緊急事態宣言、完全解除に向けて「新しい日常」見据える 新経連

2020年5月18日(月) 配信 

新経済連盟 三木谷浩史代表理事

 新経済連盟の三木谷浩史代表理事は5月14日(木)に発表された政府による緊急事態宣言の一部解除を受け、「完全解除後の新しい日常を見据え、日本経済の再活性化へ今後も官民一体の協力が必要」とのコメントを出した。

 感染の再拡大防止策を効果的に推進していくには、従来の体制にこだわらない民間の力や、海外の最新データの活用を含めた体制整備を行っていくことを提案する。

 具体的な方策として、国民全員を定期的にPCR検査することを最終目標とする。その一環として、都道府県ごとに、全国でホテルの借り上げをする方針を今後固めていく。また、全国のホットスポットなどに、AI(人工知能)サーモセンサーの導入も促す。

 緊急事態宣言が発令された4月と同様に、ソーシャルディスタンスの啓発活動を含む、行動変容による蔓延防止プロジェクトを推進する。Work From Home導入の環境整備も視野に入れている。

 同連盟は政府に対し、「本提案の実施について検討していただきたい」と求めている。

ピクトグラムを無償で配布 宿泊・観光施設を支援

2020年5月18日(月) 配信

ピクトグラム使用例

 アクティバリューズ(陳適社長、東京都渋谷区)は新型コロナウイルス感染拡大を受け、宿泊・観光施設向けに、マスク着用・検温・館内消毒といった取り組みを提示する多言語ピクトグラムを無償で提供し、「安心の見える化」を支援する。

 ピクトグラムの種類は「スタッフの検温を実施しています」「ドアノブ等の共用部分を消毒しています」など約20点。

 従業員の取り組みの提示のほかにも、「うがい手洗いにご協力お願いいたします」「体調不良時はお申し出ください」など、お客へのお願いを提示するデザインもそろえる。

 施設内へのチラシ掲示・配布、ステッカー貼り付けといった利用を想定している。提供素材の加工の制限や、クレジットの記載など、とくに条件は設けておらず、Webサイトからダウンロードができる。多くの施設が活用できるようにと、商用・非商用問わず無償で利用することが可能。

 「事業環境激変に苦しむ宿泊・観光業界が回復する一助になればうれしい」と語る同社は、多言語AI(人工知能)チャットボットを観光業向けに提供している。滞在前の国内外の旅行者に、施設の公式ホームページやSNS(交流サイト)を通じて「安心の見える化」を届けるサポートを行っている。今回の支援はこのサービスのノウハウを活かしたもの。

新型コロナで宿泊業の倒産相次ぐ 4月25件は11年5月に次いで過去2番目 東京商工リサーチ調べ

2020年5月18日(月) 配信

イメージ

 東京商工リサーチがこのほど発表した2020年4月の宿泊業倒産は25件(前年同月は2件)と、過去2番目の多さとなった。このうち新型コロナ関連倒産は15件で、全体の6割を占める。インバウンド需要の急激な落ち込みや、外出自粛による宿泊キャンセルが原因と見られる。同社は「20件台は11年5月の29件以来、8年11カ月ぶり」とし、「倒産はしばらく高水準をたどる可能性がある」と懸念している。

 

宿泊業・旅行業の倒産状況

 2020年は東京オリンピック開催などで、外国人観光客のインバウンド需要の追い風が期待されたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、五輪は1年延期が決定された。

 先行投資の負担と、相次ぐキャンセルにより業績が悪化し、宿泊業者は事業継続の窮地に立たされている。

 4月の負債総額は179億8500万円となり、前年同月比404・0%増と急増している。負債額が10億円以上の大型倒産が5件、同5億円以上10億円未満も6件発生した。主な事例は、破産申請した滋賀県のロイヤルオークリゾートの負債50億円などがある。

 地区別では、近畿が7件と最多。次いで中部6件、関東5件、東北、中国、九州が各2件、北海道が1件となる。都道府県別では東京都が4件と最も多い。高級コンパクトホテルで成長していたファーストキャビンと関連3社が破産申請するなど、コロナ不況の煽りを受ける。

 破産の形態として、消滅型が20件と全体の8割を占めた。再生型では民事再生法が1件にとどまる。また、第二会社方式などの事業譲渡後の整理のため、特別清算を選択するケースもあり、こちらは3件にのぼる。

 一方、旅行業の倒産は、4月は1件と、前年同月と変わらない結果となったが、1月から4月までの累計倒産件数は13件で、前年を上回って推移している状況だ。負債総額は同78・0%増の1億7800万円となった。

 国内外で人の移動が制限され、旅行業・宿泊業がその影響を受けている。緊急事態宣言の延長などで、新型コロナウイルスの終息見通しはいまだ立たない。終息後の消費喚起策として成立した補正予算も、実行にはまだ時間が必要であり、「当面は宿泊業者の資金繰り問題が大きな課題」(同社)となっている。

湯快リゾート、食事をテイクアウト形式に変更 新型コロナ対策

2020年5月18日(月) 配信

テイクアウトで提供する「創作彩り御膳」(左:夕食、右:朝食)

 湯快リゾート(東原元規社長、京都府京都市)は6月1日(月)~8月31日(月)の期間、新型コロナウイルスの感染予防対策としてバイキング形式の食事提供を一時的に中止し、テイクアウト形式での食事提供を始める。レストランでの3密を回避し、客室や施設内の共用スペースで安心して食事が楽しめる。

 ほかにも検温や消毒剤の設置などの衛生管理や3密を回避するための対策も行い、長引く自粛でストレスを抱えている人々が安心して過ごせる環境づくりに努めていく。

衛生管理の対策

・チェックイン時に非接触型の体温計で検温し、37.5℃以上の方は入館を断る場合がある

・手指用消毒剤を玄関、フロント、エレベーター前、共用スペースの化粧室へ設置

・フロントカウンターと売店に、ビニールカーテンやアクリル板を設置

・通常の客室清掃に加え、ドアノブやスイッチ、座布団やスリッパなど、客室各所の消毒

・前日に宿泊された部屋の翌日の使用を中止

・館内共用スペースのドアノブ、エレベーターのボタン、階段の手すり、ゲームコーナー、売店などの、定期的な拭き取り消毒

・共用トイレのジェットタオルを使用停止し、手指用消毒液を設置

・全スタッフが出社前に体温を計測し、37.5℃以上の場合は出勤を停止

・出勤するスタッフはマスクを着用し、定時での手洗い消毒を実施

3密回避の対策

・2㍍以上のソーシャルディスタンスを保つ案内を館内に掲示

・空気の入れ替えのため、玄関や周辺の窓などを定期的に開放

・フロントカウンターや売店での行列を回避するため、間隔をあけて並ぶ目印を設置

・大浴場は、同時に利用する人数を制限

・サウナ、エステ、カラオケなど館内施設の営業を中止

・レストランでは、テイクアウト形式で食事を提供

ハイアットが北陸初進出 2つのホテルが2020年8月1日(土)、金沢に開業

2020年5月18日(月)配信

 ハイアットの北陸初進出となるホテル「ハイアット セントリック 金沢」と「ハイアット ハウス 金沢」が2020年8月1日(土)、JR金沢駅西口(金沢港口)に開業する。5月15日(金)から宿泊予約の受付も始めた。

 2つのホテルは、金沢駅西側に同日開業する複合商業施設「クロスゲート金沢」内にオープンする。ハイアット セントリック 金沢の客室は7室のスイートを含む全253室。金沢の伝統工芸や歴史を反映しつつ、文化創造都市にふさわしいコンテンポラリーなテイストをインテリアデザインに取り入れた。オールデイダイニングとルーフトップバー、さらに会議設備もそろえ、心地よい空間を提供する。

 ハイアット ハウス金沢の客室は20室のスイートを含む全92室。中長期滞在のビジネス層のほか、ワーケションやアドレスホッピングを満喫する新スタイルのトラベラー、休暇で連泊するレジャー層などの利用を見込む。キッチンを完備した客室やランドリールーム、必要な日用品などを24時間販売するショップ、さらにソーシャルな共有スペースを完備している。暮らすように滞在できるゲストのもう1つの“ハウス”を目指す。

 クロスゲート金沢は両ホテルのほか、分譲マンション、商業エリアなどで構成される。

3000円分お得な利用券「みやぎお宿エール券」 みやぎおかみ会17施設で、5月21日から販売

2020年5月18日(月) 配信

お宿エール券イメージ

 みやぎおかみ会(会長=阿部憲子・南三陸ホテル観洋女将)は新型コロナウイルス感染症により宮城県内の宿泊客が落ち込んでいるなか、収束後の観光需要を促進させるために同会のメンバーのうち、17の宿泊施設が「みやぎお宿エール券」を発行し、販売する。

 みやぎお宿エール券は各施設で1万円の購入につき1万3000円分(1000円券×13枚)使えるプレミアム利用券(但し、利用は購入した施設のみ)を発行販売。宿泊代のほか、旅館内の飲食代、土産代にも使用できる。販売期間は5月21日(木)~6月5日(金)。利用期間は7月1日~12月29日(※除外日あり)。

 阿部会長は「事態が収束したらエール券を利用してぜひ宮城県にお越し下さい」と話す。

 参画施設は次の通り。

【白石地区】ホテルいずみや

【遠刈田・青根地区】旬菜湯宿 大忠、山景の宿流辿

【秋保・作並地区】ホテル華乃湯、鷹泉閣岩松旅館

【塩釜・松島・石巻地区】旅館麻屋、ホテル松島大観荘、花ごころの湯新富亭、ホテルニューさか井

【鳴子地区】名湯の宿鳴子ホテル、旅館大沼

【気仙沼・南三陸地区】気仙沼セントラルホテル松軒、サンマリン気仙沼ホテル観洋、気仙沼プラザホテル、はまなす海洋館、ニュー泊崎荘、南三陸ホテル観洋

 手続きに関しては、各施設で異なるのでそれぞれのホームページで要確認。詳しくはみやぎお宿エール券特設サイトへ。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~鹿児島県鹿児島市~

2020年5月18日(月)配信

 雄大な自然、サムライ文化、日本一の和牛・・・鹿児島市には日本の本物があふれています。

 鹿児島市のシンボルであり、今も活動を続ける活火山桜島と、火山活動でできた錦江湾は、見る人の心を癒し勇気付けます。この桜島は、市街地からフェリーに乗って約15分で到着し、カヤックや温泉掘りなどの火山の恵みを生かしたアクティビティツアーが充実しています。

 また、鹿児島市は西郷隆盛や大久保利通など明治維新に貢献したヒーローのふるさとでもあります。サムライ文化が色濃く残る美しい日本庭園を背景に、甲冑体験や着物体験もお薦めです。

 そして、鹿児島旅行で外せないのは食べ物。和牛オリンピックで優勝した鹿児島和牛、豊かな味わいのかごしま黒豚、桜島の麓の錦江湾ですくすくと育った新鮮な魚は、どれも満足する美味しさです。

 雄大な自然、豊かな食、歴史を感じる鹿児島市の”本物”をお楽しみください。

KAGOSHIMA CITY AUTHENTIC JAPAN

おうちにいながら遊園地 東日本遊園地協会、特設サイトに22施設が結集

2020年5月17日(日) 配信

おうちでバンデッド(イメージ)

 東日本遊園地協会が運営する「おうち遊園地」にこのほど、西日本遊園地に加盟する7カ所の遊園地が加わった。

 「おうち遊園地」は、各遊園地の人気アトラクションに乗車している感覚が味わえる体験動画や、自宅でできる遊園地の作り方動画など、さまざまなコンテンツが楽しめる特設サイト。4 月 28 日( 火 )のオープン後、10 日間で約 50 万 PV を記録した。参加施設は5月15日現在、22施設。

 よみうりランドの人気コースター「バンデッド」は、サイト上では段ボールと、紙、マジック、扇風機、テレビ、いす、観葉植物を使うことで、自宅でも同アトラクションに乗車している気分を味わえる。テレビを目線の高さに合わせ、音量を少し大きめに設定。激しく落下している部分では扇風機のスイッチを強に、景色を楽しむ緩やかな部分では弱にすることがおすすめだという。

参加遊園地

【東日本遊園地協会加盟園】

浅草花やしき▽ 国営ひたち海浜公園プレジャーガーデン▽西武園ゆうえんち▽東京サマーランド▽東京ドームシティアトラクションズ▽東武動物公園▽としまえん▽那須ハイランドパーク ▽箱根小涌園 ユネッサン▽ 浜名湖パルパル ▽北海道グリーンランド▽むさしの村▽よこはまコスモワールド▽横浜・ 八景島シーパラダイス ▽よみうりランド

【西日本遊園地協会加盟園】

かしいかえんシルバニアガーデン▽城島高原パーク▽グリーンランド▽東条湖おもちゃ王国▽日本モンキーパーク▽ひらかたパーク▽レオマリゾート

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~大分県~

2020年5月17日(日)配信

 「アジアの玄関口」である九州の北東部に位置する大分県は、多くの観光資源に恵まれ、日本一の源泉数と湧出量を誇る「おんせん県おおいた」としても知られています。      

 このPR動画は「いろんなWOWの旅」(WOW=Welcome Oita Wonders)をテーマとして国内だけではなく海外の方にも、温泉や自然・食・伝統文化等、魅力あふれる大分県を紹介するため作成しました。

 歩道専用として日本一の高さを誇る「九重“夢”大吊橋」(九重町)や温かな砂の重みが心地よい「別府海浜砂湯」(別府市)、ユネスコ無形文化遺産に登録された「日田祇園」(日田市)、全国4万余社の八幡社の総本宮の「宇佐神宮」(宇佐市)、日本の夕陽百選に選ばれた「真玉海岸」(豊後高田市)など、大分県ならではの景色や体験をドローンを活用した映像でお楽しみいただけます。

Welcome Oita Wonders -いろんなWOWの旅-

「SMALL WORLDS 」、独自の新型コロナウイルス感染症対策を発表 施設開業は6月11日を予定

2020年5月16日(土) 配信

エヴァンゲリオン 格納庫エリア©khara(画像提供:SMALL WORLDS)

 SMALL WORLDS(近藤正拡社長、東京都港区)は5月14日(木)、世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「SMALL  WORLDS TOKYO」内での独自の新型コロナウイルス感染症対策を発表した。併せて、延期中の同館の開業を緊急事態宣言の解除を前提に、6月11日(木)予定とした。

 新型コロナウイルス感染症対策「Fight Back COVID-19」は、「密集」、「密閉」、「密接」、「入れない」、「うつらない」、「うつさない」の6つの視点で策定された。同感染症対策を実施した屋内型施設のプロトタイプとして、世界中に発信する。

 「密集」の視点では、来場者が2㍍の間隔を保持しながら楽しめるよう、時間別に入場者数を制限する。館内滞在の時間も当面のあいだ2時間限定とする。来場者に対してはセンサーを用いたサーモグラフィーでの体温検査や、エントランスでの連絡先登録などを実施。連絡先は14日間保管し、万が一の場合、入場者全員との連絡を可能にする。

 館内要所には、ウイルスや菌を不活性化する「噴霧器」を配置し、定期的に強力な換気を行う。人が集まりやすいフォトスポットでは、2㍍の立ち位置が分かるようホロライトで間隔を照射する。展示レイアウトも、来場者同士が真正面に向かい合わないようにしている。

2 メートルの立ち位置を示したホロライト ©SMALL WORLDS(画像提供:SMALL WORLDS)

 また、手すりごとに非接触型アルコール消毒器および除菌ペーパー、エリアごとに手袋とごみ箱を設置。鑑賞マナーについてスタッフが注意喚起を行うとともに、ミニチュア展示内のサイネージやニュース映像でもエチケットに関するサインを掲示する。