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実用化された国産SAFが旅客便に初供給 関空発のJAL便が第1号に

2025年5月9日
編集部:飯塚 小牧

2025年5月9日(金) 配信

記念イベントのようす(左)と第1号となったJL891便

 国内の廃食用油を原料とした国産SAF活用に取り組む「Fry to Fly Project」を通して量産された国産SAFが5月1日(木)、初めて旅客便に供給された。第1号となったのは日本航空(JAL)が関西国際空港から上海へ運航したJL891便「JALミャクミャクJET」。同日はプロジェクトの事務局を務める日揮ホールディングスやJAL、関西エアポートなど関係者が参加し、記念イベントを実施した。

 今回供給したSAFは、コスモ石油と日揮ホールディングス、レボインターナショナルの3社が設立した、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYがコスモ石油堺製油所で製造したもの。同社は日本の事業者として初めて持続可能な製品の国際的な認証制度「ISCC CORSIA認証」を取得しており、環境価値が証明されたSAFだという。2025年度からコスモエネルギーグループを通じて航空各社に供給するもので、今回、旅客便への供給が実現したことで国産SAFのサプライチェーンが本格始動した。

 航空業界では、国際民間航空機関(ICAO)で国際線の航空機によるCO2排出量を2050年までに実質ゼロとする目標が掲げられている。同プロジェクトは、今後も航空業界の脱炭素化を加速するため、企業と自治体が連携を深めて廃食用油の収集と日本でのSAFの普及を推進し、持続可能な航空燃料の利用拡大を目指すとしている。

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