日本観光施設協会、新代表理事に井上喜昭氏(長瀞万寿庵)
2025年5月9日(金) 配信
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日本観光施設協会(幾世英夫代表理事、114会員)は5月8日(木)、東京都内で2025年度定時総会を開いた。幾世代表理事から体調不良を理由に任期途中での交代の申し出があったため、副会長の井上喜昭氏(長瀞万寿庵)が新会長に就任することを承認した。
井上新代表理事は「組織の改革」を最重点課題とし、会員拡大による組織力の強化や、行政との連携を深めながら発信力を高めていく方針だ。

幾世代表理事は冒頭、「4月13日から大阪・関西万博が開幕し、地域の魅力や日本のおもてなし文化を世界に発信するチャンス。観光業界全体の活性化に直結するものと確信している」と語った。
さらに代表理事を6年間務めたことへの謝辞を述べ、若い世代へと引き継がれる新体制に期待を滲ませた。
来賓の観光庁観光地域振興課の安部勝也課長は訪日外国人旅行者が拡大するなか、受入側の対応として、多言語化での情報発信やキャッシュレス化、洋式トイレの整備などの必要性を挙げたうえで、「安売りではなく、付加価値を与えた価値の高い商品づくりを」と話し、観光庁もさまざまな補助制度などで積極的に支援していく考えを示した。
主な事業計画では、今年を「改革初年度」と位置づけ、スピード感を持って改革を進めていくことを確認した。これに合わせて「これからの10年を考える委員会」を「観光研究委員会」へと名称を変更して、参加募集を積極的に呼び掛ける予定だ。
総会後にはワイ・マネジメント社長の井上裕羽也氏が「日本の観光の課題について」をテーマに講演。その後、懇親会を開いた。

新役員体制は次の各氏。
【代表理事(会長)】井上喜昭(長瀞万寿庵、埼玉県)
【業務執行理事副会長】津田佐兵衛(レストラン嵐山、京都府)▽佐々木健一(観光センター鳥居屋、広島県)
【業務執行専務理事】中村昭彦(水戸ドライブイン水戸インター店、茨城県)
【業務執行理事(元会長)】西山健司(西の屋グループ、岡山県)
【業務執行理事(前会長)】幾世英夫(橋立大丸本店、京都府)
【理事】飯盛尚子(飯盛分店、福島県)▽山野壮仁(信玄館、山梨県)▽高田直機(きじ亭、静岡県)▽馬場誉(一の橋天風、和歌山県)▽西村隆作(山のはちみつ屋、秋田県)▽浅田和久(浄蓮の滝観光センター、静岡県)▽羽藤裕子(中野うどん学校琴平校、香川県)▽小泉貴之(埼玉支部長/仕出しこいずみ)
【理事(会長補佐)】井上裕羽也(長瀞万寿庵イノウエ、埼玉県)
【監事】須藤文夫(中禅寺観光センター、栃木県)▽門田英裕(かつお船、高知県)。