加茂荘花鳥園の「花菖蒲・アジサイ展」 7月1日(日)まで 

2018年5月7日(月) 配信 

「2018年花菖蒲・アジサイ展」イメージ

静岡県掛川市にある加茂荘花鳥園は2018年7月1日(日)まで、「2018年花菖蒲・アジサイ展」を開催している。6月下旬までの花菖蒲と、世界トップクラスの育種を誇るアジサイの鮮やかな姿を楽しめる。

「2018年花菖蒲・アジサイ展」の見どころ

1.3年目を迎えた“小学生無料”

2.2018年も花菖蒲・アジサイの新種が続々誕生

 花菖蒲は例年に加え、新たな交配品種が徐々に増え始めて華やかな雰囲気。近年、アジサイの人気が急上昇で品種も豊富にそろえ、昨年は「ダンスパーティーハッピー」の販売を始めた。今年も最新品種から定番人気品種まで、色とりどりのアジサイを楽しめる。

 なお、アジサイ鉢は要望にあわせて、大小各種3千~5千円の鉢をその場で作る。

2017年発表のアジサイ“ダンスパーティーハッピー”

3.鳥とのふれあいが楽しい所

 今年は鳥ふれあいエリアを大幅に拡張し、福を呼ぶと言われるフクロウや、コールダックなどの人気の鳥のほか、水鳥、インコなどともふれあいを楽しめる。さらに花菖蒲園では、放し飼いのカモが出迎えてくれる。園内すべての鳥ふれあいエリアは、エサやりが無料。

  園内の食事処では、花と緑と鳥に囲まれて食事を楽しめる「B&B(バード&ボタニカル)CAFE」で至福のひとときを堪能できる。

カモの親子と子どもたち

4.加茂荘で「四季のつるし飾り」展示中

 2018年3月3日(土)~9月9日(日)、掛川市内の五明茶業組合の協力により、初の「つるし飾り展」を開催している。つるし飾り講師の先生によるワークショップも随時開催中。期間延長あり。

  なお、食事は常時「遠州ちまき、庄屋竹皮弁当、庄屋料理」を提供している(団体と、庄屋料理の注文は予約制)。里山の歴史・文化ゾーンには、絆を大切にする“多様な生物”が共存するエリアを創る。

庄屋屋敷内 つるし飾り展

開催概要

開催日時:2018年4月21日(土)~7月1日(日)

会場:加茂荘花鳥園

所在地:〒436-0105 静岡県掛川市原里110

アクセス:新東名「森掛川IC」より5分/東名「掛川IC」より25分

営業時間:午前8:00~午後5:00(受付は午後4:30まで)

定休日:花菖蒲・アジサイ展期間中は無休、そのほかの期間は木曜日

入園料:2018年4月21日(土)~6月24日(日)

 大人1,500円/シルバー1,200円/小学生以下は無料

 ※そのほかの期間は、問い合わせをお願いする。

駐車場:入園受付すぐ前に、無料駐車場あり

 普通車200台/大型バス6台駐車可

公式サイト:

山中湖で愛犬と宿泊できるリゾートホテル「Wan’s Resort」開業へ

2018年5月7日(月) 配信 

ワンズリゾート外観、富士山の麓にオープン

山中湖で愛犬と共に宿泊できるリゾートホテルが開業へ――。「わんわんパラダイス」などを運営するセラヴィリゾート泉郷(小西滋社長)が5月16日(水)、新ブランドの「Wan’s Resort」を山梨県・山中湖村にオープンする。立地を生かした景色、愛犬が喜ぶ設備や環境作りなど、飼い主と愛犬に寄り添った施設とサービスが売り。6月下旬には静岡県・伊豆、その後滋賀県・琵琶湖周辺にワンズリゾートの開業を見通すなど、今後は力を入れていく方向だ。

 2001年から山梨県・八ヶ岳で始めた「わんわんパラダイス」は現在、7施設に拡大。ただ「18年目を迎え、マンネリ化している感がある」(同社)と振り返る。ワンズリゾートでは、わんパラよりも2倍弱の人員を増やした。トレーナーや動物介護士などの資格を持つ人材を集め、飼い主が安心して宿泊できる環境を整えた。

約800平方㍍のドッグラン

 約800平方㍍のドッグランや一部客室、レストランからは富士山を望む。屋上のパノラマガーデンでは富士山はもちろん、山中湖と周辺の大自然を楽しむことができる。ドッグランにはアジリティー(障害物)を設置し、レストランに山梨県産のワインや地酒をそろえた。

富士山ビュー特別室
レストランからの眺望
レストランでは地元産のワインなどを提供

 客室は全24室。人・犬用のアメニティを充実させ、各室に愛犬が滑りくい床材を用いた。愛犬専用のシャワールームも用意した。2階にあるサロンは宿泊者に開放するほか、犬に関する勉強会やセミナーを開いていく考え。1階のラウンジ横にはショップを構え、遊び道具や限定品、かわいらしいドッグウェアなども販売する。

小西社長があいさつ

 「愛犬と泊まれるホテルは我われの大きな目玉。全社一丸となりこのワンズリゾートを成長、発展させ、成功に導くことを約束したい」。小西社長は4月24日(火)の発表・内覧会で、意気込みを語った。今後は同施設を国内7カ所で展開する予定。愛犬と宿泊可能な施設が少ない関西方面にも進出し、さらなる需要の掘り起こしをはかる。

 すでに客からの反応も上々だ。夏までの週末の予約はほとんど埋まっているという。同日、山中湖村長の高村文教氏は「地域の活性化につながる」と述べ、開業を歓迎した。

 問い合わせ:tel 0555(62)8811

LCC各社の中長期的な成長に対応 NAA第3ターミナルを増築

2018年5月7日(月) 配信

現在の第3ターミナル

NAAがこのほど、第3ターミナルを増築すると発表した。2022年春の完成を目指す。現状の2倍にあたる約1500万人規模の取り扱い能力を持たせる予定。具体的な増築規模やフロアプランなどは、今後入居航空会社と協議したうえで決定する。

 土地は、現在日本航空(JAL)が使用している第5貨物ビル部分を使用。今後、この第5貨物ビルの機能代替施設を建設し、跡地にターミナルビルを増築させる。LCC各社の中長期的な成長に備えるための抜本的な能力増強で、開設当初の予想を上回るLCC(格安航空会社)の成長が背景にある。第3ターミナルは、LCC受け入れ態勢強化のために15年にオープン。その後利用者数が順調に推移し、ターミナルビルの混雑などが発生していた。NAAはこれに対し、到着ロビー増築 による出発動線と到着動線の分離など大幅な機能強化策を発表している。

 

河口湖で楽しく理科を学ぶ!「青空サイエンス教室」募集開始

2018年5月7日(月) 配信

大自然を教材に、子供たちの好奇心を育成する

東レ(日覺昭廣社長)とJTB(髙橋広行社長)、リバネス(丸幸弘社長)は8月2日(木)から4日(土)の3日間、山梨県南都留郡富士河口湖町で、キッズキャンプ「青空サイエンス教室」を開く。対象は小学校3年生から5年生。4月から参加者の募集を開始しており、公式Facebookページを通して随時情報を発信していく。

 「青空サイエンス教室」は、3歳から12歳の子供を持つ家族に様々な旅や体験プログラムを提案する、JTB「旅いく」プログラムの一環として企画されたもの。内容の企画を東レが、プログラム監修をリバネスが担当する。

 「このプログラムを通じて、小学生のうちから理科に興味をもって取り組む環境づくりをすることで、その後の理科離れの改善、次世代を担う人材の育成を目指す」(3者)とする。

 過去3回の同キャンプでは、水浄化実験、モデルロケット開発、さまざまな色に光るレインボーキャンプファイヤーなど、多彩な実験プログラムを実施してきた。2泊3日の最終日には、学んだことを発表するプレゼンテーションを行う。参加した小学生が成長できる、夏休みならではの企画だ。

 なお、発着は東京駅。募集人数は最大40人で、応募者多数の場合は抽選制となる。

4回目となる今回のテーマは「サイエンスがつまった”発見”の旅に出かけよう」とする。

第4回「青空サイエンス教室」募集要項

旅行期間: 2018年8月2日(木)~4日(土)の3日間

目的地: 清水国明の森と湖の楽園

        〒401-0302 山梨県南都留郡富士河口湖町小立5606

        tel:0555-73-4116  

対象: 小学校3~5年生

募集人数: 最大40人(最少催行人員25人)

        ※応募者多数の場合、抽選制となる。

旅行代金: 2万円(子供1人)

        旅行代金に含まれるもの

        ・プログラム体験代

        ・2泊7食付キャンププログラムに必要な備品代(食材、料理器具一式レンタル)

        ・バス代(有料道路、乗務員代含む)

        ・施設使用料

申込受付期間: 4月27日(金)~6月10日(日)

当選通知期間: 6月21日(木)~25日(月)

 JTB申込サイト:

 

東レ・青空サイエンス教室サイト:

 青空サイエンス教室Facebookページ:

 

「STAR ISLAND 2018」の特別豪華プランを発売! (Relux)

2018年5月7日(月) 配信

新感覚の花火エンタメ「STAR ISLAND 2018」を、リミテッドシートで堪能しよう!一流ホテル・旅館のみを取り扱うOTA(オンライン旅行会社)Reluxでは、後泊用にホテルニッコー東京 台場のスイート・ルームも用意。プランに含まれるスペシャルシート(ディナーシート・ベッドシート)は、すでにソールドアウト(※)となっており、1万5千人を導入する一大イベントを楽しめる最後のチャンスとなりそうだ。※5月7日現在、公式サイトにて

 「STAR ISLAND 2018」は昨年に引き続き、2回目の開催となる。3Dサウンドやライティング技術を取り入れ、さまざまなアーティストによるパフォーマンスが融合した花火は圧巻。開催日は5月26日(土)、開催地はTOKYO ODAIBA STAR ISLAND(お台場海浜公園、東京都港区台場1丁目)。日本の音楽業界を牽引するエイベックスが中心となって、企画を進めてきた。

ベッドシートからの景観とイメージ(報道資料より)

 Reluxでは、周囲に気兼ねなくくつろげる2種のリミテッドシート(ディナーシート・ベッドシート)を用意した。食事とともにショーを楽しみたい方や、2人だけの時間を過ごしたいカップル向けの商品となっている。後泊するグランドニッコー東京台場では、オリジナルワインがつくため、ホテルでもショーの余韻に浸ることができそうだ。

 なお、グランドニッコー東京台場での客室は「アンバサダースイート」と「ガバナースイート」、「デラックススイート」、「コーナースイート」の4種類。10組20人限定で、1泊2日で最大50万円を超える豪華プランも。予約は下記公式ホームページより。

[東京都] グランドニッコー東京 台場: お台場・汐留・竹芝 / ホテル | 高級ホテル/...
https://rlx.jp/22660
グランドニッコー東京 台場 (ぐらんどにっこーとうきょう だいば: 東京都 / お台場・汐留・新橋・品川 お台場・汐留・竹芝)の予約はRelux(リラックス)で。すべての宿泊プランで5%ポイント還元、安心の最低価格保証付き。

畑が目の前に広がる「ファームグランピング」がオープン

2018年5月7日(月) 配信 

コンテナグランピング

体験型農業テーマパーク「なめがたファーマーズヴィレッジ(茨城県行方市)」に5月2日(水)、“FARMGLAMPING なめがたファーマーズヴィレッジのファームグランピング”が新たにオープンした。運営は白ハト食品工業(永尾俊一社長、大阪府守口市)が行う。

 コンテナスタイルのグランピング施設前には広大な畑が広がる。その場で収穫をして、新鮮な採れたて野菜をサラダにしたり、バーベキューなどで味わうことができる。「畑が目の前にあるからこそ究極に新鮮な状態で、“野菜を生きたまま”楽しめる。『畑』×『グランピング』がコラボレーションしたからこそ実現した、贅沢な体験」(同社)と自信をみせる。

畑の前のグランピング

 施設には冷暖房やWi-Fi、冷蔵庫などを完備。プロダクトはsnow peak製であるなどアイテムのデザインにもこだわった。このほか、アメニティとしてハミガキセットやシャンプー、タオル、ドライヤーなどをそろえ、アウトドア初心者でも挑戦しやすい充実した施設・サービスを提供する。

 朝、昼は農業体験をして、夜は星空観賞ができる。オプションでsnow peakのBluetooth(R)スピーカーを貸し出している。大自然と満天の星空の下、自分の好きな音楽を流しながら旅の疲れを癒してくれる。

※Bluetooth(R)スピーカーはVIPラウンジコート利用者のみ貸出可能

所在地:なめがたファーマーズヴィレッジ(〒311-3880 茨城県行方市宇崎1561)

「味のある街」「アップル&ローゼスタルト」――アップル&ローゼス(長野県安曇野市)

2018年5月6日(日)配信 

アップル&ローゼスタルトSサイズ3個入り1944円(税込)▽アップル&ローゼス▽長野県安曇野市穂高有明8150―1▽電話:0263(31)0655。

 

 

 アップル&ローゼスは長野県安曇野市の安曇野アートヒルズミュージアムの敷地内にある。エミール・ガレ美術館や吹きガラス工房などがあるこの場所で、カフェを併設する店内は、おしゃれで上質感に満ち、目前に異空間が出現したかのようだ。

 さまざまな菓子が並ぶが、看板商品は店名を冠した「アップル&ローゼスタルト」。リンゴのスライスが、バラの花が咲いたような形になっていて、かわいらしく華やかなタルトだ。さくさくとした生地と、リンゴの酸味と甘味が絶妙なハーモニーを奏でる。2017年には第27回全国菓子大博覧会で、最高賞である名誉総裁賞を受賞した。

 使われているのは長野県産のリンゴ。時期によって、紅玉、ピンクレディーなどの品種を使い分けている。「同じ地域でも、作り手や土壌によってリンゴの味は変わります。それぞれの特徴に合わせて、例えば傷みやすいものはピューレにするなど、使い分けています」と代表取締役の呉羽英樹さんは話す。表皮が美しい生食用のAクラスのリンゴのみを使用しており、赤やピンクの色は皮から出した自然な色だ。花びらは1枚ずつ手作業で、ピンセットで開く。

 呉羽さんは長野県小布施町出身。家の周りにはリンゴ畑があり、母親はよくアップルパイを焼いてくれた。その後は東京に出てデザインや写真、店舗開発などの仕事をしていた。仕事でアジアに行くと、見かけるリンゴは青森産ばかり。長野のおいしいリンゴを紹介したいと、最初は青果の販売を考えたが、なかなか条件が整わない。それなら加工品。それもかわいい、目を引くお菓子にしたらどうかと呉羽さんは考えた。バラの形のタルトは米国の家庭などでも作られているものだが、それをプロの技術を使った本格的な菓子として商品化した。

 「お菓子の『花』で、誰かの大切な人への思いを形にしたいという思いも、開発の一つのきっかけです」。  

 15年に店を始め、今では期間限定で全国の百貨店に出店する人気だ。インターネットからも注文でき、タルトは冷凍で配送してくれる。

(トラベルキャスター)

コラムニスト紹介

トラベルキャスター 津田令子氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「登録有形文化財 浪漫の宿めぐり(85)」(山梨県・身延町)大市館裕貴屋≪歴史の湯治場に残る明治初期のロマン建築≫

2018年5月5日(土)配信 

客室の外に手すりを付けた湯屋風の建築。白壁の花頭窓が変化をつける

 開湯1200年余といわれ、「信玄の隠し湯」の名もある下部温泉で、1875(明治8)年に創業した。湯治宿が多いなかで、やや高級な宿として営業していたようである。それは政治家の後藤新平が湯治に来たことでも想像がつく。富士急行の創業者で衆議院議員の堀内良平に紹介されたものだった。後藤新平の書いた「洗心山房」という書は、今も館内に掲げられている。

 旅館は2回の代替わりを経て、現在は事業家の名取尚久氏が経営をしている。名取さんはこの宿の常連客だったが、古いものを好み、温泉だけでなく建物にも惚れこんで入手したのだ。蔵に眠っていた古文書や古写真、古いレコードなどが館内に多く展示されているのは、その現れに他ならない。従業員は作務衣姿だが、「私もはかま姿になって帳場でそろばんをはじくことがあります」。支配人の山本真樹さんは言う。

 建物は木造3階建て。下部川に臨む堂々とした建物である。建築は1936(昭和11)年だが、近年に館内を大きく改装した。一部の客室に水洗トイレを設置し、2室を1室にしてベッドのある和洋室を設けるなど、時代に合わせた改装だった。客室は2階と3階に6室ずつあり、全12室。全館が有形文化財に登録されている。

 すべての客室のなかで、もっとも従来の造りが残されているのは3階のあおいの間だ。三階菱のデザインが施された入り口の扉を開けると、石畳の玄関風となり、天井は四方竹の吹寄せ。9畳の次の間を経て10畳の本間は一間幅の板床に太い竹の床柱が立つ。違い棚も一間の幅で、組子の書院障子と天井を網代に組んだ付書院がある。しゃれた造りをいくつも施した数寄屋造りだ。

 隣室のききょうの間も石畳の玄関を設け、12畳の本間には幅一間の床の間がある。床柱に面皮柱や節の残る出節柱を使って飾り、床脇の天袋は金箔押しの引き戸といわれる。天井の棹は本間が彫りの深い猿頬面で、次の間は桜の皮付き細丸太。広縁には四方竹を用いて変化をつけている。こだわりの多い施主だったのだろう。

 畳敷きにベッドを置いたかたくりの間にも床の間を残し、和洋室のあかねの間も舟底天井のまま。ひとりしずかの間には舟底天井のほかヨシを貼った天井などがある。改装後も館内には各所に古さが残るのだ。廊下は石畳や縁の無い台湾畳を敷くなどして和風を演出。壁に開けられた楕円形の下地窓が古風なイメージを引き立てる。

 現在の宿泊客は湯治よりも観光客が中心である。60歳以上が70%を占めるが、40歳以下の若年層も多い。みな宿の名物である低温の洞窟風呂に長湯して、地場の川魚に舌鼓を打つ。そして「建物の古風な造りが興味深い」「古い陳列物が面白い」との感想。館主の思いが届いているようだ。

 

コラムニスト紹介

旅のルポライター 土井 正和氏

旅のルポライター。全国各地を取材し、フリーで旅の雑誌や新聞、旅行図書などに執筆活動をする。温泉、町並み、食べもの、山歩きといった旅全般を紹介するが、とくに現代日本を作る力となった「近代化遺産」や、それらを保全した「登録有形文化財」に関心が強い。著書に「温泉名山1日トレッキング」ほか。

「もてなし名脇役 18」抹茶体験をお土産に 茶禅一服カード

2018年5月4日(金) 配信

抹茶スティックと、組み立て式茶筅のセット

 抹茶のスイーツや土産が訪日外国人に人気――。そんな話題を時々見聞きすることがあります。宿泊施設では来館時の呈茶にとどまらず、茶道体験の提供を始めたホテルもあるほど。今回は手軽に抹茶を点てられるカード式の茶道キット「茶禅(ちゃぜん)一服カード」を紹介します。

 抹茶スティックと組み立て式の茶筅(ちゃせん)がセットになった商品です。お湯とカップさえあれば、どこでも手軽に抹茶を点てることができます。パッケージは帯締めをした着物をデザインしたものが2種類。開いた内側は畳のあしらいで、目の前に小さな茶室が広がります。メッセージカードと封筒が付いているので、日本文化を土産として持ち帰ってもらうにもおすすめです。

 開発元の茶禅は、東京・銀座で体験型の茶室を構え、茶道や日本文化の体験プログラムを提供しています。パッケージのデザインから美味しい抹茶の選定まで、主宰者で茶道家の竹田理絵さんがプロデュースしました。

 問い合わせ=電話:03(6264)0690。

http://www.chazen-co.jp/

〈観光最前線〉星空保護区に国内初認定

2018年5月3日(火) 配信

満天の星が広がる八重山
(写真提供=星空ツーリズム株式会社)

 沖縄県の石垣島北部地域(石垣市)と竹富町全域にまたがる西表石垣国立公園がこのほど、世界の天文学者らでつくるNPO団体「国際ダークスカイ協会(IDA、米国アリゾナ州)」から、国内初となる「星空保護区」に暫定認定された。

 IDAが2001年に始めた制度で世界96番目の認定となったが、一部街灯が基準を満たさず暫定処置となった。地元では街灯などを改善し5年以内に本認定を目指す。

 同公園は陸域面積約4万653ヘクタールで、88ある星座のうち、84の星座や南十字星を観察できる。とくに南十字星は日本で唯一の鑑賞スポット。石垣市観光交流協会が石垣島天文台と連携した「美ら星マイスター」の育成に取り組むなど、地元では星空を観光資源とした誘客策を加速させている。

【土橋 孝秀】