「らんざんラベンダーまつり」6月7(金)~23日(日)まで開催(嵐山町観光協会)

2024年5月7日(火) 配信

らんざんラベンダーまつりは6月7(金)~23日(日)まで開催

 嵐山町観光協会(高橋兼次理事長、埼玉県・嵐山町)は6月7(金)~23日(日)の17日間、千年の苑ラベンダー園内で「らんざんラベンダーまつり」を開く。

 園内のラベンダー植付面積は、東京ドーム1個分とほぼ同等の4・7㌶に約2万株のラベンダーを植え付けている。

 体験メニューとして、「ラベンダーつみとり体験」「ラベンダースティックづくり」「花かごづくり」「ボトルフラワーづくり体験」などを行う。体験料はいずれも1000円。

 ソフトクリームやスムージー、ソーダなどのラベンダーにちなんだフレーバーのスイーツを用意した。このほか、地元飲食店の臨時出店や、軽食、ご当地グルメも楽しめる。

 また、園内にはラベンダーを背景に撮影できるフォトスポットを増設した。

 らんざんラベンダーまつりは、6月7(金)~23日(日)の期間中、午前9時~午後4時まで開催する。入場は午後3時15分まで。

 見学料は13歳以上が500円、6~12歳が200円、5歳以下は無料。

 土日は、最寄り駅の東武東上線「武蔵嵐山駅」の西口からシャトルバスを運行する。片道300円。

浴衣でハウステンボスを散策 ホテルオークラJRが宿泊プラン

2024年5月7日(火) 配信

「浪漫散歩」プラン~異国情緒漂う街並みを浴衣で散策~

 ホテルオークラJRハウステンボス(岩崎正俊社長、長崎県佐世保市)は5月7日(火)から、浴衣でハウステンボスを楽しむ宿泊プラン「『浪漫散策』プラン~異国情緒漂う街並みを浴衣で散策~」を売り出した。

 ホテルに入居する「ブライダルコスチューム スエヒロ」とタイアップし、浴衣のレンタルと着付けをセットにした。小物類もそろえているため、手ぶらで楽しめる。好みの浴衣で街並散策に出掛ければ、写真映えすること間違いなしだ。

 予約期間は9月25日(水)まで、宿泊期間は6月1日(土)~9月30日(月)。料金は2人1室利用時で1人2万50円(消費税・サービス料・入湯税込)から。ハウステンボスの入場料は別途必要。

岩手県の混浴野天風呂「仙女の湯」今季の営業開始 休暇村岩手網張温泉

2024年5月7日(火) 配信

仙女の湯

 「休暇村岩手網張温泉」(竹内貴祐総支配人、岩手県・雫石町)は5月7日(火)から、混浴野天風呂「仙女の湯」の今シーズンの営業を開始した。十和田八幡平国立公園内には古くからの湯治宿が多く、歴史的にも文化的にも価値がある「混浴文化」が守られているという。

 「仙女の湯」はホテルから約200メートル、森の中を抜け「湯ノ沢」の谷に続く階段を降りたところにある。昭和40年代にスタッフが裏山で沢筋に滝を見つけ、「このロケーションに露天風呂があったらいいな」という話から誕生した。山道で重機を入れられないため、人力で作られているが、雫石町の温泉を象徴する露天風呂として、観光パンフレットなどにも紹介されているという。

 男女別の脱衣小屋の先に岩を積み上げた湯舟が1つあり、男女混浴で入浴する。湯浴み着のレンタルもあるため、安心だ。「亀滝」を間近に眺めながら自然のなかで、温泉を堪能できる。

 営業期間は11月上旬まで。時間は午前9時から、8月31日までが午後6時まで、10月15日までが午後5時まで、11月上旬までが午後4時まで。日帰り利用は午前10時~午後2時までで、入浴料は500円。宿泊客はチェックアウト後も日帰り営業時間内であれば、すべての温泉を利用できる。

プロ登山家の竹内洋岳氏と登る「雲ノ平」 小学4年生~中学3年生までの挑戦者募集(ノエビアグリーン財団)

2024年5月7日(火) 配信

ノエビアグリーン財団は「未来につながる環境教室 年間プログラム」の挑戦者を募集している

 ノエビアグリーン財団(赤川正志代表理事、東京都中央区)はこのほど、2025年8月に北アルプスの「雲ノ平」(富山県富山市)完登を目指す「未来につながる環境教室 年間プログラム」の挑戦者を募集する。

 同企画は、日本人初8000㍍峰14座登頂を達成したプロ登山家の竹内洋岳氏がプロデュースした。1年間で複数回の登山を実施し、最終的に「雲ノ平」完登を目指す年間プログラム。身体的な能力だけではなく、判断能力や集中力、困難を乗り越える強い精神力を養うとともに、登山を通して環境保全について考え、自ら行動を起こせる人材を育成することが目的。

 対象者は小学4年生から中学3年生まで(24年4月1日時点の学年)。書類選考(1次選考)と、山梨県で24年9月15日に行われる日帰り登山(2次選考)により、挑戦者5~8人を決定する。

 同財団は、「ひとり親家庭など、さまざまな環境下の子供達に参加してもらえるプログラムを実施している。この企画でも、活動中の食費や宿泊費などの負担のほか、登山用具のサポートをする」とした。

ペット来場匹数が「1111(ワンワンワンワン匹」に 富岡製糸場、ペット同伴開始1年で

2024年5月7日(火) 配信

富岡製糸場入場1,111匹目の「ジュニちゃん(千葉県佐倉市)」

 群馬県・富岡市観光協会(武井哲郎会長)は4月30日(火)、世界文化遺産「富岡製糸場」のペット来場匹数が「1111(ワンワンワンワン)匹目」に到達したと発表した。2023年3月からペット同伴可能になってから、1年1カ月での達成。

 記念すべき「1111匹目」は千葉県佐倉市からきた「ジュニちゃん」(12)。ジュニちゃんには記念品として、ペット用富岡シルクリボン(蝶ネクタイ)が贈られた。富岡製糸場はネコも来場可能で、1111匹のうち、ネコは4匹来場した。ペットを同伴させる場合は観光案内所で手続きが必要で、屋外のみの見学。

 ペット同伴1周年を記念して、リードやハーネスに通して蝶ネクタイとして使える「ペット用富岡シルクリボン(全3色)」をまちなか観光物産館「お富ちゃん家」(観光案内所)などで販売している。

「ペット用富岡シルクリボン」

 同商品は、富岡市観光協会と富岡シルク推進機構がコラボレーションし、富岡シルク100%を使用。繊細なデザインと耐久性を兼ね備えた職人こだわりの一品という。価格は3000円(税込)で、オレンジとリヨンブルー、ワインの3色を用意した。富岡シルク推進機構のオンラインショップでも販売している。

 このほか、同観光協会は「ペットと楽しむTOMIOKA周遊マップ」を数量限定で配布しており、製糸場周辺だけでなく「妙義山」周辺エリアも網羅してペット連れの旅を楽しめるよう案内している。

なごアグリパーク、農と食の複合施設 5月5日リニューアル

2024年5月7日(火) 配信

なごアグリパーク施設内のスイーツガーデン

 沖縄県名護市の農業と食の複合施設「なごアグリパーク」が5月5日(日・祝日)、リニューアルオープンした。地元食材を使った世界の屋台料理をテーマにしたレストランカフェやスイーツが楽しめるカフェが開業し、同月24日(金)に名護を中心とした沖縄北部の食にまつわるセレクトショップが誕生する。

 同施設は、名護市の農産物6次産業化支援拠点として2018年に開業し、24年4月から沖縄JTB(桂原耕一社長)とみらいおきなわ(宮里尚社長)の共同事業体が運営管理を開始した。コンセプトは食の育みと、ものづくりへのこだわりを意味する「ファーム&クラフト」。リニューアルでは、沖縄の豊かな自然の恵みを感じられるグルメや土産、体験があふれ出す、食のテーマパークとして生まれ変わった。

 沖縄JTBが運営する3つの直営店舗では、それぞれやんばるの地域食材を主役に据える。全国で活躍する一流シェフが屋台料理をテーマにメニューを監修したレストランカフェ「フード」。大型ビニールハウス内にさまざまな植物を配置し、卵やフルーツをふんだんに使ったスイーツが楽しめるカフェ「スイーツガーデン」、そしてやんばるの食にまつわるセレクトショップ「マルシェ」で構成する。

地元のフルーツや卵などを使用したスイーツプレート(イメージ)

 また、Green Neighbors合同会社(篠崎ロビン夏子代表)と連携し、地域の農産物で景観を構成する取り組み「フードスケーピング」(食と景観を組み合わせた造語)を県内初めて導入した。地域農産物を施設内のエントランスや広場、スイーツガーデンの各所に植え、触れて・育てて・楽しむという価値転換により、新たな緑との交流を提起するとしている。

特急「かんぱち」号に乗車 別府・大宰府の旅 JALとJR九州の客室乗務員が同乗

2024年5月7日(火) 配信

designed by IFOO 特急「かんぱち・いちろく」(イメージ)

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)とジャルパック(平井登社長、東京都品川区)、九州旅客鉄道(JR九州、古宮洋二社長、福岡県福岡市)はこのほど、4月26日(金)から運行を開始した、特急「かんぱち・いちろく」に乗車する別府・大宰府のツアーを売り出した。同列車は観光列車で、JR九州は「D&S(デザイン&ストーリー)列車」と呼んでいる。

 商品は地域活性化の取り組みとして、博多―別府間を運行する「かんぱち」号を貸し切り、JR九州の客室乗務員とJALふるさとアンバサダーが乗車。列車で楽しい時間を過ごせるように、両客室乗務員が協力してさまざまな企画を用意する。

 ツアーの出発日は8月24日(土)で、出発地は東京か福岡。1泊2日で宿泊先はべっぷの宿 ホテル白菊。同ツアーは抽選販売となる。料金例は東京発で2人1室利用時で1人16万5000円。

山梨県立文学館開館35周年記念で特設展 生誕140年 歿後50年 中村星湖展 6月23日(日)まで

2024年5月7日(火) 配信

「少年行」原稿(山梨県立文学館提供)

 山梨県立文学館(山梨県甲府市)で2024年6月23日(日)まで、開館35周年記念特設展「生誕140年 歿後50年 中村星湖展」が開かれている。

 1907(明治40)年、自然主義文学の隆盛期に小説「少年行(しょうねんこう)」で文壇に登場した中村星湖(なかむら せいこ 1884~1974)の生涯と作品を取り上げる。同館では1994年(平成6)年の企画展以来、30年ぶりの展覧会だ。

 中村星湖は山梨県富士河口湖町の生まれ。本名は将為(まさため)。早稲田大学在学中に応募した小説「少年行」が1等に選ばれ自然主義作家として一躍知られるようになった。卒業後、雑誌「早稲田文学」の記者として大正8年まで在職した。小説だけでなくフローベール、モーパッサンの作品を翻訳したり、鈴木三重吉の児童雑誌「赤い鳥」に童話を発表。さらに強い好奇心と探求心によって民衆芸術、農民文学にかかわる評論活動など、幅広い分野で活躍した。特別展では90年の生涯を紹介する。

 主な展示資料は、富士山麓の美しい自然を背景に主人公と転入生との友情と成長、別れを描いた小説「少年行」の原稿。夏目漱石から星湖あての手紙(1911(明治44)年7月25日)、1928(昭和3)年にパリ留学中に下宿の窓から描いた風景画、茅ヶ崎南湖院で療養中の国木田独歩を見舞った文学仲間たちとの写真など。

 観覧料は一般330円、大学生220円。20人以上の団体は割引あり。高校生以下、65歳以上は無料。休館日は月曜日(ただし5月6日は開館)と5月7日(火)。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(160)情緒的価値を高めよう 「おっ」という感動を

2024年5月6日(月) 配信 

 

 「西川さん、昨年もお越しくださいましたね。ありがとうございます。今回も大阪から来て下さったのですか」。受付で名乗ったときに返ってきた言葉です。先日、福島県郡山市で開催された「ゴ・エ・ミヨ2024」のレセプションパーティに参加しました。「ゴ・エ・ミヨ」とは、日本では既にレッドブックとして知られている「ミシュランガイド」同様に、各地にあるレストランを黄色の表紙で評価するガイドブックを発行する団体です。1972年にフランスで創刊。アジア地域では唯一となる日本版が2017年に発売し、今年で8刊目を迎えました。

 今年は47都道府県で532軒が認定されました。そして、東北で認定されたレストランのシェフが集まって開かれるレセプションに、昨年の山形県・鶴岡会場に続いて、親しくしている奥田政行シェフの誘いで参加しました。会場に到着したときの対応が、冒頭に紹介した出来事です。

 昨年は奥田シェフのスタッフの研修で鶴岡に行き、翌日に帰阪する予定でしたが、「お泊りになるなら、来ませんか」と誘われ、飛び入りで参加したのです。

 顧客管理はその多くがダイレクト営業のために必要とされていますが、今回は1年前の情報を生かして、再会の瞬間に心を掴む対応をされたのです。

 最近、初めて行くレストランに予約サイトから予約し、自動返信で予約完了の連絡が来ました。一度の利用で終わるレストランもありますが、再利用する多くのレストランでは、その自動返信とは別に、利用前に電話が入ります。予約へのお礼と当日の要望など、予約サイトで聞けないことなどの確認のためです。この電話は、行く前からワクワク感を高めると共に、聞いた情報から再利用につながる当日の感動を創造しているのです。

 そのレストランでも同様のことがありました。非常に気持ちよく時間を過ごせたので、帰るときに次の予約をしました。するとやはり事前連絡が入ったのです。しかし、そのときは電話に出られず、翌日に連絡をしました。その電話で、さらに感動することが起こりました。電話に出たシェフから「西川さん、お電話ありがとうございます」というものだったのです。

 この2つの事例に共通するのは、はじめの瞬間にインパクトのある声掛けをしている点です。名前を使って「おっ」という感動を提供し、情緒的価値を高める。人は商品を購入するときに、機能的価値とは別にこの情緒的価値に大きく左右さます。その商品を購入・利用することで幸福感や優越感、ワクワク感を強く感じれば、自身の選択に成功感を感じ、また利用したいという帰属意識が生まれるのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(232)」大津港に繋がった琵琶湖疏水船(京都市・大津市)

2024年5月5日(日) 配信

琵琶湖疏水のゲート大津閘門

 そろそろ桜が見ごろの3月下旬、個人的には3回目になる琵琶湖疏水船に試乗させていただいた。3月28日から解禁となる疏水船は、今年から乗下船場をミシガンやビアンカなどが停泊する大津港に移動しての新規オープンである。

 船は、大津港から琵琶湖周航の歌碑が残る旧三高艇庫を経由して京阪電車石山坂本線の下をくぐると、正面に石造りの大津閘門が見えてくる。大津閘門は、琵琶湖と疏水の約1メートルの水位差を調整する閘門式ゲートである。重厚な扉は、今回の大津港延伸合わせてすべて電動開閉に改装された。

 閘門の正面からは、伊藤博文の揮毫「気象萬千」(さまざまに変化する風光は素晴らしい)の扁額がかかった全長2436メートルの第1トンネルの入口が見える。

 琵琶湖疏水のことは本紙でも何度か紹介した。琵琶湖の水を都に引く構想は、古くは平清盛の時代にまで遡る「奇想」であった。とくに、地盤が固く湧水の多い第1トンネルの掘削工事は誠に困難を極めた。工事に先立ち2本の竪坑が掘られた。これも工期短縮をはかる「奇想」であった。琵琶湖と京都蹴上までは約8キロ、この間の水位差は4メートル、平均2000分の1という超緩勾配の難工事であった。工事を指揮したのは工部大学校(後の東京大学)を卒業したばかりの若手技師・田邉朔郎。まさに日本最初、日本人だけの手による世紀の大土木工事であった。

 1869(明治2)年の東京奠都により、京都の産業は急激に衰退、人口も激減した。「狐と狸しか棲まない」とまで揶揄された京都の復興を託された世紀のプロジェクトであった。

 この事業は1930年代、世界大恐慌時のテネシーバレー開発を想起させる。疏水工事のあいだ、田邉らはアメリカ・コロラド州アスペンに赴き、水力発電所を視察した。そこで得た知見から、それまでの計画を大幅に修正し、蹴上と岡崎間の落差を生かして、日本初の営業用発電所(蹴上発電所)を提案した。その電力で、京都・伏見間に日本初の電気鉄道(路面電車)を走らせ、紡績、伸銅、機械、タバコなどの新しい産業の振興をはかったのである。まさに京都再生の切り札となった。

インクライン下岡崎船溜と琵琶疏水記念館

 琵琶湖疏水は2020年に文化庁の日本遺産(京都と大津を繋ぐ希望の水路琵琶湖疏水)に認定された。その物語を含め、疏水建設の記録は、琵琶湖インクライン下の琵琶湖疏水記念館に集大成されている。この館を核に、疏水全体をフィールドミュージアムとする計画(文化観光拠点計画)も認定された。

 明治の一大プロジェクトを肌で感じることができる琵琶湖疏水の周辺は、まさに近代京都を生み出した記念すべきエリアである。歴史都市京都のもう一つの顔でもある近代京都の建設。これをテーマとした新しい文化観光拠点づくりが、誠に期待される。

(観光未来プランナー 丁野 朗)