テーブルはコップやボトル類の固定でき、運転中でも食事を取れるようにした。雨天や日差しの強い時は、開閉式ルーフで遮ることができる。乗客は25人。2人席が11脚、 1人席が3脚、テーブルが7卓となる。

 レストランバスのコンセプトは「絶景を楽しみながら地方の旬な食材を味わう」。各地域の魅力を伝えるため、新潟や北海道、沖縄などの観光地を期間限定で巡ってきた。

 京都では、同市が掲げる「『京の食文化』を楽しむ観光の推進」に貢献できると、18年1月から期間限定で試験的に走らせてきた。観光客が増えてバスが混み合い乗車できないといった問題を、解消する移動手段としての役割も担っている。

(※1)清水寺のライトアップは、時期によっては行っていない場合もある

コース詳細

 京都レストランバスlunchコースは、京都駅八条口正午出発で、所要約2時間30分ほど。料金(税込)は大人6800~8200円。料理は四季に合わせた先付、八寸、酢の物、御飯、汁物、香の物、水物の7品。予約時に飲み放題プランや、ボトルワインを申し込める。

 行程は、京都駅⇒川端通り⇒今出川通り⇒京都御苑⇒北野天満宮⇒嵐山(約30分自由散策)⇒ふしはら堤⇒四条通り⇒堀川通り⇒東本願寺⇒京都タワー⇒京都駅。

 京都レストランバスdinnerコースは、京都駅八条口午後6時出発で、所要2時間30分ほど。料金(税込)は、大人8600~1万500円。料理・ドリンクは四季に合わせた先付、八寸、煮物、椀物、酢の物、ご飯、汁物、香の物、水物の9品。予約時に飲み放題プランや、ボトルワインの申し込みできる。

 行程は、京都駅⇒東寺⇒西本願寺⇒堀川通り⇒二条城⇒白峯神宮⇒京都御苑⇒京都大学⇒平安神宮⇒大鳥居⇒知恩院⇒⇒八坂神社⇒三十三間堂⇒清水寺(約30分自由散策)⇒川端通り⇒京都市役所⇒東本願寺⇒京都タワー⇒京都駅

 運行日は、8月3日(金)。水金土日祝の週4日催行

※座席ごとに価格が異なる。予約時に座席表を見ながら座席指定可能

百年料亭ネットワーク推進議員連盟発足へ 細田博之会長「1つの日本文化として発展させる」

2018年7月5日(木) 配信 

左から3人目が大島氏、4人目が細田氏

 

自由民主党所属国会議員で構成する百年料亭ネットワーク推進議員連盟が7月5日(木)に、設立総会を開いた。

 細田博之衆議院議員ら計24人で発足。会長は発起人であり呼び掛け人でもある細田氏が務める。細田氏は「百年料亭はいずれも素晴らしく、大切な伝統がある。我われも1つの日本文化として発展させていきたい」とあいさつ。百年料亭を通じた地域活性化、観光振興をはかる考えだ。

 百年料亭ネットワーク(大島誠事務局長=百年料亭・宇喜世社長)は昨年3月に設立した。百年料亭は築年数と経営年数が100年以上で、今も経営が続く料亭。現在は全国19の百年料亭が参画する。登録有形文化財に登録済みの料亭も多く、和の食文化・建築物が今に残る。江戸後期から明治、大正、昭和時代にかけて、さまざまな偉人の物語が、百年料亭に語り継がれているという。

 昨年度には観光庁のテーマ別観光事業に採択され、国内外からの誘客に力を入れている。

 ただ100年以上が経つなかで、客足は遠のき、補修費が大きくのしかかる。16年からの2年で4軒もの百年料亭が廃業した。このうち1つは跡地が駐車場となっているという。日本では、個人の所有物が公的な支援を受けることは難しい。歴史ある建造物でも買い手がいなければ、解体せざるを得ないのが現状だ。

 大島事務局長は「建物の維持改修と、国内外の情報発信の支援をぜひお願いしたい」と述べ、「百年料亭を次の100年につなげたい。これが我われの想い。議員の先生方からうねりを起こし、全国で百年料亭の価値を認めてもらうための雰囲気を醸成していただきたい」と強調した。

 参加した議員は「貴重な文化的財産を残していくべき」「すぐにでもやらないといけない」「大変取り組みに期待している」など前向きな姿勢を示した。