関西の人と心の距離を縮めたい 姫路セントラルパークが特別ページ公開

2019年5月7日(火) 配信

時間を間違えるとサイトが小さくなる

 ジャパンパーク&リゾーが運営する動物園や遊園地、プールなどを備えるサファリリゾート「姫路セントラルパーク」はこのほど、大阪~姫路の距離を間違えると表示が小さくなる特別ページをサイト内に公開した。大阪から車で55分の距離に立地しているにもかかわらず、多くの人に3時間かかる場所と思われていることから、関西の人と心の距離を縮めたいという想いを込めた。

 今回のサイト作成は、過去に同園が行った意識調査の結果を反映している。同調査によると「大阪から姫路セントラルパークまでの時間イメージ」を50%の人が3時間と回答。一方で、大阪から実際には姫路より遠い和歌山県の方が近いと思われている。また、46%の人が同園に「何があるか知らない」と答えている。

 同園はこれらの結果を踏まえ、特別ページを作製。サイトを開くと、突然トップ画面に「大阪 – 姫路セントラルパークは   分だと思う。」というクイズが表示され、実際にかかる時間よりも長い時間を入力してしまうと、画面が切り替わり、間違えた時間に応じてサイトが小さくなる。さらに、切り替わった画面では「あなたの中では、 姫センはそんなに遠い存在なのですね……お願いです、 もう一度入力しなおしてみてください。」というメッセージが表示され、実際の時間を知ってもらうとともに、心の距離を縮めようと試みている。

下部ホテル 南山梨地区で初めての期間限定グランピング提供

2019年5月7日(火) 配信

下部ホテル足湯

 山梨県南巨摩郡で旅館業を営む「下部ホテル」(矢崎道紀社長)は2019年6月1日(土)から期間限定で、南山梨エリアで初めて1日1組限定のグランピング宿泊体験の提供を始める。

老舗旅館が送り出す、「和×グランピング」での新しい宿泊体験

 武田信玄公隠し湯の里として、名湯100選にも選出されている山梨県の下部温泉。里山の風情や松林の佇まい、清流の瀬音の中で、創業90年の歴史を誇る下部ホテルが、新たな宿泊体験として「和」と「グランピング」を組み合わせた1日1組限定、グランピングテントでの宿泊体験を2019年6~10月の期間限定で売り出す。

山梨の「自然」「料理」「温泉」を詰め込んだ、快適なグランピング体験

夕食イメージ

☆ポイント1☆

日本初?「和モダン×グランピング」がテーマのおしゃれなグランピングテントでの宿泊

・ベルテントをくぐると、全くの別空間のようなシンプルな和モダンテイスト客室を用意。

・間接照明の柔らかい灯りがテント内を充たし、夜のシーンをお洒落に。

・テント中央には生木を、枝にはランタンや装飾品を設置し、グランピングらしさも。

☆ポイント2☆

通常のキャンプでは味わえない、「地元の食材をふんだんに使った料理長の和会席」で愉しむ贅沢な食事

・地元山梨の季節の食材である、川魚やジビエを使った創作コース和会席を提供

 戸川渓谷の川魚や旬の採れたて野菜や果物など、山梨の自然が生み出す色彩豊かな食事を愉しめる。

☆ポイント3☆

旅館だからこそ提供できるグランピングの形!「美肌温泉」×「グランピング」で疲れ知らずの自然体験を

・戦国武将、武田信玄公ゆかりの下部温泉郷は2千年の歴史を刻む、隠し湯の里。

・1万坪にも及ぶ自然林の中に佇む同館の湯は、庭園内より湧出する硫黄泉と、引き湯の下部奥の湯高温源泉。

 泉質の異なる「2種類の源泉」を、7つの露天風呂を含む大浴場など「十二の湯舟」で堪能できる。

☆ポイント4☆

山梨の自然を体感する体験コンテンツで、自然と一体になる1日を

・グランピング宿泊者限定の体験イベントも充実。

 山梨の澄んだ空気だからこそ見られる満天の「星空ツアー」

 新鮮な川魚を自らつかみ取り!期間限定で開催される「川魚のつかみ取り」

 地元の食材をふんだんに使用!「里山創作会席」

 これぞ山梨!「信玄出陣太鼓ショー」

 気分はいつでもお正月?「餅つき大会」

 里山の幸を堪能!!「モーニングビュッフェ」

 アクティブ派も大満足「本流堂ラフティング」※オプション

 ホタル観賞ツアー※6月限定

・そのほか、贅沢な自然の中での宿泊体験を彩る体験コンテンツを用意

予約詳細

予約受付期間:2019年6月1日(土)~10月20日(日)

予約価格:宿泊費4万円~/基

 +体験参加料1万円/人(小学生8千円、幼児3千円)

 *宿泊費に含まれるもの

  グランピングテント宿泊費+貸切半露天付き別棟「歌舞伎の間※」の利用費

 *参加料に含まれるもの

  里山創作和会席(夕食)/里山和食モーニングビュッフェ/

  星空ツアー/川魚つかみ取り(期間限定)/信玄出陣太鼓ショー/

  餅つき大会/ホタル観賞ツアー(期間限定)

 *グランピングテント定員

  最大4人(それ以上の利用人数での利用を希望する際は要問い合わせ)

※4人以上の利用の場合、別棟「歌舞伎の間」での宿泊となる。(最大8人様まで)

予約/詳細の確認はこちらから

特設ページ:

「全日本まくら投げ大会」静岡県伊東市で開催

2019年5月7日(火) 配信

まくら投げ大会

 静岡県伊東市(小野達也市長)は、5月25日(土)、26日(日)に伊東市民体育センターで「静岡DC特別企画 全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉」を開く。同大会は、JRグループ旅客6社と静岡県が共同で実施する「静岡デスティネーションキャンペーン(静岡DC)」の事業の一環として行われる。

 「まくら投げ大会」とは、誰もが知っている「修学旅行の夜のまくら投げ」に厳密なルールを設けた「スポーツまくら投げ」となり、高度な戦略性もある。ポジションや戦略次第で、初心者も経験者も、男性も女性も隔てなく楽しめるイベントなので幅広く応募できる。スポーツさながらのスリルを味わえる一方で、畳のフィールドや浴衣のユニフォームが醸す和やかな雰囲気も「まくら投げ大会」が支持される魅力の1つとなっている。

ルール

 1チーム8人で、リーダーの「大将」、掛け布団でガードする「リベロ」、相手を就寝に追いやる「アタッカー」、自陣に枕を運び入れる「サポーター」という4つのポジションに分かれる。枕を投げ合い、より多くの相手選手に枕を当てて就寝させるか、相手「大将」を就寝させたチームの勝利となる。

開催概要

イベント名:静岡DC特別企画 全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉

開催日時:令和元年5月25日(土)、26日(日)

開催場所:伊東市民体育センター(静岡県伊東市玖須美元和田716-115)

募集チーム数:32チーム(1チーム8~10人)

参加費:5千円(傷害保険料含)

申し込み:〒414-8555 静岡県伊東市大原町2-1-1 伊東市観光課 5月17日(金)正午必着 参加申込書、誓約書、参加承諾書(18歳未満のみ)を持参または郵送

【参加チーム募集!!】静岡DC特別企画 全日本まくら投げ大会 in 伊東温泉 | 伊東市
http://www.city.ito.shizuoka.jp/kankou/html/event/20130225174159.html
国際観光温泉文化都市「伊東市」のホームページです。

近兼氏が回顧録出版「夢の実現に向かってこんぴらさんと共に歩んだ旅館業人生」

2019年5月6日(月) 配信

旅館業人生をつづった

歌舞伎誘致や旅館業振り返る

 香川県・琴平町のこんぴら温泉郷にある琴平グランドホテルの近兼孝休会長がこのほど、自身の半生をまとめた回顧録「夢の実現に向かってこんぴらさんと共に歩んだ旅館業人生―四国こんぴら歌舞伎大芝居35周年に思う―」を出版した。

 同会長は、同町の国指定重要文化財「旧金毘羅大芝居(通称・金丸座)」で毎春行われる「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を1985年の第1回から35回を迎えた現在にいたるまで、受け入れの中心的な役割を果たし、歌舞伎の開催を支え続けている。

 また、同町観光協会会長、こんぴら温泉旅館ホテル協同組合理事長をそれぞれ20年以上務める一方、日本旅館協会会長など全国組織の要職も務め、旅館業界・観光業界の発展に尽力した。

 回顧録は、「こんぴらさんのお膝元で旅館をしたい」との夢を実現させる過程を描く。両親が経営していた料理仕出し屋を高校卒業直後に引き継ぎ、さまざまな壁にぶつかりながらも並はずれた実行力で、「琴平グランドホテル桜の抄」「湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭」「琴平リバーサイドホテル」の3ホテルを実現。苦難の末に成功した温泉掘削、活躍のステージを全国に広げていく過程など、その激動の人生は多くの示唆に富む。

 また、「観光と文化は表裏一体である」との信念のもと35年間にわたり精力を注いだ「四国こんぴら歌舞伎大芝居」については、多くの役者との交友録やエピソードを収録する。

 4月3日には紅梅亭で出版記念祝賀会(発起人代表=琴陵容世・金刀比羅宮宮司)が開かれ、琴陵宮司をはじめ、浜田恵造香川県知事、半井真司JR四国社長、大谷雅実四国運輸局長ら多くの来賓が駆け付けた。

 近兼会長は「直球を投げてきた人生。歌舞伎は35回の歴史でさまざまなエピソードがある。今日、皆様を迎えられたことは大きな幸せ。引き続き、ご指導いただきたい」と謝辞を述べた。

 浜田知事は「地域のにぎわいづくり、観光産業の活性化に大きく寄与された。さぬきの春を彩る一大風物詩に定着したこんぴら歌舞伎の復活に大きく貢献されたことは言うまでもない。近兼さんの経営手腕や情熱に敬意を表したい」と祝辞を述べた。

7月7日、新「横浜アンパンマンこどもミュージアム」が開業

2019年5月5日(日) 配信

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

 ACM(大澤雅彦社長、東京都港区)が横浜市西区みなとみらいで運営する、横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールは、7 月7 日(日)に現施設より横浜駅に近い場所に移転し、「横浜アンパンマンこどもミュージアム」としてオープンする。全天候型屋内施設として、新しく生まれ変わる。

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

 同施設は、現施設以上にアンパンマンの世界を細部まで再現した有料エリアのミュージアム(2 階・3 階)のほか、アンパンマンのグッズやサービス、フードが楽しめる無料エリアのショップ&フード・レストラン(1 階)、地下駐車場(B1 階)で構成する。正面エントランスには、約4㍍の大きなアンパンマンの立像を、施設のシンボルとして設置する。「いっしょにわらうと、いっぱいたのしい。」をコンセプトに、アンパンマンと仲間たちのショーやイベントなどのソフト面もより参加・体験型の内容になり、大きく進化。ショーだけではなく、ミュージアムの中ではいつでもアンパンマンや仲間たちと一緒に楽しむことができるという。1 階のひろばでは、約6㍍の吹き抜け空間を生かした、バルーンによるダイナミックなショーを初導入する。

 なお、現施設は全国5 カ所で展開する「アンパンマンこどもミュージアム」の第1 号施設として、2007 年4 月20 日に誕生。本年12 年目を迎え、5 月26 日(日)に閉館する。

ミュージアム

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

 有料の3階ミュージアムはアンパンマンの世界を細部まで再現。アンパンマンの生まれた「パンこうじょう」を中心に、人工芝の広がる「ひろば」では、自由に駆け回って遊べるほか、アンパンマンたちが登場するメインステージや各種イベントを毎日行う。くじらのクータンがいる海や砂浜をイメージした「わんぱくランド」では、エアー遊具やネット遊具でアクティブに遊べる。アニメに登場するアンパンマンの街を再現した「みんなのまち」では、家の中を覗いてみたり、ごっこ遊びができる。

 さらに、今回新設する「わいわいパーク」は参加・体験型のイベントやワークショップの実施を予定。屋外スペースには各ミュージアムで人気の「ボールパーク」を現施設よりも広いスペースで展開する。

ショップ&フード・レストラン

 入場無料の1階のショップ&フード・レストランは、約6㍍の吹き抜け天井のある開放的なひろばと、アンパンマンのオリジナルグッズやサービス・フードを提供する全14店舗が立ち並び、にぎわいのあるフロア。同施設限定の商品やオープン限定商品、メニューも登場する予定だ。また、トイレやオムツ替え、離乳食スペースなどを1カ所に集約した「ファミリーステーション」を施設中央に配した。

 このほか、1階ひろばでは吹き抜け天井を生かし、アンパンマンごうとばいきんまんのメカ・だだんだんが登場する、バルーンショーを開催する。

施設概要

名称:横浜アンパンマンこどもミュージアム

開業日:2019年7月7日(日)

住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい6-2

営業時間:ミュージアム 午前10時~午後5時(最終入館午後4時)、ショップ&フード・レストラン 午前10時~午後6時

入場料:2200円(税込)※1歳以上一律

敷地面積:5650平方㍍(1709坪)

建築規模:地上3階、地下1階……3階ミュージアム(有料エリア)、2階ミュージアム入口/チケット売り場、1階ショップ&フード・レストラン(店舗数14店舗)、B1階駐車場(120台収容)

建築主:日本テレビ音楽

運営:ACM

【津南・スカイランタンツアー】広域連携で相乗効果1泊2日の着地型バスツアー 森宮交通

2019年5月5日(日) 配信

2千個のスカイランタンが夜空を埋め尽くした

 森宮交通(山岸博之社長、長野県・栄村)が企画・実施した着地型旅行商品「第43回津南雪まつり公式ツアー・スカイランタンバスツアー」が、3月9、10日の1泊2日で実施された。今回取材で同行したツアーは「飯山駅発着渋温泉1泊2日バスの旅」でスカイランタンの打上げのほかに、渋温泉の旅館に宿泊。翌日に地獄谷野猿公苑でスノーモンキーを見学するというもの。広域連携で津南町だけで終わらず、周辺エリアにも観光することで相乗効果が期待できる。前回よりもさらに進化した企画内容となっていた。

【古沢 克昌】

 ツアー1日目は午前11時に飯山駅集合。大型バスで戸狩温泉「お宿本屋敷」に移動した。同宿では地元食材をふんだんに使った郷土料理の昼食をいただく。一例を挙げると、こだわり玄米の甘酒や飯山ブランド「みゆきポーク」と飯山茸たっぷり鍋、いもなますなど。

 とにかく大満足の昼食だった。食後にはスカイランタンの絵付け体験も実施。2人1組で思い思いのイラストやメッセージをランタンに描いた。

ランタン絵付け体験

 午後からは津南雪まつり大割野特設会場へ移動し、約1時間30分の自由見学。普段はほとんど人通りのない商店街にこの日だけは行列ができるほどのにぎわいがあった。会場周辺の「苗場酒造」では酒蔵祭りも開催中で、利き酒5種(無濾過生原酒飲み比べ500円)や甘酒・酒粕販売、輪投げチャレンジなどが行われていた。

 特設会場の大型かまくら前では「ゆきんこコスプレ」での記念撮影が大人気だった。来年は「ゆきんこの数を増やして、商店街をゆきんこ姿でいっぱいにしたい」と計画しているそうだ。

 夕刻になると雪まつりメイン会場の「ニュー・グリーンピア津南」に移動。スカイランタンの打上げ時間までは会場内で披露されるどんど焼きの伝統行事「どうろく神」などを見学。途中、露店市で軽食を購入したが、残念だったのは販売されていた軽食が地元とは関係のない食材ばかりだったこと。せっかくの旅先での食の楽しみが半減してしまった。県外客が多く集まる会場では、できる限り地元食材を多く採用した郷土色豊かなメニューをそろえてもらいたかった。

 午後7時を過ぎると個人客のスカイランタン引換が開始となり、会場内が熱気を帯びてくる。最初のスカイランタンは地元小学校の6年生が打ち上げる。きっと一生の思い出になることだろう。続いてメインのスカイランタン2千個が順次打ち上げられ、満天の夜空が星の数ほどもあるスカイランタンで埋め尽くされる。圧巻である。ツアー参加者はこれが観たくて遠方から足を運んできたといっても過言ではない。津南雪まつりのフィナーレは雪上花火が彩る。スカイランタンに合わせて打上げ花火が競演した。

 午後8時30分にはニュー・グリーンピア津南の駐車場を出発し、宿泊地の渋温泉へと向かった。バス車内で津南産の食材を使った「雪灯弁当」が配布された。ミシュラン2つ星、六本木の「リューズ」オーナーシェフである飯塚隆太シェフ(新潟県十日町市出身)がレシピを提供した特製弁当だ。飯塚シェフはグッドデザイン賞を受賞した、えちごトキめきリゾート雪月花の車内弁当も監修している。

津南産の食材を使った「雪灯弁当」

 雪灯弁当の中身はリューズのクロケット、エスカベッシュのほか、地元名産の妻有ポーク焼売、津南産切り干し大根煮、胡桃入り太巻、津南産きりざい入りポテトサラダ、舞茸天と山芋の短冊揚げ、雪室人参サラダ、県産かきのもとと雪国うるいの和え物などがぎっしりと詰まっている。

 また、弁当には地元の越後杉を活用した天然箸がセット。軽く持ちやすいのでさまざまな年代の人におすすめ。杉の良い香りがして、洗って繰り返し利用ができる持ち帰り必須の越後杉箸だ。

 車内での食事も済み、しばらくすると長野県・山ノ内町の渋温泉に到着。夜の温泉街の雰囲気がとても素晴らしい。この日は2軒の温泉旅館に分宿となった。

 2日目は早めに起床して外湯めぐりなどを楽しみながら、ゆっくり温泉街を散策。朝食後に地獄谷野猿公苑へ出発した。スノーモンキー人気で冬のこの時期は外国人ばかりが目立つのだが、この日はスカイランタンツアーの大型バスが何台も連なって上林温泉の駐車場に集まったので、珍しく日本人観光客の多い1日となった。上林温泉から地獄谷野猿公苑入口まで、行列になって山道を歩いたのは初めての経験だった。

 スノーモンキーを見学したあとは再び渋温泉へ戻り、宿泊した旅館で昼食をとった。帰りは飯山駅まで送迎してもらい、現地解散となった。

地獄谷野猿公苑入口

* * *

 今回のスカイランタンツアーを終えて、主催者である森宮交通の山岸社長は「スカイランタンは8年前の長野県北部地震からの復興を願い始まり、現在は県外から多くの観光客が集まるようになった。今回はとくに食の良さをアピールするため、ツアー時に食事提供する地元の旅館や飲食店関係者に集まってもらい、おもてなし意見交換会を開いた。その結果、昼食の評価が著しく向上し、ツアー参加者からも好評でした」と話す。

 「ツアーは2県にまたがるため、広域観光連携を民間主導で行った。スカイランタンだけで終わらず四季を通して新潟県と長野県の奥信越エリアを売っていきたい。地元に観光客を増やすことで将来的には移住定住にもつなげていきたい」(山岸社長)と熱く語った。

安心して訪日旅行を 情報提供体制を強固に 観光庁、JNTO 

2019年5月4日(土) 配信

Safety tipsのサービスをほかのアプリでも共有できるように

 観光庁は関係省庁・機関と手を組み、災害などの非常時でも外国人旅行者が安心して旅行できるよう対策を進めている。このほど、日本政府観光局(JNTO)のコールセンターの自動音声案内機能やチャットボット機能などを整備した。JNTOアプリとSafety tipsアプリの機能も統合。非常時なども含め、JNTOの情報提供体制を強固にした。

 自動音声案内は日・英・中・韓の4言語、チャットボット機能は英・中・韓の3言語。コールセンターは24時間365日体制で、機能の拡充と合わせ非常時の問い合わせ集中に対応する考え。

 Safety tipsは、緊急地震速報や津波警報、気象特別警報などをプッシュ型で通知できる外国人旅行者向けアプリだ。観光庁が監修している。

 今回は避難場所の取得機能などを付け、非常時のガイダンス機能の強化をはかった。災害発生時にはプッシュ通知で自動的に情報を発信する。

 なお、観光庁はアプリ制作会社の協力を得て、Safety tipsのサービスをほかのアプリでも共有できるようにした。Safety tips APIを利用すれば、事業者が持つアプリに災害時情報を5言語(英語・簡体字/繁体字・韓国語・日本語)で配信できるようになる。一から仕組みを構築する必要がないため、事業者の負担をなくしつつ、災害情報を提供できるようになる。

 昨年の災害時には情報提供が不十分だったとの指摘を受け、対策案をまとめて取り組んできた。同庁は「これらの周知に努め、引き続き提供される情報内容の充実化などをはかる」と述べた。

 今後はJNTOの認定外国人観光案内所や海外事務所を活用し、総合的な情報提供を行う見通し。

旅行者の9割満足 観光庁、音声翻訳技術を初調査

2019年5月3日(金) 配信

観光庁はさらなる導入を促す

 観光庁はこのほど、多言語コミュニケーションの課題に対する全国規模の調査を初めて行った。総務省所管の情報通信研究機構(NICT)が開発した多言語音声翻訳技術の効果を検証した。全国50地域の観光関連施設500軒と、外国人旅行者270人を対象とした。これによると、施設と旅行者の約9割が「満足度が高まる」と答えた。観光庁は同技術の周知に努めて、さらなる導入を促していく方向だ。

 同庁の受入環境アンケートで、旅行中困ったことは「施設などのスタッフとコミュニケーション」が3年連続で最多だった。この課題を踏まえ、解決に有効なツールとして、VoiceTra(ボイストラ)に代表される同技術の検証を行った。

 同技術を活用した民間のアプリには、凸版印刷の「ボイスビズ」や、フィートの「どこでも翻訳」などがある。機器には、ログバーの「illi インバウンド」、ソースネクストの「POCKETALK®W」などが販売されている。

 観光関連施設の調査結果をみると、全体の86%が「外国人旅行者への対応がしやすくなった」と答え、満足度も89%だった。

 外国人旅行者では、全体の95%が「コミュニケーションが成立する」「利用が拡大することで訪日時の満足度が向上する」と回答した。

 一方、外国人旅行者のニーズとして「専門用語の追加」「長文での翻訳対応」「認識精度向上」「カメラ読み取りでの翻訳機能」などがあった。

「休暇村安曇野Bed&Breakfast」6月1日から期間限定でプレオープン

2019年5月2日(木) 配信

休暇村安曇野Bed&Breakfast

 休暇村協会(河本利夫理事長、東京都台東区)はこのほど、長野県安曇野市にある豊田市民山の家「リゾート安曇野」を購入した。改修工事を経て「休暇村リトリート安曇野ホテル」として、2020年春の開業を目指している。開業に先駆け、2019年6月1日(土)から11月30日(土)までの期間限定で、既存の施設のまま「休暇村安曇野Bed&Breakfast」として、1泊朝食付きでプレオープンする。

安曇野「朝ごはん」

安曇野「朝ごはん」

 安曇野は清流育ちの代表格「わさび」に始まり、ニジマスやイワナ、ヤマメなど北アルプスのふもとで伏流水の恩恵を受けて育った米や黒豆、タマネギ、信州リンゴなど食材の宝庫となっている。旬の食材と地域の食文化を安曇野「朝ごはん」と銘打ってアレンジする。メニューの例としては、新鮮な安曇野野菜スムージーや土鍋を使った炊き立てごはん、野山の幸根菜サラダ、前菜、肉または魚のメイン料理、季節汁のお椀、旬の果物などがそろっている。

美肌の湯

美肌の湯

 風呂は、刺激が少なく肌に優しいアルカリ性単純温泉で、入浴すると肌がすべすべする「美肌の湯」とも言われている。広い内湯やサウナ、露天風呂には寝湯もあり、星空を楽しみながらゆったりと温泉浴が楽しめる。

安曇野「朝のお散歩会」

朝のお散歩会

 朝食までの時間は「朝のお散歩会」(所要時間30分)が楽しめる。朝、ロビーに集まりホテルを出発。アカマツとクヌギの森を抜けると背中には北アルプス、安曇平のむこう遠くまでぐるり山々に見守られているような朝焼けの景色。目の前に広がる田園風景は季節によってさまざまな表情を見せ、四季折々の景観を楽しめる。

周辺観光情報

 同施設の周辺には、「東洋のロダン」として知られる荻原碌山の「碌山美術館」、現代フランス画壇を代表するジャン・ジャンセンの「安曇野ジャンセン美術館」、絵本画家いわさきちひろや、世界の絵本画家の作品を展示する「安曇野ちひろ美術館」など多くの美術館があり、併設されたカフェなどで景色を眺めながらのんびりと過ごせる。また、古くから日本アルプスの総鎮守として広く信仰されている「穂高神社」、四季折々に花にちなんだイベントを開催する「国営アルプスあづみの公園」、日本一広大なわさび田を有する「大王わさび農場」などの観光施設がある。少し足をのばすと、現存天守として日本最古の松本城のある「松本市」、山岳景勝地として名高い「上高地」、日本最古の仏像と言われる一光三尊阿弥陀如来をご本尊とする善光寺のある「長野市」、黒部ダム・立山黒部アルペンルートの入口「大町」など、車での移動圏内にも観光施設が数多くあり、その拠点としても利用できる。

施設概要

施設名称:休暇村安曇野Bed&Breakfast

所在地:〒399-8301 長野県安曇野市穂高有明7682-4

営業期間:2019年6月1日(土)~11月30日(土)

客室数:22室(和室14室/洋室4室/和洋室4室)定員90人

施設構成:天然温泉(単純温泉・大浴場/露天風呂)、レストラン、売店など

宿泊料金:1泊朝食付1室2人利用時 大人8千円(税抜/入湯税別)小学生5千円(税抜)幼児(4歳以上)2500円(税抜)

予約受付:2019年5月1日(水)午前9:00から電話/公式ホームページにて

TEL:0263-31-0874

乗継ルートで表記揺らぎ HPに自動翻訳の誤訳も 観光庁

2019年5月2日(木) 配信

3月4日に行われた調査のようす

 観光庁は4月3日、公共交通機関の駅施設などにおける多言語表記について、初の全国一斉調査の結果を公表した。整備が進んでいる一方、異なる事業者を乗り継ぐルートで揺らぎや情報が不足している箇所もあった。併せて外国人旅行者が、交通機関の利用時にみる主なホームページについて調べた。85社のHPを調査し、自動翻訳による誤訳や構造上の課題などが複数見つかった。

 調査では外国人調査員が現地を歩き、乗り継ぎ案内などで誤訳や表記の揺らぎが無いかを探した。北海道から沖縄まで計80ルートを見て回った。一部を除き日本語の案内があれば、英語での案内もあった。とくに迷いやすいところには、英語に加え中国語や韓国語が併記されていた。

 一方、課題点には「乗換先ごとに階段が異なる」「特急列車などの乗車方法が分からない」「表記内容が見えづらい」などが挙げられた。

 課題解決に向け、先進的な取り組みもみられた。JR西日本・大阪駅では、ホーム上に路線ごとに乗換しやすい階段の案内版がある。

 近畿日本鉄道・京都駅では、券売機付近に特急や急行を利用する場合の運賃や経路、乗り場などが整理して案内されていた。このほか、ピクトグラム(絵文字)で分かりやすく表記する例が多数あった。

 HPでは全言語共通の誤訳の傾向が明らかになった。とくに自動翻訳では「小人」が、「dwarf(おとぎ話に出てくる小人などの意)」になるように、意味の通らない表現になる場合があった。

 駅名の固有名詞も翻訳され、利用が難しいものもあった。

 中国語では、簡体字ページに繁体字表記がある場合やこの逆になっていることが頻繁に見付かった。

 このほかにも、HPの構造上の課題が散見された。時刻表などが、トップ画面から3、4回ページをまたがなければ確認できないことがあった。

 ニュースリリースなど、閲覧の可能性が低いページが目立ち、乗車案内などが探しづらい場合があった。

 同庁は「翻訳の完成度を高める必要がある」としたうえで、「外国人旅行者のニーズを理解し、必要な情報をより容易に見つけられるような取り組みも重要になる」と指摘した。