「衣食住働遊」すべての拠点に スノーピーク、本社に22年春複合型リゾート開業へ

2021年7月9日(金) 配信

FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS(イメージ)

 スノーピーク(山井梨沙社長、新潟県三条市)はこのほど、キャンプ場を併設している同社新潟本社の敷地を約5万坪から約15万坪に拡張し、「衣食住働遊」すべてを含んだ拠点の実現を目指す「Snow Peak未来構想プロジェクト」を始動すると発表した。第1弾として、2022年春に温浴施設を中心とした複合型リゾート「FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS(フィールドスイートスパヘッドクォーターズ)」を開業する予定。キャンプ場の開業から10周年を機に、新たなステージへ進化させたい考え。

 複合型リゾートは建築家・隈研吾氏が設計し、粟ヶ岳が望める開放的な露天風呂や焚火を囲む感覚で楽しめるサウナを備える。宿泊施設はヴィラ棟3棟と、隈氏とスノーピークで共同開発したモバイルハウス「住箱₋JYUBAKO₋」を併設する予定。

 レストランは生産者と関係を深め、地元の食材を生かした食の提供で地域の魅力を発信する。店内はオープンキッチンを採用し、臨場感を楽しめるほか、全面ガラス張りにして、自然を身近に感じられるようデザインする。

夏休みは「ようかい」を探せ! 西宮市でスマホスタンプラリー実施

2021年7月9日(金) 配信

7月24日~8月29日に実施

 西宮観光協会(兵庫県西宮市)は7月24日(土)~8月29日(日)まで、スマートフォンを使ったスタンプラリーを開く。市内の38スポットで「ようかい」を探す回遊イベントで、夏休みに親子で楽しめる。

 同市のキャラクター「みやたん」の作者で、絵本作家のたかいよしかず氏の作品「ようかいむら絵本シリーズ」(国土社刊)から、約60体の「ようかい」や「かみさま」が各スポットで待ち受ける。各スポットに設置されたキャラクターパネルから二次元コードを読み取ると、スタンプが1つずつ追加される。アプリのダウンロードは不要。各スポットでは1人1枚ずつ「ようかい」カードがもらえるほか、10個スタンプを集めると特製のソフビフィギュアが当たる抽選に参加できる。

ロマンスカーとクマノミがコラボ 7月17日からロマンスカーミュージアムで

2021年7月9日(金)配信

ロマンスカーとクマノミ(イメージ)

 ロマンスカーとクマノミがコラボレーションーー。小田急電鉄は7 月 17 日(土)~30 日(金)まで、ロマンスカーミュージアム(神奈川県海老名市)で「オレンジ色のロマンス展」を行う。新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)との初コラボレーション企画。歴代ロマンスカーが並ぶロマンスカーギャラリーに、「クマノミ」をはじめとした相模湾のオレンジ色の魚たちが展示される。

ロマンスカーギャラリー

 海の日に当たる7 月 22 日(木・祝)には、新江ノ島水族館の飼育スタッフが、 ロマンスカーとクマノミの共通点や相模湾に生息するいきものについて解説するイベントも行う。

ロマンスゼリーポンチと江の 島 ゼリーポンチ

 期間中ミュージアムカフェでは、ロマンスカーをイメージしたオレンジのゼリーと、江 の島の海をイメージしたブルーゼリーに、ソーダとフルーツを加えた、夏にぴったりな 2 種類の限定ドリンクを販売。また、新江ノ島水族館の入館済みチケットの半券か、年間パスポートを提示すると、オリジナルステッカーをプレゼントするキャンペーンも実施する。

観光パスポート東美濃エリア7市町をお得に周遊 さまざまなおもてなしも

2021年7月9日(金) 配信

東美濃ガイドブック表紙

 東美濃歴史街道協議会は2022年2月28日(月)まで、東美濃エリア7市町をお得に周遊できる観光パスポート事業を展開している。

 岐阜県とリニア沿線7市町(多治見市、中津川市、瑞浪市、恵那市、土岐市、可児市、御嵩町)で構成する同協議会が、東美濃エリアでの周遊活性と地産地消をはかることを目的に行うもので、7市町、310施設指定で同パスポートを提示すると各施設独自のおもてなし特典が受けられる。

 パスポートは電子版と紙版から選択可能で、電子アプリ版パスポート利用者限定で、参加施設で使える 500 円分のクーポンも発行する。

 別紙の観光案内所、道の駅などで発給される「観光パスポート」(紙版)を、参加施設利用時に提示した際に押印されるスタンプで応募できる懸賞も実施する。コースはスタンプの数に応じ3種類設けており、4市町以上で各1個以上のスタンプを集めると、Wチャンス賞として「東美濃周遊賞」にもエントリーできる。

【特集No.586】ON・ガス推進機構×旅行新聞 国立公園の魅力共創へ

2021年7月9日(金) 配信

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構(涌井史郎会長)と旅行新聞新社(石井貞德社長)は連携し、日本各地の国立公園の物語を紡ぎ、多彩な魅力と遊び方を発信する人材の育成を始める。国立公園とその恩恵によって成り立つ温泉地に訪れる人を増加させ、地域の活性化につなげることが狙いだ。両者は、国立公園や温泉地の魅力発信と、活性化に資する活動を進めるにあたり未来像を語った。

物語を紡ぐ人材を育成

 ――涌井会長は環境省の国立公園満喫プロジェクトの座長も務められています。日本の国立公園の魅力は、どういったところですか。

 涌井:日本と世界の国立公園の違いは、「1枚の絵ハガキ」で語れるかどうかです。日本の場合、国公有地、民有地と分けずに保護すべき場所に線を引いているので、国立公園内に「人の営み」があり、四季もあり、「1枚の絵ハガキ」では語りつくせない美しさがあります。人と自然がともに共創し合ってきたランドスケープが魅力であるとともに、他にはない特徴です。

 ポストコロナ時代は、「自然共生」と、エネルギーと物質の「再生循環」抜きには語れない世界が再構築されると考えています。こうしたなかで日本人が厳しい自然と対峙しながらどう共生してきたか、英知を文化的に学ぶ要素も日本の国立公園にはあると思っています。

 ――亀澤専務理事は、元環境省自然環境局長の立場から、機構内で国立公園の活用策を考案されています。

 亀澤:海外の国立公園は、大自然を堪能するだけの場所だと思います。

 一方、日本の国立公園は、涌井会長のおっしゃられるように「人の営み」があり、文化や歴史、農林水産業などとの関わりも見られます。 

 しかし、アメリカのように、1つの区域としてまとまって指定するのではなく、複数の地域を束ねて1つの国立公園として指定しているので、一般の人にとってはまとまりがなく、分かりにくくなっているのではないでしょうか。

 どう地域を一体化させPRするかがこれからは重要なので、国立公園の目線で、見直しをはかりたいです。

 ――石井社長は専門紙を通じ、観光業界の情報を発信しています。観光業界のなかでの国立公園の立ち位置をどう捉えていますか。

 石井:国内に34の国立公園がありますが、観光への活用は進んでいません。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、消費者の「自然」への注目が高まっています。今、両者で連携して「国立公園」の活性化への取り組みを始めるのは、時宣を得ていると思います。

 ――小川理事長は、昨年からONSEN・ガストロノミーツーリズムを通じた国立公園の活性化についてお話をされています。

 小川:ONSEN・ガストロノミーツーリズムは、定住人口や交流人口が減少することで衰退が進む温泉地や、国立公園の活性化を使命に立ち上げました。
 2016年にスタートし、19年までに日本各地、台湾を舞台にイベントを70回開催し、2万人に参加してもらいました。参加者からも、とても高い支持をいただいています。

 イベントを通じて改めて温泉地と国立公園が切り離せない関係であることを強く意識できたので、これからは「国立公園のファンづくり」がしたい。そのために、長期滞在ができる環境づくりなども進めていきます。

 ――ファンづくりというお話がありましたが、具体的な構想は。

 亀澤:我われと旅行新聞新社でこれから挑戦したいことは、「語り部」の育成です。国立公園を世の中に浸透させていくには、それを担う人をどう育てるかがカギになります。全国の温泉宿の女将さんや、観光施設の関係者などに、国立公園や温泉地での楽しみ方に長けた存在として、国立公園と人を結び付ける存在になっていただく。そのための認定講座と試験を計画しています。もちろん、語り部は、観光業界に関わりの無い方も歓迎します。

 自然以外に、歴史や食など、幅広いネタを深堀りし、提供することが、我われが育てたい人材と既存のガイドとの違いになります。

 コロナ禍で遠出が難しい状況になり、多くの人が自分の住んでいる地域に目を向けるようになりました。ONSEN・ガストロノミーツーリズムのイベントでも主催者が改めて地域を歩き、今まで気が付かなかった魅力を発見しています。自分が住む地域だけでもたくさんの発見があるならば、これまで目を向けていなかった国立公園では、もっとたくさんの発見があると思います。……

【全文は、本紙1837号または7月15日(木)以降、日経テレコン21でお読みいただけます】

「一休FAVORITES2021」、高い支持の宿ランキングを発表 売上やクチコミ評価のほか、バケーションレンタル部門も

2021年7月8日(木) 配信

一休.comで支持を得た宿泊施設のランキングを発表

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」を運営する一休(榊淳社長)は7月7日(木)、2020年度(20年4月~21年3月)に同サイトユーザーから高い支持を得た宿をランキング形式で紹介する「一休 FAVORITES 2021」を発表した。

 「一休 FAVORITES 2021」は、「一休.com」ユーザーから高い支持を得たシティホテルやリゾートホテル、旅館を表彰する賞。売り上げ上位の宿を「BEST SALES OF THE YEAR」、クチコミ高評価の宿を「RANKING BY USER REVIEW SCORE」として、ランキング形式でトップ3を発表した。

 エリアは北海道や東日本、中日本、西日本、九州、沖縄の6エリアに分けて合計44部門と、高級別荘の一棟貸し「一休.comバケーションレンタル」の売上トップ10を加えた合計45部門を表彰した。

「一休 FAVORITES 2021」 RANKING BY USER REVIEW SCORE (クチコミランキング)

 各エリアのクチコミ評価ランキング上位の施設。

▽北海道エリア/クチコミランキング

東日本エリア/クチコミランキング

中日本エリア/クチコミランキング

西日本エリア/クチコミランキング

九州エリア/クチコミランキング

沖縄エリア/クチコミランキング

「一休 FAVORITES 2021」 BEST SALES OF THE YEAR (売上ランキング)

 各エリアの売上ランキング上位の施設。

▽北海道エリア/クチコミランキング

東日本エリア/クチコミランキング

中日本エリア/クチコミランキング

西日本エリア/クチコミランキング

九州エリア/クチコミランキング

沖縄エリア/クチコミランキング

「一休 FAVORITES 2021」 バケーションレンタル部門

「一休.comバケーションレンタル」における年間売上トップ10の施設。

館内からの眺めやコンセプトルームを巡る 東京ベイ東急ホテルが夏休みにフォトジェニックツアー

2021年7月8日(木) 配信

「人魚」がテーマのフォトスポット

 東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)は7~8月、「夏休みフォトジェニックツアー2021」を行う。

 同ホテルからの美しい眺めや個性的なコンセプトルームなどをツアー形式で巡る、夏休み限定イベント。宴会場には「海賊」と「人魚」がテーマのフォトスポットを設置する。

 好天時は屋上をツアーコースに組み込んだり、天候不良で海風テラスなどに行かれない日にスイートルーム見学(空室時のみ)を実施したりと、さまざまな仕掛けも用意するという。

 ツアーの所要時間は90分。料金は大人1500円、4~12歳が500円、3歳以下と宿泊やレストラン利用者は無料。期間は7月が20~22日、8月は10~31日で、3日前までの完全予約制となる。

 このほか同ホテルでは、3つの夏企画を展開する。レストラン「コーラルテーブル」では、夏のリゾートをイメージしたメニューが並ぶ「ベーサイドトロピカルフェア」を開催。片之坂亨料理長がハワイ島のリゾートホテルの料理長から伝授された「アヒポケ マウナラニ スタイル」などが味わえる。

アヒポケ マウナラニ スタイル

 「海遊感」がテーマのコンセプトルーム「サブマリン」は、3室限定で「マーメード」が住む海の世界をイメージした内装に変更した。当初は8月までの販売だったが、7~8月と売れ行きが好調なため、9月30日まで期間を延長した。

マーメードルーム

 またロビーフロアーでは8月14~15日、利用者の思い出の曲を演奏家が奏でる「ベーサイドサマーコンサート2021」を行うほか、ホテルのグランドピアノを、ピアノ演奏経験者に開放する時間も設ける。

京都府内の農林水産物の需要喚起へ お得な「京の涼風膳」売り出す

2021年7月8日(木) 配信

菊乃井本店の「京野菜の鱧鍋」

 「京の食」プレミアムフードコンソーシアムは6月から、新型コロナウイルス感染症による影響の長期化を見据え、京都府内食関連産業の需要喚起のため「京の涼風膳」の販売を行っている。①一流料理店による、1万円相当の「御膳」や「ミールキット」②京都の酒造好適米を使用した日本酒(720ミリ㍑×2本)③高級玉露または抹茶④しば漬けなど京都府産食材を使用した京漬物セット――の4点、総額2万円(税・送料込)相当の商品が1万円(税・送料込)で購入できる。

 予約期間は9月16日(木)までだが、2万食に達し次第終了となる。現在までに菊乃井本店の「京野菜の鱧鍋」やモリタ屋の「京都産すきやきセット」などが販売されており、今後もラインナップが拡充される予定だ。

 京都府では、新型コロナウイルス感染症の影響により外出が制限された結果、料亭などを利用する人が減り、加工食品や高級食材の需要が低迷。また、外食(業務用)需要が回復しないため、京野菜の市場単価が落ち込み、宇治茶では在庫が増加、京の酒や京漬物の出荷数も減少している。

 こうした状況に対し京都府は、府内の農林水産物の需要喚起を目的に、2021年度4月 補正予算として2億4千万円を計上。料理人と生産者が連携して開発する「京の涼風膳」の製造・支援を決定した。

京の食」プレミアムフードコンソーシアムの代表者がPPR

 主催する「京の食」プレミアムフードコンソーシアムは、日本料理アカデミーと京都府茶協同組合、京都府酒造組合連合会、京都府漬物協同組合、京のふるさと産品協会、京都府で構成する。同コンソーシアムは、7月に入り20店舗が登録したことを受け、「京の涼風膳」の本格販売に向けたPRを東京都内で実施した。

JALふるさとアンバサダーと貸切列車で北海道を巡る ジャルパックが新ツアー

2021年7月8日(木) 配信

JAL×JR北海道の共同企画

 ジャルパックは7月7日(水)から、特別貸切列車で巡る「ひとつの列車で、ひとめぐり。北海道」を売り出した。日本航空(JAL)と北海道旅客鉄道(JR北海道)が共同で展開する、北海道の地域活性化に向けた取り組みの一環。

 両者は先月、北海道周遊ツアー「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」を発売したが、今回はより参加しやすい価格帯のコースを用意した。希望日数や都市、宿泊ホテルも選択できる。価格は2人1室利用時で1人7万8000円から。

 同ツアーは、ジャルパック顧客限定の特別貸切列車で雄大な自然を眺めながら、道内をまわる。列車内にはフリースペースやラウンジを設け、全車両にWi-Fiや座席ごとの電源コンセントを完備する。また、同乗するJALふるさとアンバサダーが列車内でもてなしを行う。

 なお、ツアーは抽選販売となり、申し込みにはJALマイレージバンク会員(JMB会員)であることが必要。

青森県・三内丸山遺跡でイヤホンガイド導入 ガイド時のソーシャル・ディスタンスの確保に

2021年7月8日(木) 配信

大型掘立柱建物跡

 青森県青森市の特別史跡「三内丸山(さんないまるやま)遺跡」でこのほど、イヤホンガイドが導入された。視察やイベント時など、複数人の参加者がいる場面で利用されている。

 ガイドレシーバー「イヤホンガイド」を販売する株式会社ケンネット(上田 雄太社長、東京都中央区)の製品を採用した。活用することで、①話し手が「マスクごし」でもガイドの声を聞き手へクリアに届けられる②ソーシャル・ディスタンスによる参加者の安全の確保――が同時に可能となった。

 三内丸山遺跡は、今から約5900~4200年前の縄文時代の日本最大級の集落跡。2021年5月26日(水)には、三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)から世界遺産一覧表に「記載」することが適当である旨の勧告がなされた。7月16日(金)~31日(土)、オンラインで開かれる「世界遺産委員会」で登録が正式に決まる。