24年訪日クルーズ旅客数は143万8000人 ピークは17年の253万人(国交省港湾局)
2025年3月3日(月) 配信
国土交通省港湾局はこのほど、2024年(1~12月)訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)を発表した。これによると、訪日クルーズ客数は前年比約4倍の143万8000人(前年は35万6000人)と大幅に伸びた。
コロナ前のピーク17年の252万9000人と比べると、57%まで回復した。コロナ前には訪日クルーズ旅客数の8割を占めていた中国発クルーズは95万1000人。217万3000人を記録した17年比で44%にとどまり、回復が遅れている。
一方、日本発クルーズによる訪日クルーズ旅客数は、15万9000人と過去最高を記録した。
日本の港湾へのクルーズ船寄港回数は、同約1・3倍の2479回と、コロナ前のピーク(18年)の約85%まで回復。このうち、外国クルーズ船は1923回、日本クルーズ船は556回。
港湾別では、①博多港(204回)②那覇港(175回)③長崎港(160回)④横浜港(147回)⑤石垣港(120回)――の順。
外国クルーズ船が寄港する港湾数は前年と変わらず97港だった。
23年3月31日に閣議決定された観光立国推進基本計画では、クルーズ再興に向けた25年の目標として、①訪日クルーズ旅客250万人②外国クルーズ船の寄港回数2000回③外国クルーズ船が寄港する港湾数100港――を掲げている。
港湾局は、「訪日クルーズの本格回復や、持続可能なクルーズ振興に向けた取り組みを進めていく」考えだ。