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ネット環境の整備促進を、海外8空港を調査(観光庁)

2013年3月11日
編集部
第3回WGが開かれた
第3回WGが開かれた

 観光庁は2月25日、「第3回空港における訪日外国人旅行者へのサービスのあり方に関するWG」を開いた。海外8空港の調査報告をもとに、スムーズな旅客動線の確保や、インターネット環境の整備促進など、サービス向上を目指していく方針を示した。

 WGでは空港サービスの検討と、取り組み状況の把握のため、アジア4空港(仁川、シンガポール・チャンギ、香港、クアラルンプールLCCT)と、ヨーロッパ4空港(アムステルダム・スキポール、ミュンヘン、チューリッヒ、ロンドン・スタンステッド)の計8空港にインタビューを実施。各空港が考える評価が高いと想定するサービスは「出入国、乗継の迅速化」が最も多く回答された。一方で、「妊婦や障害者、子供連れの利用客向けサービスの充実」や「空港内イベント」などの回答もあった。香港空港では、香港の印象をより良くするため、イミグレーションやセキュリティー従事者に対し、セミナーやトレーニングを実施していることが報告された。

 インターネット環境については、Wi―Fi需要の高さから、アジアでは無料提供する空港が多く、ヨーロッパでは最初の一定時間のみ無料といった形態が大半を占めていた。言語対応については、アジアでは英語、韓国語、中国語、日本語の4カ国語、ヨーロッパでは英語と自国語の対応が多かった。アムステルダム・スキポール空港は、中国人向けの対応として、春節時などの大規模休暇には、案内員を増員。香港は、日本でも導入している(iPadを利用した)自動翻訳など先進的なICTを活用している。

 文化施設は、空港動線上で自国の文化を紹介する建物やスペースの設置が各空港で進んでいる。利用者の特性に応じたサービスは、国籍や宗教を問わずに利用できる礼拝・黙想室の設置が紹介された。

 日本の空港については、今後各空港で求められるサービスを、国際拠点・拠点以外・深夜早朝便就航・LCCの4種類に分けて整理。入国管理局など、入国時の手続きに関する関係省庁との協力も進め、訪日外国人旅行者の利便性向上を目指していく。

 また、成田国際空港(NAA)が2月7日に開設した訪日外国人向けポータルサイト「旅守り:TABIMORI―Travel Amulet―」も紹介された。同サイトは、日本を旅行する外国人に役立つ情報を集約しており、NAAへのアクセス情報、急病時の対話集、緊急時に取るべき行動、日本独特のルール・マナーなどが案内されている。委員からは「ジャパニーズ『ルール』という表記があるが、『エチケット』という表記に変えた方がいい。観光に来ている訪日客は、学ぶという意識は低く、『ルール』と表記されると敬遠される恐れがある。より身近な使い方ができるサイトにしてほしい」との意見も挙がった。

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