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東美濃の中山道旅を発信 岐阜県が同エリアの魅力を神田明神で紹介

2025年2月7日
編集部:飯塚 小牧

2025年2月7日(金) 配信

北村和弘課長

 岐阜県と東美濃歴史街道協議会は2月5日(水)、連携を結んでいる神田明神(東京都千代田区)で「東美濃“中山道旅”魅力発信 メディア交流会」を開いた。東美濃エリアは外国人観光客が増加しており、今後交通アクセスが向上することなどから、今回は「東美濃中山道」に焦点を当て、同地域の文化や食の魅力などを紹介した。

 東美濃エリアは岐阜県の東南に位置する6市1町で構成する。2034年以降、リニア中央新幹線が開通すると、東京・品川から乗り換えなしで約40分で接続可能になるほか、今秋は中央自動車道の神坂スマートICの開通が予定されており、アクセスが向上する。

 また、近年は中山道の馬籠宿から妻籠宿を中心に「サムライロード」として、外国人観光客が増加している。岐阜県観光資源活用課の北村和弘課長によると、インバウンド客から「昔の日本がある」と人気で、日数を掛けてハイキングをする外国人も多く見受けられるという。

 シーズンにはツアーが乱立し、オーバーツーリズムになることもあるというが、北村課長は「スポットに集中しているので、より広く周囲に拡散できればインバウンドの恩恵やさまざまな波及効果も期待できるのではないか」と展望する。

 同エリアの中山道は開発や観光地化されず、当時の姿で保護されている箇所が多い。険しい木曽街道の手前に位置し、人々が滞留する宿場町として、和菓子をはじめとする食文化や商業も栄えた。同地は国内シェアの半数を占める陶磁器の産地で、同地域で生産された焼き物の総称である「美濃焼」の陶芸体験や、地酒の利き酒体験など、観光素材も豊富にそろう。

ベン・ウェラー氏

 情報交換会では、米国出身のフリージャーナリスト、ベン・ウェラー氏が外国人目線でこうした東美濃の魅力について語った。ウェラー氏は自身の旅のようすを紹介したうえで、「タイムスリップしたような体験ができる。これが日本の観光の未来のモデルとなることを望んでいる」と期待。「中山道の美濃エリアを歩く旅は文化や工芸、食、おもてなしとすべてが体験」とし、「人々こそ宝で、この地域に命を吹き込む。地元の人との真の交流が、同エリアの大きな強み」と絶賛した。

五平餅「あまから」の西尾大介代表が実演

 会ではこうした魅力を食で伝えようと、特産の「五平餅」や「栗菓子」「地酒」などを用意。五平餅は同エリアだけで120店舗もの販売店舗があり、各店舗ごとに団子型やわらじ型などカタチがさまざまなほか、タレもベースが味噌か醤油か、クルミやゴマ、落花生を使用するかなど個性に富んでいるという。当日は恵那市の老舗店「あまから」が訪れ、その場で焼き立てを振舞った。

 栗菓子は中津川市の各店舗で販売している多様な商品をそろえ、なかでも干し柿に各店こだわりの栗きんとんを包んだ季節限定の栗菓子が多く並んだ。

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