伊藤園がお茶の複合型博物館をオープン 旧新橋停車場に

2024年5月8日(水) 配信

テープカットのようす

 伊藤園(本庄大介社長、東京都渋谷区)は5月1日(水)、旧新橋停車場(東京都港区)に複合型博物館をオープンした。博物館は「お茶の文化創造博物館」と「お~いお茶ミュージアム」で構成する。

 同社は今年で創業60周年、また「お~いお茶」誕生から35周年の節目を迎える。これを機に喫茶の歴史を紐解き、お茶の未来を共創する拠点となる複合博物館を開設した。「お茶の文化創造博物館」はお茶の歴史や製法、飲み方の変遷、喫茶習慣を考える博物館。一方、「お~いお茶ミュージアム」は同商品のあゆみや未来の取り組みを伝える。

 同日に開いたオープニングセレモニーで本庄社長は、「日本の近代文化と歴史を支えてきた鉄道の始まりの地である旧新橋停車場を情報発信の起点として、お茶の素晴らしさや楽しさを国内外の多くの方々へお伝えしていきたい。これからも『お~いお茶』を大きく成長させ、お茶の魅力を世界中に広めていく」とあいさつした。

 来賓として出席した港区の武井雅昭区長は「港区にまた素晴らしい魅力的な施設が誕生した。この施設が皆様に愛されるものとなり、港区のミュージアムネットワークの一員として活躍されることを期待している」と激励した。

 また、東日本旅客鉄道(JR東日本)の喜㔟陽一社長は「お茶と鉄道というのは縁が深いものだなと思っており、私どもの始まりの地で伊藤園さんのミュージアムと共創できることは意義深い」と喜んだ。

 セレモニーにはCMキャラクターを務める笑福亭鶴瓶さんと中谷美紀さん、市川團十郎さん、有村架純さんも駆けつけ、開業を祝った。

 博物館の開館時間は午前10時~午後5時。「お茶の文化創造博物館」は大人500円、高校生以下無料。「お~いお茶ミュージアム」は無料。休館日は月曜日と年末年始。

花街の文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」 5月15日にオープン

2024年5月8日(水) 配信

「都をどり」の専用会場「祇園甲部歌舞練場」内に

 京都・祇園町に5月15日(水)、花街の文化を伝える「祇園 花街芸術資料館」がオープンする。「都をどり」の専用会場「祇園甲部歌舞練場」内に新設されるもので、芸妓さん・舞妓さんの持ち物などを常設展示するほか、記念撮影などもできる。

 京都の五花街の1つ「祇園甲部(祇園町)」は、祇園社(現八坂神社)の門前町として発展してきた。古来より花見や月見の名所として知られた東山一体の茶店で接待をする女性たちが、江戸時代になり酒や食事に加えて歌舞音曲でもてなすようになったのが、祇園の芸妓さんのはじまりと言われている。

 1872(明治5)年には、芸妓さん・舞妓さんが総出演する大規模な舞踏公演「都をどり」が創設され、その専用会場として1913(大正2)年に「祇園甲部歌舞練場」が建設された。2023年には7年にわたる耐震改修工事を終え、新開場した。

 この場内に常設展として設置される資料館は、芸妓さん・舞妓さんと花街の文化を分かりやすく紹介する。手描き友禅の着物や、西陣織の帯をはじめ、舞妓さんの化粧道具や持ち物などを多数展示。季節ごとに変わるかんざしや、めったに見られない正装の黒紋付など、貴重な資料も見ることができる。

 入館料とは別途料金がかかるが、芸妓さんか舞妓さんによる京舞披露や、一緒に記念撮影ができるオプションも用意する。このほか、館内では大劇場の見学や池泉庭園見学、ミュージアムショップなどを楽しめる。

 開館時間は午前11時~午後8時まで。休館日は水曜日と3月中旬~5月上旬、10月中旬~11月中旬、年末年始。入館料は大人1600円、高校生以下800円(修学旅行中の小中学生は400円)、未就学児は無料。

坂本龍馬生家跡地のホテル南水をリブランド 「hotel nansui」として今秋開業へ

2024年5月8日(水) 配信

完成イメージ

 高知県高知市の坂本龍馬生家跡地の「ホテル南水」が2024年秋、「hotel nansui」としてリブランドオープンする。50年以上運営され、観光客に愛されたホテル南水は22年に港屋マネジメント(井口泰社長)が取得し、リブランドを進めている。

 同ホテルはJR高知駅から車で約10分の坂本龍馬屋敷の跡地にある。近くには「高知城」や「龍馬が生まれたまち記念館」などの人気スポットがあり、高知市街の観光に便利だ。

 新ホテルの体験コンセプトは「日常では味わえない、充実した時を通して自分を“洗濯”できるホテル」。ただ観光を楽しむだけではなく、そこに残る龍馬の姿に想いを馳せて、新しい旅や自分を発見するという新しい宿泊のカタチを提案していく。

 デザインは高知駅などを設計した内藤廣氏に師事した、蘆田暢人氏が手掛け、地元高知の自然素材や技術・工法を取り入れた。アートミュージアムのような滞在体験型ホテル空間の実現をはかるため、エントランスから館内のいたる所にアート体験を散りばめる。

 7階のロビーには浮島ソファーを配置し、市街の景色を見ながらチェックインができる。同フロアの「Bar Lounge」はオールインクルーシブとなっており、セルフでアルコールなど飲み物が楽しめる。

 客室は2~6階。3タイプ全33室で、高知県産木材を使用した温もりあるデザインに仕上げるほか、最新の設備・機能を導入。スイートルームにはととのいスペース付きのサウナ、水風呂を設ける。

 なお、ホテル公式サイトは現在準備中で、6~7月ごろに予告サイトをオープンする予定。

H.I.S.ホテルHD、相撲部屋プラン発売 元力士との取組体験など

2024年5月8日(水) 配信

日本舞踊も披露する

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)はこのほど、運営する変なホテル東京 浅草田原町(東京都台東区)と変なホテル東京 浅草橋(同)で浅草相撲部屋とコラボレーションし、元力士との取り組みなどを体験できるプランを売り出した。

 両ホテルは訪日客に人気の浅草エリアに立地し、東京観光の拠点として利用者が急増していることから、プランを設定した。

 同相撲部屋では、元力士と学生力士による相撲ショーや、日本舞踊を披露する。希望者は元力士との取り組みを体験できる。食事は元力士が監修した特選醤油ちゃんこ鍋のほか、いなり寿司と唐揚げを用意する。さらに、特別特典としてビールとワイン、ソフトドリンクなどを飲み放題で提供する。

 元力士との記念写真を撮影できるほか、お土産として特製バッグと手ぬぐい、升、シールをプレゼントする。価格は、夕食付きが2万7000円から、朝食・夕食付きは2万8760円から。いずれも1室の料金で、税金とサービス料が含まれている。

中之条町・チャツボミゴケ公園を散策 グリーンシーズンのツアー開始

2024年5月8日(水) 配信

ビロードの絨毯とも形容されるチャツボミゴケ

 群馬県・中之条町観光協会はこのほど、グリーンシーズンのツアーを開始した。チャツボミゴケ公園やその周辺の自然を満喫するもので、2コースを用意している。中之条町は群馬県の北西部に位置し、草津温泉や四万温泉などの名湯にも近い。ツアーでは、同町の雄大な自然を楽しむことができる。

 「天空の湖を歩く!野反湖とチャツボミゴケ公園散策ツアー」は、高山植物の宝庫である野反湖を散策する。開催期間は11月13日(水)まで。

 「ラムサール条約登録地を歩く!芳ヶ平湿原とチャツボミゴケ公園散策ツアー」は、日本国道最高地点からまるでジオラマのような景色を望むことができる。こちらの開催期間は10月31日(木)まで。

 どちらも、「六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地」として国の天然記念物に指定されている「チャツボミゴケ公園」を散策する。地域に精通するベテランガイドが案内するため、自然について学ぶことができるという。

 ツアー代金は大人9200円、子供8200円。定員は4人で不定期開催のため、要問合せ。予約は参加日の3日前(土日祝除く)まで。いずれも長野原草津口10時30分集合で、午後4時30分解散の予定。

 問い合わせ=中之条町観光協会 TEL:0279-75-8814。

5月9日から「ミシガン花火鑑賞船」の抽選受付開始 琵琶湖汽船

2024年5月8日(水) 配信

ミシガン花火鑑賞船イメージ

 琵琶湖汽船(川添智史社長、滋賀県大津市)は5月9日(木)から、「ミシガン花火鑑賞船」の抽選受付を開始する。Web限定受付で、5月16日(木)まで。同船は8月8日(木)開催の「2024びわ湖大花火大会」に合わせて運航するもの。

 湖面を染める約1万発の花火を船上の特等席から鑑賞できるプランの1つは、食事がセットになった「お食事付プラン」。料理はブッフェ形式で、中学生以上の大人が2万3000円、小学生が1万5000円、2歳以上が7500円。アルコール含むフリードリンク付き。

 他方、「ミシガンスカイデッキプラン」は最上階デッキでの花火鑑賞と弁当がセットになっている。大人が2万7000円、2歳以上小学生以下が2万1500円。こちらもフリードリンクがセットになっている。

 当落発表は5月20日(月)から順次行う。

飛行中の被雷回避を JALと三菱重工が支援サービスの使用契約結ぶ

2024年5月8日(水) 配信

被雷回避判断支援サービス「Lilac」のイメージ

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)と三菱重工(泉澤清次CEO、東京都千代田区)はこのほど、被雷回避判断支援サービス「Lilac(ライラック)」の使用契約を結んだ。航空機の被雷予測を高精度に行うことができるもので、両社の共同研究により、AI予測モデルが開発された。

 同サービスは4月から国内の空港を対象に運用を開始。これにより、パイロットは飛行中でもコックピットから実際に見える雷雲と機上レーダー、アスキーアートレポートを重ね合わせて、到着経路にある発雷の可能性がある雷雲の有無を考慮した到着経路を選ぶことや、着陸する時間を見合わせることができるようになった。

 冬の日本海沿岸では、夏に発生する通常の雷に比べて放電エネルギーが何倍も大きく、世界的に珍しい現象である冬季雷が発生することがある。これは気象レーダーに映りづらい特徴があり、雷雲の発生している場所の特定が難しいことから、パイロットはより繊細な航空機の運航が求められるという。

 航空機の被雷のほとんどが離発着時で、航空局によると、国内での航空機への被雷は年間で数百件発生しているという。航空機の修復には長い時間を要することから、スケジュール遅延による経済的損失を含めると、国内では年間約数億円規模の損失が計上されている。

 離発着時はパイロットの操縦操作が煩雑な時間帯のため、インターネットを使用したWeb用の雷雲イメージを確認することは困難という。一方、ライラックは地上運航従事者が機上のインターネット環境に依存しない、既存システムを活用した通信を使用して送付することで、パイロットは必要な情報を一目で把握できる。

 JALらは「より安全な航路を選定することで安全性、快適性を考慮したフライトをお客様に提供します」とコメントしている。

近畿日本ツーリスト、九十九里町と協定 観光振興と地域活性化で

2024年5月7日(火) 配信

浅岡厚九十九里町長(左)と、近畿日本ツーリストの瓜生修一社長

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は5月1日(水)、千葉県・九十九里町(浅岡厚町長)と観光資源を活用した地域の活性化と住民生活の向上を目的に、包括連携協定を結んだ。観光やイベントを通じた交流人口の拡大、産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興、地域の魅力発信や地域経済の活性化などをはかる。

 具体的には、近畿日本ツーリストは千葉支店を中心として、社内の地域振興におけるノウハウを結集させる。九十九里町の保有する観光資源を活用した着地型コンテンツの開発やツアーの造成、学生や企業対象の合宿・研修の誘致、スポーツイベントなどの需要を取り込んだ企画・実施などに取り組んでいく考え。

 同日に九十九里町役場で行われた締結式で、近畿日本ツーリストの瓜生社長は、今回の連携協定を機に、九十九里町の持続的な発展につなげたいと主張。さらに「九十九里町を中心とした周辺地域を含めた豊かな自然資源を軸に、新たな観光コンテンツを開拓し、千葉県を牽引する観光地となるよう一緒に取り組んでいきたい」とコメントした。

 九十九里町は、九十九里浜のほぼ中央に位置し、首都圏から約60㌔圏域にある人口1万4000人余りの町。海水浴やサーフィンなどのマリンレジャー、日の出・日の入りの美しい海岸風景、歴史と文学、ハマグリやイワシなどの新鮮な海鮮グルメなど、魅力的な観光資源を有している。

オーバーツーリズム未然防止・抑制事業 2次公募は5月21日(火)正午まで(観光庁)

2024年5月7日(火) 配信 

観光庁は「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の2次公募を始めた

 観光庁は5月7(火)~21日(火)まで、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の2次公募を受け付ける。

 観光需要が急速に回復し、多くの観光地がにぎわいを取り戻すなか、一部の地域や時間帯によっては過度の混雑やマナー違反による地域住民の生活への影響のほか、旅行者の満足度低下への懸念も生じている。

 観光庁は、こうした課題に適切に対処し、観光客の受け入れと住民の生活の質の確保を両立しながら、地域自身があるべき姿を描いて実情に応じた具体策を講じることが有効だとして、各地域の取り組みに対し、総合的な支援を行う。

 同事業では、①地方公共団体が中心となった、地域と連携した先駆モデルの創出②地域の観光関係者が連携して実施するオーバーツーリズムの未然防止・抑制のための面的な取り組み──に包括的な支援を実施する。

 公募受付期間は、5月7(火)~21日(火)の正午締切。

 事業説明会(終了済み)の資料やアーカイブ配信は、観光庁HPや特設Webサイトで閲覧できる。

坂井市が福井の海を紹介する特別展開く しながわ水族館で5月11~19日

2024年5月7日(火) 配信

しながわ水族館

 しながわ水族館(東京都品川区)で5月11日(土)~19日(日)、福井県坂井市が福井の海を紹介する特別展「福井県坂井市のらしさ、かがやく。海の学び舎」を開く。カニの生態や素潜り漁を行っている海女さんの仕事ぶりなどを紹介する。

 坂井市と品川区は2015年度から全国連携プロジェクトをきっかけに連携事業を展開しており、19年には連携協定を結んだ。今回の事業は坂井市の「越前松島水族館」と「しながわ水族館」のつながりから生まれたもので、今回で3回目。越前松島水族館から展示用として、越前がにやアワビ、ウニの送付、福井県からは力を入れている養殖魚マハタやフグなど稚魚の提供を受けて実施する。

 5月11日にはオープニングイベントを開く。坂井市公式キャラクター「坂井ほや丸」が東京で初披露されるほか、品川区の商店街のキャラクターも登場する。また坂井市銘菓まきや甘えび汁のふるまい(限定150食)、坂井市アンテナショップ「KINENO」の臨時出店なども企画する。